ルミナスウィッチーズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
旅路の果てに、自分の一番大事な場所を見つけたジニー。
今は見えぬ約束の羽根が、ガリア復興式典でのステージに眩く輝く。
戦乱に傷つく世界中に、共に歌う全ての人に。
笑顔と歌声をつれて、奇跡は必ずやってくる。
高く、未来へ、さぁ飛ぼう!
・総論
そんな感じのポンコツ音楽隊名誉の幕引き! ルミナスウィッチーズ最終回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
最高のアニメだった…。
ありがとう、本当にありがとう。
とても優しい嘘を紡いでいるのに、その語り口があまりに真摯だから、世の中のとてもつらい本当の所に深く刺さって、芯を射抜いてしまう。
そういうお話だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ジニー達の旅は仮想世界の嘘っぱちなのですが、一人ひとりが悩み苦しみ、友達の手を取って一緒に歌って乗り越えたもの、その瞳に写った人々の笑顔と廃墟から立ち上がる力強さは、けして嘘ではなかった。
ファンタジーの理想形を、しっかり形にしていました。
行き場のないポンコツ共が吹き溜まって始まった、小さな人力のステージ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
そこから世界に巣立ち、出来ねぇ事に必死に齧りついて出来ることを増やして、戦争のリアルな傷跡、現実に埋め込まれた断層に立ちすくみながら、自分達に紡げる嘘を諦めない。
たしかにそこから生まれるものが、光になる。
『虚構というものが現実に何を成し遂げうるのか』という視点で見ると、アニメに刻まれた魔女たちの歩みは色んな波乱に揉まれつつ、制作発表から四年、こうして届けることを諦めず闘ってきたアニメ制作者達の、生身の血潮が宿ったお話だったのかな、と思ったりもします。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
何しろ戦時下の世界、幾らでも重く沈み込み…あるいは現実を跳ね除けてただ明るく進めることも出来たと思うのですが、あくまで光に満ちた基調を揺るがすことなく、少女たちの受け取る戦場と現実、広い世界と小さな絆…そこから生まれる大きな力を、信じ切って描いたアニメだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
”ストライクウィッチーズ外伝”であることを真正面から受け止め、銃とパンツが見えない作品だからこそ描けるものを大事に、銃を握らない戦争を描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
名もなき市民の長い戦いに寄り添いつつも、選ばれた英雄の特別な勝利の意味を、とても大事に話を紡ぐ。
難しいバランスを取りきりました。
世界を巡り、戦火伸びる疎開地から繁栄の摩天楼まで多彩な場所を見たこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
そこで立場も性格も異なりながら、支え合う仲間と共にあくまで、全ての人のために歌ってきたこと。
旅の途中でもそれは大きな意味を持っていたけど、今回最終回がまさに、これまで描いてきた集大成となってくれました。
”みんな”と号しつつ、主役の手が届き顔が見える範疇に収まってしまう特別な狭さを壊せない作品が多々ある中、題目ではなく物語の血肉として、世界中の本当に様々な人達のために歌い、戦ったお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
その奮戦が産んだ絆が、魔女たちの背中を支えてもくれる。
ややゆったりとした展開は、少女たちを包む情景の豊かさ、共に進んでくれる精霊の可愛さを焦ることなく切り取るキャンバスとなって、独自の魅力を産んでくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
そこで蓄えた関係性と思いが、連鎖し炸裂していく終盤戦の畳み掛けは、本当に素晴らしかった。
国籍も性格も、年も立場も違う仲間が手を取り合い、生まれるハーモニー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
それがステージを飛び越え時に廃墟から立ち上がる人々へ、あるいは戦場で闘う英雄へと届いて、色んなモノが繋がっていける。
分断の時代だからこそ、そんな希望に正面から向き合ったお話が刺さりました。
それは無邪気な夢物語に思えるかもしれないけど、人が人であるためにとても大事なお話で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ルミナスウィッチーズは年頃の子供として、舞台から希望を生み出す表現者として、自分なりの悩みと強さで目の前の誰か、遠くにいる誰かとどうすれば繋がれるか、全話必死に戦った。
