イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

NieR:Automata Ver1.1a

NieR:Automata Ver1.1a:第10話『over[Z]ealous』感想

神の死に絶えた人形たちの土地で、赤い狂熱が燃え広がっていく。 イヴの死が全てを狂わせていく、ニーアアニメ第10話である。 旧約聖書に名高い熱心党、ゼロテの名を関するサブタイトルにふさわしく、今回機械生命体が擬するのは”信仰(あるいは狂信)”であ…

NieR:Automata Ver1.1a:第8話『aji wo [K]utta ?』感想

鋼鉄の修羅界に取られた盲目の天使達が、己の証を美しい廃墟に探していくアニメ……第8話は釣りだビキニだ海辺のデートだ! 肩の力が抜けたトホホギャグ……が、最後に一気に暗転するエピソードである。 海辺で眼帯外してキャッキャウフフするヨルハの二人はあん…

NieR:Automata Ver1.1a:第7話『[Q]uestionable actions』感想

夕べに残骸を晒すとも朝日に笑い合う鋼鉄のカルペ・ディエム、コミカルな閑話にこそ本質への問が宿るニーアアニメ第7話である。 前回リリィの記憶に寄り添いレジスタンスの人間性に切り込んだ足取りは、今回パスカルとの妹探しを通じて機械生命体とヨルハ部…

NieR:Automata Ver1.1a:第6話『[L]one wolf』感想

魂なき鋼鉄の心に、積み重なるたった1つの記憶。 その軋みだけが少女を戦士にするのならば、歩みの果てに待つものとは……。 夢を見ないアンドロイドが、終わりなき戦いに揺らいだ切なき白昼夢を描く、ニーアアニメ第6話である。 アンドロイドの長、リリィが…

NieR:Automata Ver1.1a:第5話『mave[R]ick』感想

修羅界で見る平和の夢は、すなわち叶うことのない哀れな約束か、それとも永遠を終わらせるかすかな希望か。 人間を模して殺し合いを続ける機械が、一瞬だけ手に入れた日常のスケッチ、ニーアアニメ第5話である。 廃墟とかしたショッピングモールに幼い夢を紡…

NieR:Automata Ver1.1a:第4話『a mountain too [H]igh』感想

人を模した鋼鉄が感情の荒野をさまようヒューマニズム探訪SF、久方放送の第4話は鋼鉄遊園地の悪い夢。 因縁が長く尾を引きそうな『人間の形をした機械生命体』は一旦横に置いて、感情とそれに伴う狂気を獲得つつあるポンコツロボとBOSSバトルなどしつつ、一…

NieR:Automata Ver1.1a:第3話『break ti[M]e』感想

鋼鉄と鋼鉄が命の意味を問う未来型御伽噺、機械生命体の新たな可能性に遭遇する第3話である。 第1話はすべてが唐突な世界観体験型エピソード、第2話は立場と時間軸をザッピングして叩きつける変化球と来て、ようやく素直なストレートが真ん中に来た感じもあ…

NieR:Automata Ver1.1a:第2話『city e[S]cape』感想

謎が謎を呼ぶ鋼鉄の御伽噺、不確かな世界の輪郭をザラリとなぞるニーアアニメ第2話である。 前半ほぼ丸々セリフ無し、敵であるはずの機械生命体の寡黙なヒューマニティをどっしり追いかける構成に、地球のアンドロイドたちの苦況と赤い血、全てを蹂躙するヨ…

NieR:Automata Ver1.1a:第1話『or not to [B]e』感想

謎めいた世界を舞台に踊る、鋼鉄の御伽噺……その鮮烈なるスタートとなる、ニーアオートマタのアニメ第1話である。 当方原作未体験、軽く受動喫煙しつつも本筋はほぼ無知という状態でしたが……大変面白かったです! 謎だらけの情勢に暴れ狂うスタイリッシュアク…