イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

のんのんびより りぴーと:第9話『みんなでお月見をした』感想

作中時間と現実時間がシンクロしてきたのんのん九話は、なっつんメインの三部構成。
魚釣りや月見というのんびりしたイベントの中で、クソガキっぷりを久々にフル回転させ、元気に暴れていました。
二期はかなりなっつん推しな構成なので、色んな側面が見れて面白い。

今回はメイン四人から対手をズラし、このみやひかげが相手を務める展開でした。
あと魚な。
メインが背景に下がったおかげで脇役がせり出る結果になって、キャラ総出でワイワイやってる感じが良く出てたのがグッド。
魚の話では特に兄ちゃんの出番が沢山あったので、クールガイ卓が好きな男としては有りがたかった。

二本目はこのみのなっつん着せ替え教室であり、みんなでなっつん可愛い祭りを開催するお話。
あの限界集落だと、女を意識するような相手もいないので、こういう形でフェミニンさを弄ることになるのだろう。
最終的に可愛さの重力崩壊を起こし、いつものボーイッシュななっつんに逃げる当たり、思春期の階段に一歩だけ足かけてる感じがあって良かった。
やっぱ可愛い祭りは相手が赤面して逃げ出すまで追い込まんとイカンな。(奇祭評論家っ面)


そして三本目は『みんなが楽しみにしている月見団子を食べちゃった夏海とひかげ、一体どうする?』というお題から、グングン膨らんでいくコメディ。
二期になってからきっちりお題と状況をセットしたコントが増えていて、カッチリした笑いが好きな身としては嬉しい限りです。
ゆるーっとした話も、しっかり構築したコメディも、人生の広がりを感じさせる良い話も楽しめる横幅の広さは、二期になって更に強まった感じするなぁ。

ひかげ役の福圓さんのヘンテコな声が良く効いていて、なかなか面白い展開でした。
時々すんごくトンチキな表現や行動をするところに、れんちょんとの血縁を感じる。
なっつんと組むことで、『バカ×バカ=どんどん悪化していく状況』という笑いの方程式が導かれ、スムーズにボケが流れていた印象。
一見いい話風な空気漂うところからの落ちも引っ括めて、切れ味鋭かったです。

後れんちょんが背景でテンション上げたり、トンチキな発想したり、五平餅食ったりする描写が良かったが、それは単純に僕がれんげ好きなだけかも知れん。
五平餅食べ終わったら即座に駄菓子屋に言う辺り、やっぱあの二人仲良すぎだと思う。
ほんと素晴らしい。

秋の夜長を笑いで包む、コメディ軸のエピソードでした。
久々にクソガキバカガキななっつんを見たけど、一期っぽくて懐かしくもあり、クスリと笑わされもし、なかなか良かったです。
ヴァラエティ豊かに色々パッケージしてくれるのが楽しいアニメなので、次何やって来るのか、楽しく一週間待とう。