それは銃を持つ人も持たぬ人も闘う普遍の闘争で、当たり前に見えてとても大変なものです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
その辛さに可愛さと笑いと音楽を潤滑油に踏み込み、一人ひとり誰かに支えられ、誰かを支えられる自分を見つけるジュブナイルとして、太い芯があったこと。
とても良かったです。
ブリタニアの片隅から、全世界へと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ステージアクターの成り上がり物語としても、ポンコツ加減を最初にチャーミングに、しっかり描いたことで成長の伸びしろが心地よく感じられ、みんなで努力し成果を掴む手応えもありました。
『こんだけ素敵な子たちだから…成功も当然だよ!』と思えるの大事。
世界を巡り、万人と触れ合う物語の風通しが、特別な誰かとの強いエモーションを描きつつ、それがエゴの鎖にならない軽やかさを生んでもいました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
心が折れそうな時隣り合ってくれた相手はいるんだけど、その特別はそれ以外の誰かを、蔑ろにすることを意味しない。
むしろそこで生まれた強い絆が、より強く優しく生きることを少女に許していく健やかな変化が、作品全体に活力を与えていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
健やか。
そう、健やかなアニメでした。
それは戦争も破壊もない楽園ではなく、理不尽が一杯ある世界の中で紡がれている。
ルミナスの子らは銃を握らないけど兵士で、ネウロイとの厳しい戦いが生み出すものを目の当たりにし、あるいは自分で引き受けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
その上で銃を持たない魔女として、ストライカーという箒で空に軌跡を描き、苦境に顔を上げて歌える音楽を届けようと頑張る。
それは結構…気合が入った戦いなんだな、というのがお話に付き合う中解ってきて、この感覚を本編のドラマが追いつき追い越し、圧倒的な説得力でとても大きなものを、確かな体温を宿して描ききってくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
けして大上段に、正しいことを振りかぶりはしないけど、物語の裏にあるものは常に真摯で。
世界とか正しさとか、そういうデカいものに小さい私がどうアプローチするのか、それは可能なのか…って問いかけに、確かな答えを返すお話だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
そしてそれは、”ストライクウィッチーズ”という物語で宮藤達が銃を握り、血を流して掴もうとしたものに、確かに繋がっている。
銃声を遠ざけたからこそ描けるものが、銃声から逃れ得ない勇者たちの物語を後追いで裏打ちできるのは、”外伝”の理想的な形かな、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ウィッチにはこういう戦い方もあり、こういう魔法も使える。
その可能性をまばゆく輝かせてくれたのは、とても良かった。
この挑戦的な”外伝”が理想的な飛び方出来たのも、やっぱRtBで一回501英雄譚として己を語りきった結果だと思う。(俺のRtB評価は凄く高い)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
闘うことの意味と価値を描いたあとで、戦わないことのそれを照らし直すことで、より立体的にあの世界、”ストライクウィッチーズ”の総体が描けた気がする。
そういう”外伝”としての善さ、強さを踏まえた上で、やっぱ単発のアニメ作品として独自の強みがあり、魅力に満ち、良いところが沢山あったのが本当に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
可愛い使い魔の出番が多く、それだけで終わらず精霊としての不思議な在り方に強く切り込んだこと。
魔女たちが個性豊かなポンコツ共であり、付き合いを重ねるごとにそれぞれの魅力と、皆が生み出すアンサンブルが心に染みたこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
幼く健気な彼女たちが戦時下に歌うことの意味から逃げず、彼女たちなりの震えと痛み…それを噛み締めて生まれる飛翔をちゃんと描いたこと。
2.5次元アイドルユニット企画をアニメにポン付けするのではなく、『ウィッチ世界で銃を握らず、歌を歌うこと』の意味を奥底まで掘り下げて、希望に満ちたメッセージを力強く届けたこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
空飛ぶ魔女だからこそのステージ表現をしっかりアニメにして、世界規模の成功をつかむ説得力があったこと。
