バンドリを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
三週遅れという変速スタートで始まったお話。
未だ何者でもない輝きを探す少女が、バンドという光に出会うまでのお話であり、超スターダード青春ガールズバンドアニメの第一話という感じだった。
ベタながら、何を探すお話なのかちゃんと一話で見せてくれるのは楽しい。
『第1話の最後に、追いかけるべき星を見つける』という構成を埋めるように、何者でもない主人公と、未来において共に星を追い求める仲間たちの肖像が描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
それなりに輝いていて、それなりに足りなくて、でもピースが足らない、運命の予感に満ちた青春。実は『セイレン』とほぼ同じ描き方である
『セイレン』において青春の空白を埋める『これ』が女の子との恋であり、それこそがお話の真ん中に座るように、バンドリでは少女はギターと出会い、ガールズバンドと出会う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
つまり、バンド活動に主人公のみならず、視聴者も希望と期待を抱けるか、というのが大事になる。
その点、ゴロゴロと運命が転がってライブハウスに乗り込み、グリッターグリーンのステージを暗闇の中の輝きとして叩きつけられる終盤の流れは、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
やっぱ薄暗いステージにバッと日が灯り、音楽が始まる瞬間の高揚感は良い。それが人生初めての出会いであるならなおさらだ。
ここら辺はスクールアイドルからガールズバンドに転身した三森すずこの歌が上手いこと描写を支えていて、『追いかけるべき星』としてのアイドル性を巧く宿していたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
なんかワクワクする歌声、それをしっかり伝える演出が組み合わさっていたのは、いい引きだったと思う。
運命の輩となる後のバンドメンバーたちも、わりかしザックリと出会いを済ませて全員顔見世終了。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
こいつらの横っ面を音楽と情熱で張り倒し、今後バンドになっていくのだろう。見知らぬ人と人が仲間になっていく物語の予感は、やはり胸が躍る。
同時に同志の物語としてもバンドの物語としても、あくまで骨格を見せているに過ぎず、中身をどう詰めていくかが大事になるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
いかにもオタク向けの女学生ユートピアっぽい掛け合いもたくさんあったが、そこに甘えず、バンドモノとしての切れ味と実感を込めて進んでいって欲しい。
具体的には楽器に沢山触って、音が出る喜び、音が合わさる喜び、音でわかり合っていく喜びを、順繰りに積み上げていって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
女の子である、萌キャラクターである以前に、音楽というコミュニケーション手段を手に入れた子供としてのお話が、このセッティングだと見たくなる。
出だしとしてはかなり手堅く、横幅広く始まった第一話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
かなり大きく骨格を取ったので、萌え萌えふわふわなバンドのお話としても、痛みや苦味を随所に仕込んだ音楽と青春の物語としても、どっちにも転がることが出来る気がする。好みとしては、後者よりに歯ごたえ付けて進めてくれると嬉しい。
どうしてもこのセッティングだと『けいおん!』と比べられると思うが、僕は『けいおん!』には『青春の交錯、音の喜び』が(たしかに主眼ではなく、尺としては短いとしても)確かにあったと思っているので、このアニメにもまた、重なり合う音と心、青春の息吹を期待したい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
甲高く大声で連呼される『青春のキラキラ』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
それを空疎な題目とするか、視聴者と共有される実感とするかは、今後以下に油断なく、音楽のある風景をしっかり切り取れるかにかかってくると思う。
気も手も抜こうと思えばいくらでも抜ける題材だけに、どれだけ強張れるかが第一の勝負所なのではないか。
そういう、ちょっと高いハードルを心のなかにセットしたくなる、良い出だしだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
ゆにこの青春力抽出装置がどれだけフル稼働してくれるか、キャイキャイ大好き器官がどれだけ言うこと聞いてくれるかが大事かなぁ…ぜってぇメンバー同士のデート回あるよマジ…こええ(まんじゅうこわい風味)
あ、『まだ見ぬ輝きを探す女の子』が物語の最後に出会うのが『緑色の輝き』であるグリッターグリーンなの、マジで二兆点。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月22日
ステージはエメラルド輝く魔法の都であり、ユカイな仲間を引き連れ、星のギターを片手に現代のドロシーはステージに駆け上っていくのだ。ゆにこはホント児童文学好きね。