有頂天家族二期を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
京都の毛玉が帰還したッ! PAが送る京都現代ファンタジーの傑作、装いも新たに二期開始。
軽妙な掛け合い、美しい京都の景色、移ろいゆく日々の変化、尖ってるのに安心感のあるキャラクター。一期の良さを一切損なわず増幅する二期第一話であり、まさに最高。
このお話はどうにも構えず、ゆるっと脱力しながらも独特の芯のある森見テイストをアニメに落とし込んでいるところが、最高の魅力だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
一期で生き生きと迸った原作理解力は今回も健在で、あの作品世界に漂う『空気』のようなものをアニメの手練手管を駆使して鮮度抜群で届けてくれる。
一つにはやはりキャラクター。主人公・矢三郎を筆頭に、どこかトボけて阿呆で、それでいて知的で気持ちのいい連中がズラッと揃っているのは、非常に気持ちがいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
懐かしいメンバーがぞろぞろ顔を出しつつ、京都の景色を堪能させてくれるオープニングは、非常に気持が良かった。
古風を擬して独特のテンポと触感を加えたダイアログもまた魅力で、格式張っているようでフレンドリー、そのくせ日常では耳に馴染みのない会話が、面白く気持ち良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
ここら辺はベテラン中堅どころの声優陣が縦横無尽の演技を見せて、耳に幸せなところだった。こういう抜けた櫻井も至高やね。
そしてしっかりと取材され、リアリティを再構築された京都の美しさ。取材協力の分厚さを見れば、どれだけ現実をしっかり見ているかが分かるが、ただ現実を写し取らないのが優れたところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
このお話は忙しない現在の裏側にある、天狗と毛玉の可笑しな幻想譚である。世界には一種の柔らかさがいる。
軽くくすんだ色彩、目に麗しいシーンを選び取る審美眼、それを必要に応じてつなぎ合わせる演出手腕。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
映像の中で再構築された京都は、僕らが目にする現実の京都でありながら、毛玉が走り回ってもおかしくない美しき異郷でもある。その匙加減が作品のリアリティラインとバッチリ噛み合って、気持ち良い
その魔法は空間だけではなく、時間にも及んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
木漏れ日麗しい鞍馬山の昼、昼と夜が混じり合う逢魔が時の屋根。
時間経過を表す光と闇の演出も非常に鮮明で、マジックタイムを見事に描いている。背景が一つのキャラクターとして立ち上ることで、アーバンファンタジーが成立するのだ。
そういう整った入れ物の中を、キャラクターが縦横無尽に暴れ回るのが面白いところで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
新キャラクターの二代目は真っ白な装いに、天狗らしからぬ理性的で冷たい態度。間島声も耳に心地よい、気になる新キャラである。鞍馬天狗の暴れん坊ぶりと黒さを見せてから、スッと降りてくる登場が良い。
今後矢三郎と二代目の関係が転がることで、二期の物語もまた回転していくと思うのだが、二人の関係が出会いごとに半歩、半歩先に進んでいるのは興味深いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
あくまで冷淡な礼儀正しさで銀貨を差し出した時と、言葉での騙し合いを楽しみながら金貨を収めた時。距離感がじわりと違う。
天狗は狸を下に見て、狸は天狗に使われる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
そういう一般の関係性からはみ出した阿呆だからこそ、矢三郎は主人公として独特の面白さをもっている。そのダンスパートナーとして、まずどっしりと受け止める度量を見せてくれた二代目は、なかなか好きになれそうなキャラだ。白一色のビジュアルがよい。
矢一郎兄さんの将棋復活も、今後一捻り二捻りありそうだし、うまーく地味で夢想的な世界を壊すことなく、後の展開を面白く回す準備をしてくれる回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
派手なイベントも面白いのだけど、その過程での丁丁発止が面白いシリーズなので、丁寧に日常を積み、描写と伏線を重ねてくれるのが嬉しい。
二代目に関しては、西洋調度が奇妙な緊張感を生む部屋の描写が、赤玉先生の乱雑な生活と面白い対比を産んで、独自性を主張してたかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
パースを利かし。リアル京都を写し取りつつも異郷の香りを残すレイアウト設計と合わせて、やっぱ美術がキャラクター描写・世界観描写として機能している。
あと毛玉モードが相変わらず最高に可愛くて、『イケメンもいいけど、アンタらもっとコロコロしなさいよ!』と思ってしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
イヤホントナー、アニメ有頂天の狸は非常に可愛らしくデフォルメされてて、動きもキュート極まりなく、一生見ていたい。ほんっと可愛い。もっと見せて。
伝家の宝刀・風神雷神扇がソッコーで抜かれてましたが、親子天狗の屋根喧嘩がどう転がるか、来週も楽しみです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年4月9日
金角・銀角の兄…つまり早雲の息子である中村声も顔見世してたけど、親子関係が二期の争点になる感じかな~。
またゆったりと楽しませて、心動かしてくれそうで、非常に楽しみ。