いい加減世界の破滅もなれたもの、都庁前決戦も佳境なGXラスト一個前であります。
世界破壊装置を死亡フラグおっ立てながら華麗にぶっ壊し、トンデモ理論で強化されたラスボスが大暴れし、その力を利用して主人公たちがさらなる大暴れ。
うむ、シンフォギアっぽい。
『根源に至るという目的が同じなので、錬金術と歌は同根。お前らの力を悪いことに使ってやる！』というキャロルのむっちゃくちゃな理屈は、伝奇っぽさ出てて好き。
前回意味深に引いたマムは想像通り幻影で、ここらへんもシンフォギアだなぁと思ったり思わなかったり。
Gの負債を精算するのがGXの目的の一つなのは間違いがないので、FIS組の成長をまとめ上げる意味では必要な敵か。
喋る敵はみんな、主人公サイドの成長を促して消えたからなぁ。
大方の予想を裏切って綺麗な死に方したウェル博士ですが、良く良く考えると自分で動かして壊し、自分で動かて直しているただのマッチポンプなので、英雄もクソもないと思う。
そういう道理に気づけないから、彼は歪んだやつではあるのですが。
末期の会話をマリアとさせたのも、Gのモヤモヤポイントを上手く乗り越えさせる感じで、かなり良かったです。
せっかく綺麗に死んだんだから、あるかもしれない四期ではバケて出てこないことを望みます。
シャトー崩壊はウェル博士が原因で、彼を抱え込まなければいけなかったのはヤントラ・サルヴァスパを壊されたから。
つまり何も考えずミサイルブッパした雪音パイセンが殊勲賞……といいたいところですが、最重要の制御チップを剥き身で運んでいたツメの甘さのほうが目立つ。
三期はやや、お話の必要性に合わせてロジックがネジ曲がり、かつそれを勢いだけで押しきれない感じが目立つなぁ。
何言ってるかわかんない台詞群とか、らしさは充分あるんだけどね。
自分たちの始末に忙しいFISに比べ、SONG組はメイン敵兼ヒロインを拾っていくシフト。
クソ親父が妖精の泉にでも入ったかのような漂白を見せて、父親代表としてなんか言ってたりもした。
いいさ……お話が収まるためにはお前が点数稼ぐのは大事だ……。
ウェル博士が看破した通り、キャロルちゃんは大物ぶってはいるものの根っこは子供で、今回の狼狽えようはその地金が出てきた感じがします。
話し合いで折れてくれるならアクションシーンはいらないから、説得というか救いというか対話というか、まぁそんな感じの余地は残しつつクライマックス戦闘をやるだけはやる辺り、良いBOSSだ。
フォニックゲインを悪用することで、PCサイドのモチベアップと反撃のフラグ建て両方やってる所とかね。
駆け足の展開はシンフォギア名物ではあるのですが、禁断の三連イグナイトがあっという間に凌駕されるのは軽くギャグだった。
ていうか、イグナイトに三段階あるの今知ったよ（無知さらけ出しマン爆誕）。
まぁファイナルフォームは白くなって羽根が生えるのは、シンフォギアとプリキュアのお約束なので前座でもしょうがねぇ。
暴走し凝り固まった意思を、力に変わった歌で殴り飛ばして意思疎通するのもフィーネ以来の伝統。
なので、勝ちフラグをたっぷり回収したイノセントフォームでどう殴り飛ばすのか、早くも絶望顔を晒したキャロルに明日はあるのか、色々気になります。
まだ巨大怪獣が出ていないのでもう一手くらいあるとは思いますが、全てをなぎ倒すようなノリと勢いが、シンフォギアの最終決戦にはやっぱりあって欲しいな。
さてはて、どうなるんでしょうね。
