イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

レッド・マフィア

毎日新聞社のロバート・I・フリードマン渾身のルポタージュ。なにしろ筆者が殺されかかるというマジっプリ。
それだけにキッチリ、「アメリカにロシアンマフィアがどういう事実を踏まえて入ってきたのか」「彼らはどういう犯罪をするのか」「その構造はなんなのか」などなど、個人のエピソードを交えながらキッチリと切り込んでいく。腰の引けていない前のめりの姿勢と、大量のインタビュー、取材、そして簡潔にして的確な文体と、ルポタージュのお手本のような名作。
しかしロシアマフィアコエーなー。ホントに仁義も何もない上に頭ええな。こええ。色々興味があるのでユーロもシシリアもチャイニーズも、マフィア関係のルポや分析書はとりあえず読んだわけですが、犯罪はやっぱりもはや産業ですよ。動く金が半端ない。組織の規模や資金力も、国際化にしっかりと適応して国家をあざ笑うかのように巨大化しているし。由々しいのう。