イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

2005-01-01から1年間の記事一覧

12/31

「ことしはおせわになりました。らいねんもよろしくお願いします」

異邦の騎士 改定完全版

島田荘司、講談社文庫。というわけで、御手洗潔最初の事件。うん。なんていい小説なんだろう。確かにミステリだ。でもそんなことはどうでもいい。技巧はない。あるのは、ただしっとりとした生活の、美しさと哀しい嘘だ。それはとても綺麗で、だから壊れてし…

占星術殺人事件

島田荘司、光文社。つうわけで、コミケの行きしなに、ギニさんが貸していただいた御手洗シリーズ第一作を読みました。ふむふむ、なるほど。探偵役御手洗のキャラクターと、ワトソン役である石岡の程よい情けなさ、猟奇の香りのする事件の設定、痛切な社会は…

30日のことものす

朝六時に起床し朝食をとって大掃除です。外門、玄関を水拭きし、靴箱を片付け、ガラスを拭いたら11時。結局コミケには行くことにしました。戦利品は柳葉台「システリック深海 螺旋開花(私信:二冊買ったんで浅間さん、七日に渡します)」MDK「ひぐらしリ…

年末! マリ見て一気読み 3

さて、「涼風さつさつ」から最新刊「未来の白地図」までの「祐巳の妹どーなんのよ」期まで読み終わり、マリ見て一気読みも終了です。22冊、間に掃除と食事を挟んで実読7時間てところですか。ここから、ちょっと「抜き」が多くなります。具体的な巻名を挙げる…

年末! マリ見て一気読み 2

つうわけで祐美二年生突入編、「チェリーブロッサム」から「真夏の一ページ」までの互換を読み終わりました。間に母の居間掃除を手伝ったり。さて、祐美が二年生になったのか、それとも「銀杏の中の桜」というスターティングポイントに戻ったからなのか、ヘヴ…

年末! マリみて一気読み 1

「掃除も終わって息つくか」というわけで、マリみてを一気読みすることにしました。とりあえず祐巳が一年時代の「マリア様がみてる」から「いとしき歳月」まで合計八巻二時間、一巻あたりのラップは20分、てところですか。マリみてならいい抜きになるな、…

大掃除

年も暮れなので、大掃除などしました。神棚をおろして布と麺棒を使って拭き、廊下を水拭きした後ワックス、自分の部屋の家具を全部どかして掃除。結構綺麗になったかな。ああ、でも下駄箱の水拭きと下穿きの換えが残ってるわん。

プラントハンター

白幡洋三郎、講談社学術文庫。植民地主義と博物学華やかなりし十九世紀から二十世紀初頭にかけて、植物採集に血道を上げた人たちについて述べた本。特に日本との関係について非常に丁寧に述べており、農学博士である筆者の専門知識が遺憾なく発揮されている…

闇のイージス 22

七月鏡一&藤原芳秀、小学館。はい、というわけでチェチェン・スナイパー編が終わりました。盾以外に皆が罪と正義を背負って、ひどく悲しい結末のエピソードでした。そんな中で守渡の弱さと決意、盾の言葉が、一筋の光明のように見えました。 しかし大きな話…

ニードリングニードリング、ヤッホーヤッホー

つうわけで歯医者だよ。今月だけで七回も行ってました。うは。特に20から28の間に四回。一日おきにニードルされたりグライドされたりデンタルされたりしたわけですな。今回は下奥歯のニードリング。神経は本当にややこしいらしく、X線でとってもサッパ…

美味しい料理の哲学

廣瀬純、河出書房新書。「骨付き肉」をキーワードに、食と思想について述べた講義録。龍谷大の教養課程講義を纏めたもので、幅広く学生の興味を引くためか、さまざまな題材が職に結び付けられている。モナドロジー、比較解剖学、脱構築、ヌーベルヴァーグな…

ダウン・ツ・ヘヴン

森博嗣、中央公論社。スカイ・クロウラシリーズの第三巻。ひょっこり月頭あたりに買っていたのを忘れていて、思い出して読んだ。やっぱり、綺麗な小説だ。それは空や飛行機という題材もそうだし、草薙水素という存在もそうだし、文体の端麗さもそうだ。 小説…

アルカイダ

ジェイソン・バーグ、講談社。アルカイダとビンラディン、そして現在のイスラム急進派・イスラム過激派に関するドキュメント。有徳の本である。その徳の名前は謙虚だ。筆者は「イスラムテロリストは悪」というわかりやすく勝つ現在一般的な見解を否定し、「イ…

ラブロマ 5

とよ田みのる、講談社。終わっちゃった……。せっかっく冴木さんというすごく良いキャラが出て、こっからでしょ! みたいな気配だったのに……。しかし、一巻のときから独特の空気を持って丁寧に描かれた青春恋愛絵巻だった。だんだんとマンガが巧くなって、途中…

