バンドリを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
ゆるふわ要素とパンクス要素が思いっきり喧嘩している不思議なアニメ、今週はおたえ攻略!…なのに、攻略される本人が演奏に参加しているという不思議さ。バンドリアニメである。
トンチキな間合いが歯切れとセンスがいいダイアログで加速されていて、非常に独特の味。
先週感じた『香澄にとって都合のいい世界』というヤダ味は、おたえが『ロック舐めてんじゃねぇぞ』とバットで殴ってくれたおかげで、結構軽減された。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
やっぱどっかで『楽しくやるのもいいけど、好きなら必死になれよ』と言ってやんないとダメだ。言われても緩いが、それは香澄だからしょうがない。
厳しいアタリをしても嫌な感じにならないのは、おたえの人徳というか、非常に不思議な間合いの魅力だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
『天然』と一言で切り捨てられない、なんか独特の存在感とパンクス魂は非常にオリジナルで、面白いキャラだ。人間関係の間合いが酔拳で、よったかと思うと逃げ、逃げたかと思うと寄る。
個人的には、もっと泥臭く汗臭く、ゴツゴツと練習しても良い気がしたが、ゆるっとふわっとを維持しつつ、出来る範囲で汗臭く、という感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
あそこでマジ顔を見せれば『ネジ三本飛んでる共感装置ぶっ壊れ女だけど、香澄も大事なものがある女だな』と思える気がするけども…そこら辺はキャラ性重視か。
しかし緩い部分がいい方向に働いているのも事実で、す~ぐ女に飛びつく香澄の気安さが何度も炸裂し、良くも悪くも暴走エンジンなところが感じられるのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
先週干された有咲にもたっぷり水をやり、拙い駆け引きをぶっこんでみるリベンジもチラフラ見えて、二人の公平性は戻ってきた印象。
りみりんも相当な変人で、潤滑油の話を投げつつテンポも間合いも独特。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
変人×3の中で毒舌常識人・有咲が苦労するという構図だが、そのトンチキなバンド内風景は楽しそうだ。
ここら辺は圧倒的に会話の強さが支えていて、演出のテンポの良さも合わさり、あの蔵が特別で楽しい場所だと伝わってきた。
それぞれ明後日の方向を向いた変人集団だけど、一緒にいるとなんだか楽しそう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
バンドである以上、その空気はすごく大事だし、みんなで飯食うだけじゃなく、音を合わせる瞬間もそういう楽しさが溢れているのは、とても良いと思う。空気感の醸造に成功している、というか。
オーナーのロックな武勇伝を打ち立て、最終目標がハッキリしたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
ここら辺はロックンロール審査役であるおたえの加入も大きいが、どこまで積み上げて最後どこまで行けば良いのか、具体的になったのは見ていて助かる。雰囲気の良さは、明瞭な設計でより強みが出ると思うので。
最終攻略対象であるオーナーの価値観が描写され、『ロックとはスピリッツであり、"きらきら星"にはパンク魂を感じたのでステージを許した』というロジックが組み上がったのは、お話全体の道理が巧く強化されて、良い運び方だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
技術でも様式でもない、ロックは"熱"なのだ。
追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
その上で、『意気込みは買うけどあまりにも技術なさすぎるので、バイトとか言ってね~で練習しろ。血反吐はくまでギター弾け』という対応も、客に見せる以上大事なもので、オーナーは良いラスボスだと思う。
倒し甲斐があるカッコいいババァがいることで、背骨が入ってる感じね。
パンクス粒子全開の"きらきら星"から、バンドの形にはなったし真心はあるけど、お世辞にも上手いとはいえない蔵イブ。その先に、かつて見た聖地でのハイパフォーマンスがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
キャラクターが上がるべき階段がハッキリしたこと、それが魔法を必要としない地道な歩みだと示せたのは、とても良かった
魔法なしで、じっくり成長の過程を見せていくという方向性と、なんとなーくゆるふわで、あまり汗をかかないまま結果が出てくる描写との食い違いは、ちと気になるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
いや、練習はやってんだけど、『コレ!』っていう分厚い描写が薄いっていうか…おたえの演奏を完コピする目は魔法じゃないの?
まぁそこら辺の泥っぽさはマイナスになると踏んだからこそ、スポ根な努力ではなく別の角度から努力を描くことを選んだんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
そしてそのことが、なんとも名状しがたい奇っ怪な空気に繋がり、作品独特のテイストを産んでいるのも間違いない。ふわっとしてるのに間違いなくパンクスなのだ。
あまり直線的にアツさを背負えない香澄が主人公なので、直球勝負をしかけられないのは、まぁしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
そこら辺は『梅澤春人の漫画かよ…』みたいな、アツすぎるオーナーの逸話で補えているし、有咲とのトンチキ漫才・おたえとの天才漫才の面白さとかも、ぼへぼへした香澄のキャラあってのものだ
みんなに認められるわけじゃないけど、音楽初心者、できたてバンドの身の丈にあった、ハンドメイドの蔵イブ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
『らしさ』がたっぷり詰まった途中経過と合わせて、彼女たち『らしい』一つの結果にたどり着く、充実感のあるエピソードだった。今後も『ゆるふわパンク』という独自性を活かして欲しい。
制作進行が相当苦しそうなのが画面から伝わってきて、演奏シーンでも楽器のクローズアップが見られなかったりもした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
カロリー高い題材ではあるのだが、努力を実際の作画で見せることは共感に直結すると思うので、もうちょっと絵でみたい気持ちがある。勝負回に向けてタメてんのかな。
あと、有咲の描写は二兆点。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月18日
香澄が他の女に抱きつくたびにビミョーな表情したり、妹にすら嫉妬したり、もうあの女の脳みそは香澄一色ッ!!! って感じがビンビン伝わってきて、ゆにこ先生の『女と女がいるんです、黙ってらんないんです!』というメッセージを勝手に受信。マジ素晴らしい。