設定年齢よりちょっと幼い感じのする新入りと、影のあるお姉さんの明瞭な年齢差を活かし、シスターフッドのある共同体として、ルミナスウィッチーズを輝かせてくれたこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
記号的に思えたエリーとジニーが、終盤で怒涛の人間力をドラマの中で生み出して、作品を高く飛ばせたこと。
素晴らしい魅力が、たくさんあるアニメでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
絵作りもメリハリをはっきり決め込んで、一幅の絵画のようにエモい場面を毎回一個は必ず用意し、そこで勝負してたのが良かった。
俺は普段のへにゃっとした皆も、可愛くて好きだがねウフフ…。
長く続く戦いの世界に、戦わず歌うことの意味。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
”ストライクウィッチーズ”という文脈、萌えミリというジャンルの中にある自作を真っ向から見据えて、ファンタジーとジュブナイルの一番強い武器を縦横無尽に振り回して、唯一無二の答えを空に描いてくれた事に、強く感謝しています。
ありがとう。
・最終回感想
というわけで最終回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ジニーが誇り高くモフィを天に返し、ただのヴァージニア・ロバートソンとして地上を彷徨った果てに、自分の一番の居場所を決めた時点で、ドラマとしてのピークは登りきっている感じはある。
しかしその上で、緩やかに降りて着地するのではなく、更に高みへ上がるのが今のルミナス
グレイスの小粋な計らいで、書類上もジニーが混ざって一切問題なし!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
物語を締めくくるのにふさわしい晴れ舞台…の前に、灯日なき廃墟の現状をしっかり描くのも、このアニメの強さである。
パリを覆う暗さと、眩く照らされた私達。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第12話から引用) pic.twitter.com/nfoeTm19ZY
そこに魔女たちは現実と理想の断絶を見ず、夢を力強く蘇らせうる希望を、自分達こそが背負うのだという自負に胸を張る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ステージを前に自分達が向き合うべきものを、真っ直ぐ見据える頼もしさは、ワールドツアーで磨き上げられたものだろう。
ルミナスの子ら、とにかくタフなのが好き。
後に感動の大復活を際立たせるための呼び水でもあるのだが、魔女でなくなったジニーの現状を結構丁寧に追いかけてくれたたのが、僕は好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
いのりが差し出してくれた羽根は見えず、夜闇に仲間が描く光条をただ見上げるだけ。
ちっぽけな人間である事実に、ジニーは堂々立つ。
それは故郷なき渡り鳥だった彼女が、一番の居場所として選んだ晴れ舞台に立っているからこそ可能な在り方で、今を生きる人皆がそういう場所を求め、あるいは土塗れで足を踏ん張っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
凄く晴れやかなスターを描きつつ、こういう泥臭さを大事に進めてきたのが、山ほどある好きな所の一つだ。
ネウロイを撃退し、これから生活と文化を取り戻していくパリの未来を、祝福する色とりどりの光。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
空飛ぶ魔女だからこそのパフォーマンスには眩しさと風切の気持ちよさがあって、これも好きである。
『ストライクウィッチーズでアイドル』だからこそ、生まれる表現を彼女たちと作品は、自分のものにした
闇の中の光(Luminous)という表現がより強く、より広く輝いていくのがこのステージのとても良い所で、待ってましたと彼方に輝く黒鳥の蒼星…モフィも自分の一番星を選び取ったッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
勇気を持って潔くジニーが手放したからこそ、戻れる場所。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第12話から引用) pic.twitter.com/QMUw7Vb262
第10話でああいう終わり方した以上、この結末に繋がなきゃ絶対嘘な展開にバッチリキメてくれて、大満足である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
エリーがガリアで精霊に手渡した羽根が、ジニーの気高い決断とモフィの旅立ちを導き、いのりが差し出した思い出がモフィが選んだ一番に戻る示極星になるの、最高の因果…。