太陽の黙示録 10

かわぐちかいじ、小学館。つうわけでかわぐちかいじ二国史も当面の悪者、薫藤がバリバリ陰謀と暴虐の限りを尽くして大暴れであります。10巻の大台にふさわしく、絃一郎が一歩先を行っている操と対峙するための下準備が出来てきたかな、という感じ。大切な…

ぼくらの 4

鬼頭莫宏、小学館。ゴーマッドネス、ゴープリズン、ゴーホスピタルが合言葉の僕らのアナーキー、鬼頭先生のロボットマンガ、最新刊です。ずばりとマローダーだったチズですが、あまりにアングルスなお姉ちゃんに魂を救済され、幸せに、そして無念に散りまし…

今日も今日とて

はいはい歯医者歯医者。今日はついに右奥歯の装具が完成したので装着です。メタルティーすコバヤシ爆誕。でも左下奥歯はなんか神経がややこしいことになってるらしく、造影剤入れられてデンタル取られました。あさっても歯医者です。地獄のニードリングの予…

12/25

「クリスマス」 ケーキなんぞないぞ。 「このう」 いて。 蹴られてもなぁ。 「ケーキ」 まぁ諦めろ。

ガンスリ

「死がふた」を買うついでに電撃大王立ち読みしたら、<完全奇襲>でやられました。ええ、後ろからバッサリです。こういう、ノーモーションからの重たいエピソード投擲は、流石相田裕って感じですよ。クラエス先生最近出番なかったんですが、いい引きのポジ…

死がふたりをわかつまで 1

たかしげ宙&DOUBLE−S、スクウェアエニックス。つーわけで「夜叉が若返った御門忍に依頼されてBLAKKBOXするマンガ」の単行本が出ました。嬉しいなー。冒頭のたとえはN◎VAモノにしかサッパリ判らないですね。サイバネアップした剣士が、ESP…

エウレカセブン

つうワケで日曜朝のド緊張、エウレカセブンでございます。今回は息抜き、と思わせておきながら今まで引っ張りに引っ張ったレントンの姉ダイアンと、さよなら少年ハートホランドの過去ががっちりと開かされました。レントン兄貴はごっつい渋い動きを完全習得…

ケルト神話の世界

ヤン・ブレキリアン、中央公論社。タイトル通り、ケルト世界の神話伝承を纏めた本。伝承の紹介と自説の開示が適切に分かれておらず、非常に読みずらい構成になっている。その自説も少々冷静さと学術的精査を書いた「はじめに結論ありき」なものであり、またケ…

Blood+

んー。正直、眠い。もう少し巻いた展開にしてくれないかなぁ。小夜がうじうじと行ったり来たり行ったり来たりで延々と同じところ廻ってるのがスッゲーストレス。バカ兄弟も出てきたと思ったらおざなりな扱いだしなぁ。絵とか素材はいいので、とにかく速度を…

個体発生は進化を繰り返すのか

倉谷滋、岩波書店。「幼胚の発生には進化の歴史を反復している形跡がある」とする進化発生学についての本。科学ライブラリーの一冊として書かれた本であり、図版も多く、説明も適切で読みやすい。生物学黎明期にさかんに喧伝された反復説、「生物は発生期に…

マリア様がみてる 未来の白地図

今野緒雪、集英社。つうわけで22冊目です。今まで溜めに溜めたストーリーの布石、全て使い切ってなおそれがただの助走という今野緒雪の魔術、炸裂です。いや、痛快。やっぱり今野緒雪は凄い作家で、高校生の女の子のゆらゆらした部分をキッチリ視座に入れ…

神様家族 7

桑島由一、メディアファクトリー。つうわけで、おかしなおかしなコメディも終りの気配。退場するべき人が退場し、主人公たちはあるべき路を探り、そして進む。前へ、前へ。とにもかくにも、この小説は前向きだ。しかも、色々どうしようもなく薄汚れてたり、…

げんしけん 7

木尾士目、講談社。つうわけでダメクソオタマンガもそろそろ終わり、って気配ですね。ッサヤンの環境が纏まって,オギチンとのフラグが整備されてきて。斑目が吹っ切れてねー生臭さとか,咲姉さんはあいもかわらず不遇だったり、クッチーがマジダメ人間死ん…

カクテル

風邪引きを1/4、健康体を3/4、けだるさをティースプーン一杯。そんな感じの体調で歯医者へ。歯石をもりもり取られ、奥の歯を例によってニードリング。今回はグランダーも大活躍、エナメル質どころか多分その奥の部分まで削られたっぽいです。もう下の…

テロリズム

ジョナサン・バーカー、青土社。副題は「その論理と実践」 9.11以降の国際敵対テロ姿勢の裏に潜む政治的意図を主軸に、テロリズムに関する定義から国家(白色)テロ、テロの歴史などなど、広範な範囲をカバーする入門書。 入門書とはいえ、実際の資料を直接…