終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
舞台は地上へと移り、新天地での生活が始まる。ジワジワと生活基盤が作られ、食事と住環境、コミュニケーションが整えられていく。
崩されるために積み上げられる土台。悲劇の前奏としての日常。そういう見方もできる序章。
意地の悪い言い回しから始まったが、異物であるクトリ&ヴィレムがジワジワ基盤を作っていく描写はとても好きだ。なんか小さいものが積み重なって、ちょっと状況が良くなる描写が好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
地上の獣人たちもデリカシーのない気のいいバカたちで、露骨に『死にます』オーラ出てるのがなんとも悲しい。
ジャンルのお約束をメタ読みしなくても、これまでそうであったようにこのお話の平穏は崩れるものだし、幸せは略奪されるものだ。展開に横幅はあっても、ルールはブレてはいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
そこを改変するなら、相当な物語的努力が必要になるし、それはここから先やることなのだ。
なので、名前もない獣人たちはまぁ死ぬだろう。そりゃ分かってる。わかってるんだが、あのバカ達がクトリをナメてかかって、クトリがそれに腐らず地道に仕事して、バカ達もそれを受け入れて仲間と認める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
一連の流れがなんかすっげー好きなので、マジ死んでほしくねぇ。死ぬんだけどさクソッ。
兵器保管庫は女の子の世界だったので、そういうのとは別の角度からクトリが認められたのが、彼女の尊厳が増したみたいで嬉しかったのかも知れん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
『そこでやるのが掃除と料理、"女の仕事"かよ』っていうツッコミが浮かばなくもないが、そこら辺の固定されたイメージはまた別の話…ってことにしたい
可憐でか弱く、守られて咲くべき女という花。それが目の前で無残に散っていく伝統的な構図の上に、この話とその根底にあるジャンルはおそらく成り立っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
なので、クトリは健気に家事労働をやるし、それは上手でなければいけないのだろう。ジャンルの要求に素直に答えた結果だと思う。
そこで泣きゲー的消費自体を根本的に揺るがす批評的営為を盛り込み始めると、話が全く別の方向にすっ飛んでいくわけで、そこは『お約束』を的確に使う方向で良いだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
実際、クトリが戦闘以外でジワジワ足場を作る描写としてかなり良かったわけで。感想のレイヤー分けはなかなか難しい。
さておき、クトリの小さな社会的闘争以外には、ヴィレムくんがまた新しい女の子と仲良くなったり、獣のろくでもない真実が明らかになったりしてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
ギスギス続けられても今後困るし、肌色サービスと並列であっという間に仲良くなったのは、スムーズでよかったと思う。
獣=人間はこれまでも埋めてきた伏線なので、大いに納得。このろくでもない世界なら、まぁそういうルートになるよな! というメタ読みもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
しかし同種殺しの罪悪感を受け取る主体は、もはやこの世界にはヴィレムしかいないわけか。故郷を燃やした仇敵だけが同種とは、ひどい話だ。
獣が破滅のための器械ではなく、ヴィレムやクトリのような対話可能な存在であることは、今後使ってくるネタなのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
局地戦を妖精爆弾で制圧し続けても一切出口が見えないわけで、停戦へのルートになるなら良いんだが…話し合えることがよりしんどい結論を持ってくるってのも、十分あるしなぁ。
侵食の進行が進んでいるのか、因縁のある土地で活性化しているのか、クトリの中の『赤』もより鮮明に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
リーリァと前世の因縁があるようだが、『赤』はどういう生き物だったのか。これがクトリ最後の大ネタなんだろうなぁ。クトリ→『赤』→リーリァ→ヴィレムでラインが繋がるのが、残酷でいい。
いろんな線が繋がって真実が見えるのは、良いことばっかりじゃない。そらヴィレムくんも揺らぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
クトリの胸の中という、彼が手に入れたホーム。失うことが確定している二度目の家が失われた時、ヴィレムくんはそれでもまだ生きようと思えるのだろうか。死人に戻るのだろうか。
それが多分、この作品最大の大ネタなのだろう。これを成立させるためには、ヴィレムくんがクトリに寄せる思い(甘え)をちゃんと感じ取らせないといけない。今回の「結婚しよう」は、しっかり仕事をする台詞と描写だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
ヴィレムくんが適度に弱るところが、この話の好きなところだ。
平穏を積み上げる時間は終わり、略奪の季節がやってくる。第1話の描写を考えるに地上では決着しないと思うが、またすげーろくでもない展開が待っているだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月13日
それを楽しみに見ているのだが、やっぱキツい。『あーはいはい、そういうお約束ね』で終わらず、キツく感じられるのは良いことだと思う。