イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

移動考察 

Mixiで赤目くんがつぶやいていた疑問を、ヘクスマップを用いて考察しようと思います。

その文面がこちら。

 

「相手0809NN,自分0806SSでスタート

相手の移動が0608NW→0506NN→0605NE→0704NE,0704SEのルートをたどる場合、

0506NNに侵入する時に留めで引っ掛けられるか?」

 

移動戦術としては、天空橋メソッド(もしくは現武神であるミカエル)のものを利用しています。

 

とりあえず、移動経路をヘクスマップで確認してみましょう。

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移動の始まりと終わりを見ると距離3から距離2に縮んでいるため、間合い外しで対応出来そうな感じもします。

ですが、距離2に詰めているのは三歩目の0506-0605に移動したタイミングになります。

赤サイドの各種方向を、それぞれ塗りつぶしたヘクスマップにチェンジしてみます。

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緑=正面、ピンク=側面、茶色=背面です。

移動に対する妨害は「移動後のヘクス」ではなく、「移動前のヘクス」で方向を確認するため、一歩目の0909-0608移動、二歩目の0608-0506移動は正面(つまり、間合い系動作にペナルティが入らない)移動となります。

即決で全力移動にカウンターを取られる事態を避けるべく、相手正面では距離を詰めず、距離3を維持したまま移動する形になります。

 

三歩目の0506-0605移動は距離2に詰めていますが、すでに側面を占位しているため、「前面以外のヘクスからの攻撃対応」の-2ペナが入ります。

移動系の即決はゲームバランス維持のため、大振りは適応されず、正面以外のヘクスへの対応が適応されます。

「ガードと同じ制約」を受けるため、仮に左足が前足だとすると足による止め不可、手による止めも前述のペナを受け、身長差が20あると即決自体が行えません。(つまり、サークリングは相手の前足が効かない方向から回りこむのが基本。相手が受け回数を使い切ってるなら、気にせず短い方を回る)

それでも-2ペナ入るのは即決系として大きい(敗北覚悟で留めを使うと側面明け渡した上でガード回数-1、つまり次の行動に対しガー不)ので、「全力移動で距離を詰めるなら側面以上から」というのは十分合理的な行動になります。

0605-0704への移動は距離2への移動になるので、即決は挑めません。

なので、疑問点への答えは「行えない」になります。

呟きの使用を許可してくれた赤目くん、どうもありがとう。

 

疑問と直接関係ないですが、距離3開始の背面取りが困難な原理を、簡単に図示しておきます。

対峙距離が開けば開くほど、その周囲のヘクス数は大きくなります。

図で表すと

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このように、青紫色の距離1ヘクスは総周ヘクス6,緑の距離2ヘクスは総周ヘクス12、ピンクの距離3ヘクスは総周ヘクス18となります。

仮にお互い正面を向かい合っていると考えると、相対距離を変えずに相手の背面に位置するまで必要なヘクスはそれぞれ3,6、9となります。(途中の向き変更は考えないものとする)

つまり、原則として「相手背面まで必要な移動ヘクスは、相対距離の三倍」となります。

3ならば構えコンボで支払いきれる数字、6ならば全力移動を使えば移動力消費3(結局軸を合わせるので追加の移動力を払いますが)となり、無理なく背面を取れる距離です。

これに対し、距離3から背面を取る場合のヘクス数9は、移動力4×2で消費しても1足らないヘクス数であり、「完全背面を取りきれず、相手に反撃の余地を残す」か、「途中どこかで距離を詰め、相手に即決の余地を残す」か、「移動力5を消費し、相手の移動対応に不安を残す」か、どれかを強制される距離だと言えます。

こんな感じで、遠い間合いほど背面を取る(取り返す)ことは困難です。

更に言うと、側面・背面の範囲も遠ければ遠いほど広がる(上図で言えば、0806の距離1側面は5.6、距離2側面は9.10.11、距離3側面は13.14.15.16と、1ヘクスずつ拡大する)ため、遠距離であればあるほど側面・背面を取るのは難しくなるわけです。

なので、身長180位上の攻撃間合いの拡大と相まって、距離戦において大型選手の優位は確実に存在しています。

スペックとして先手を取られやすいので、相手の押し付けてくる戦型に対応できるようにすれば、要塞型キャラの復権はまだまだあり得ると思います。