成長したモフィがいかにも精霊然とした神々しい姿ではなく、ちょいキモい”生き物”としてジニーの力になる描写、俺は凄い好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
このお話の精霊たちはそういう、ちょっと僕らと変わっていてとても素敵な隣人として描かれ続けてたから、そういう形で戻ってきてくれるの最高。
そして生まれる奇跡は夜の巫女達に響き、為政者達の式典は全人類の祝祭へと昇華する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
高まりまくったドラマが生み出す必然の奇跡なんだが、ジニーのナイトウィッチ能力は余裕で地平線超える描写が、第7話で既にあるのが効いてる。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第12話から引用) pic.twitter.com/GwqRRBCAxv
第9話でもビッグアップル全体をステージに変えちまった魔女たちは、再開の奇跡を世界中に広げて、廃墟の暗がりに暖かな光を灯す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
それはあらゆる年齢、性別、国籍、人種の人々が現実的な条件を飛び越えて、傷だらけのガリアに隣り合う奇跡を可能にする。
ただ、歌が届いただけではないのだ。
久々のストライカーユニットにジニーが戸惑い、そこにミラーシャといのりが手を差し伸べて一緒に飛ぶ描写も、ポンコツ音楽隊の原点を思い出せて良いし、飛ぶことを思い出した魔女たちの軌跡が、光のエッフェル塔を蘇らせるのも素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
現実の闇の中では、へし折れた廃墟であったとしても…
歌と光が織りなす夢の中で、あるいはこの苦難を超えた未来の中で、確実に形を得る夢。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
それを一身に背負って飛び、歌い、踊ることがルミナスウィッチーズの戦いだった。
彼女たちはそれに誇りを持っているし、そうするに相応しい自分達を、旅の中で見つけてきた。
想像は、小型ネウロイ一匹殺さないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
しかし再び飛び立ったジニーが生み出した奇跡が、全世界の人と共有する夢は、死を超えて蘇る強さを、苦難の中にいる人々に思い出させてくれる。
人が闘うためには、そういう蘇りが必要なのだ。
それは客観の真理であり、個人的な体験でもある。
ロマーニャで、シルヴィが向き合い直したもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ガリアの廃墟に、エリーが再び進みだして掴んだもの。
オラーシャとブリタニアを繋いで、親子の歌を繋ぎ合わせたもの。
これまでの物語で、心のなかで蘇る輝きの意味を魔女たちは、一人ひとり刻んできた。
それを解っているから、光の塔は幻ではない。
10人目の魔女であるグレイス隊長に晴れ舞台を用意したのも良かったし、故国復興を背負うエリーお姉さんが責務を果たした後、潔く我らがセンターの復活に座を譲るのも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ラストソングを、最初の衣装に着替えて歌うのも最高。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第12話から引用) pic.twitter.com/Hoc5PYrpHO
前回のジニー帰還に引き続き、思い出ボムが雨あられと降り注いでこっちの情感は穴ぼこだらけであるけども、それが刺さるくらいしっかり、広い世界と色んな出来事を描いてきた物語でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
『色々あったなぁ…』と実感を込めて思い出せるのは、やっぱりありがたい。
このラストステージを全世界同時中継、全人民同時参加の奇跡として、しみじみ描くためにやや早いワールドツアー決着があり、舞台となるガリアに縁深いエリーの掘り下げがあり、話の中心となるジニーの魂に潜る物語が必要だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
こうして考えると、脚本構成ズバビタなお話だったな…。
余りにゆったり進むと思えた序盤も、それぞれの土地の匂い、そこに住まう名も無き人達の息吹に寄り添って進んでいく作品のテンポを、理解らせるためには最善手だったと、終わった今となっては思える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
あそこでどっしり足場を固めたから、後半の猛ダッシュが上滑りせず刺さったんだと思う。
