ドリフェスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
天然小悪魔・千弦の個別エピであり、最高潮にこじらせた双子の兄・唯弦との関係をラジオと主人公が切り開いていくお話。
代永翼の抑圧された病みっぷりが冴え渡り、お話にいい具合の陰影を付けていた。こじらせすぎだろマジ……(非常に好みです)
千弦はこれまで陽性な側面だけがクローズアップされてきたので、近しい存在であるがゆえに乗り越えられない影を真ん中に据えて、暗く暗く進めていく今回の調子は、ギャップがあってよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
空っぽなやつなのかなぁと思わせておいてコッチ方面からの不意打ちは、基本といえば基本だがよく効く。
影と静物を巧く使ったサスペンスフルな演出、いつ何が飛び出してくるかわからないポテンシャルを秘めた唯弦の演技と、全体的なトーンを暗めに統一してまとめる中盤が、重たくて印象的だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
基本的に陽性の話なので、ここで変化球が来るのは意外で楽しかったね。
話は双子ゆえの閉じて逃げ場がない閉塞感を加速させながら進んでいくのだが、私的な湿度に逃げ込むわけにいかないラジオという公開の場と、あえて空気読まない奏の強さで風穴が空き、二人の関係性は良い方向に転がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
双子にクローズアップしつつ、主人公が必要な一手をちゃんと打つのは大事だ
双子の関係が破綻し生まれ直す場として、『ラジオ』をセットしてきたのは面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
個人的でナイーブなエピソードすら、公共のものとして共有/消費されてしまうアイドルという職業の残忍さ。
それは自分たちの関係を客観視する足場にもなり、あの『場』があったからこそ二人は変われたのだろう。
ドリフェスは明るく前向きな方向性を維持したまま、アイドルという職業の特殊性、スポットライトが強すぎて逃げ場所がない残酷さを、かなり力を入れて描写している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
職業としてのアイドルの光と影、両面しっかり掘りに行くこと、その上で露悪的にならないのは、ドリフェスの独自性であり強みだと思う
今回は影を深く掘ったが、次回はまたスポ根バトル路線でアツく激しく盛り上がる感じの予告。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年11月11日
メロウなお話も、ノリの良い激しさも、両方必要なだけ扱えるのは芸幅の広さであり、強さだなぁ。
つーか、予告の段階でバトルライブ負けてるのが面白すぎる…既に敗北からの奮起が軸になると予告している。