イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/05/05 TNX『トーキョー・ジャンク・フィーバー』

うららかな木漏れ日の元、僕は久々に新橋にいた。目の前には吹奏楽のパレエドが列をなし、連休最後の日々を彩っていた。セッションである。

シナリオタイトル:トーキョー・ジャンク・フィーバー システム:NOVA-X RL:シェンツさん

Braveoneさん:”嘆きの騎士”グリーフレット・ジョフレ:20代男性:カブトワリ◎レッガー●マネキン クーゲルズチャンバーの一員として、NOVAに災厄を撒き散らしてきた悪魔の一人。誇りある男として同胞を心から愛し、それを処刑する悲嘆を何よりも愛するという、歪んだ炎を宿した危険な男である。

浅間忍さん:"河渡の狂拳"石蕗ゲン:35歳男性:レッガー◎チャクラ=チャクラ● 反骨の相を持つヤクザであり、ケジメのために切り落とした腕をサイバーアームにしているタフガイ。魂が擦り切れるまで渡世人稼業に染まっているが、それ故に燻ぶる魂の色は火傷するほど赤い。

よねちょくん:"牙薬"泥蘭:23歳女性:レッガー◎ヒルコ●カゲ 薬物に過剰な反応を示し、コンバットドラッグにより異常な戦闘力を発揮する兇手。元々娼婦であり、泥の中から這い上がって別の生き方を探すタフさを持っている。

コバヤシ:"アドニスモルフェ"ドロレス・アクレシア:15歳女性:マネキン◎●レッガー、ハイランダー 生粋の少女娼婦であり、同時に閨事を繋げて情報を売り買いするスキャンダルモンガー。生粋のネゴシエーター気質であり、権益を調整し、上手い汁を啜れる居場所を自分で作る賢き蝶。

と言うわけで、シェンツ先生謹製のPvPトーキョーNOVAであります。NOVAは比較的システムが重めであり、行動決定や数値処理に頭を悩ませるPvPとは相性があまり良くないのですが、情報処理の仕方やデータの加減、キーハンドアウトの使い方と目的の設定などなど、様々な手腕を駆使して、ハンディかつ楽しいセッションに仕上げてくれました。

PT全体での共通目的を果たしていく普段のセッションとは違い、いつ凄腕のキャストが自分に牙を向いてくるか油断のならないPvP。いつもとは違う緊張感を楽しみつつも、そのストレスに押し流されなかったのは様々な処理を最適化し、ギミックを仕込んで圧力を楽しめるように料理してくれたRLの配慮のおかげだと思います。他のシステムから得られた知見を惜しげも無く投入し、システムとシナリオをスマートに進化させていく手腕は、さすがとしか言いようがねぇ。

その上でNOVAという背徳の街でしか味わえないシナリオにしっかり仕上がっており、大変楽しみました。スタイルが存在することの意味がしっかりあるシナリオになっており、その骨太な感触に刺激され、PLたちのロールプレイも凄い勢いで温度を上げていました。

秘匿情報ありのPvPという状況下でも、セッション全体の満足度を見据えつつ、安易な妥協をせずキャラクターらしさをしっかり貫いたセッションになり、本当に楽しかったです。ここら辺は現在感じていることを素直に言葉にし、それを受け止められる環境への信頼あってこそだとおもいます。いい状況でセッション出来てるなぁオレは。

お互いの願いやスタイルを確認しながらロールを積み重ね、妥協点を探りあい、同時に譲れない一線を引く。ゼロから人間関係を構築していく手探りの感触がほんとうに楽しくて、ピリッとした緊張感に満ちた、とても良いセッションになりました。同卓していただいた方、ありがとうございました。実際傑作よ、このシナリオ。