そういう巧さだけではここまでこみ上げないわけで、やっぱ作品世界をそれぞれ必死に生きる一人間として、キャラが生き生き描かれていたのが大きかったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
みな可愛く、面白く、愛しく、尊かった。
頼りないポンコツが、音楽隊として過ごす中アクターとして人間として、分厚くなるのが嬉しかった
その成長にお互いを大事に思う気持ちと、だんだん特別になっていく日々の積み重ねが響いているのが、見ていて楽しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
そういう余韻が、焦らない話運びの端っこに小気味よく響き続けた結果、僕はこのお話とそこに生きる人達を、こんなに好きになったのだと思うし。
そんな思い入れを抱ける子たちが、全世界が一つになる奇跡を生み出してくれたフィナーレは最高に嬉しいし、そこはスタートラインでしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
戦火は未だ世界に満ち、歌にできることはまだある。
魔女たちの騎行は、ずっと続いていく。
(画像は"ルミナスウィッチーズ"第12話から引用) pic.twitter.com/ORGtYujXsa
振り出しに戻ったようでいて、ルミナスウィッチーズが成し遂げたことは世界に、少女自身に積み重なり、明日は昨日より確実に良い日になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
そう確信できる物語を積み重ねて、そんな前向きな決意とともに終わっていくのが、嘘がなくて良い。
(こんだけの奇跡を目の当たりにしてしまうと、オッサン達が史実通り勲章ぶら下げて軍と政治の上層に鎮座在してるウィッチ世界の父権的社会構造、どう考えても早晩崩れるだろ…感がスゴい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ぜってー聖母主義が草の根レベルでモリモリ勃興するだろこんなん。
俺たちに歌をくれたのは魔女なんだよッ!)
(ルミナスは銃を握らぬ軍人故に、物理的強制力を更に越えた強い価値にアプローチし、奇跡を形にしてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
分厚いドラマの説得力を伴ってこういう場面が描かれてしまうと、世界設定自体が微妙に揺らぐってのは、なかなか面白い。
幼年兵動員してるヤダ味とかね…)
(とは言うものの、ウィッチサーガの一大イベントであるガリア解放を”他人事”として描き、その余波の受け止め方に一話使った描き方で、銃を握る英雄だけが成し遂げうることもちゃんとデカく描ききれているのが、この作品のバランスの良さだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
宮藤もジニーも、皆それぞれ偉いのだ。)
というわけでルミナスウィッチーズ全12話、無事完走しました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
大変良かったです。
どこが良くて素晴らしくて好きなのかは、前半の総評で書いたので戻って読み直してください。
本当に、凄く良かったです。
魔法音楽隊であり、ストライクウィッチーズ外伝であり、ジュブナイルファンタジーであり…
魔女のいない世界を生きる僕たちに、色んなものを見せて考えさせてくれる、良い物語でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ガリアの廃墟にしっかり焦点を合わせ、破滅の絶望に足を止めるのではなく、惨状を受け止めればこそ未来へ進める人の強さ、瓦礫の下から立ち上がる逞しさを信じて、歌を紡ぐ。
それが未だ残酷で愚かな”現実”に向けて、けして偉ぶることのない柔らかな姿勢のまま手渡されていることに、僕は作り手の強い決意と前向きな信念を、勝手ながら感じ取ります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
ありとあらゆる廃墟の中でも、それでも故郷と未来を夢見る全ての人に向けて、ルミナスウィッチーズは歌っている。
ドラマの色んな場面でも、実際のステージ表現でも、様々な色合いでそう言い続けたのは、俺は本当に偉いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
アニメ史上類を見ないほど”公”に対して開けた物語だったのに、少女たちが人間として己を前に進める確かな足取りが、これ以上なく手応えに満ちて感じ取れる。
そんなお話を今、僕に届けてくれて、とても嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年9月27日
童話調の柔らかな歯ざわりの奥に、人間の在り方を真っ直ぐ見つめる硬い芯が確かに宿って、靭やかな希望を照らす。
輝きの魔女の物語、大変良かったです。
お疲れ様、ありがとう。