終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
獣人も人間も、妖精も獣も、みんなみんな生きている。流れるのは同じ赤い血。レールを走る列車のように、死を収穫する戦いが加速する。さよなら日常、さよなら我が家、さよなら思い出。
全滅ムード満載の最終話一個前。
「みんな生きるのに必死なだけ」という言葉通り、地獄めいた殲滅戦の中で人類サイドも獣サイドも、真っ赤な血を流しながらバッタバッタと殺し、死んでいく。終りが近い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
さんざん予防線を張って、ガードを上げて迎えたこの破滅。イヤ、なんだ、判っていてもしんどいな!!
特に気負いなく、散歩するように生死を語るノフトには古武士の風格がある。覚悟に緊張することすら置き去りにした、ナチュラルな戦士の姿。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
しかしそれを『かっこいい』というには、レプラカーンの設定は残酷すぎる。自分の意志でそういう生き方を選択できたなら、祝福も出来たのだろうが。
ハロウィンに迷い出てくる亡霊のように、この世で夢を見る嬰児。自分が死んでいることに気づくまでのいっときの夢が、レプラカーンの生である。祝祭は血とともに終わる。終わってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
夢の名残のように、ノフトは後悔を口にする。それが『生きたい』ではなく『話したい』なのが、悲しい善良さだ。
子供の姿をした神様いわく、人間はしぶとい害虫で、神様をぶっ殺して生き残った。しかし自分自身を獣へと変えて、現在進行形で黙示録をしている、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
余生の夢を見ているのはレプラカーンだけではなく、この世界で生き残っている全員そうなのだろう。やっぱりこのアニメはゾンビムービーだったのだ。
それでも、夢から覚めれば死ぬとなれば、皆必死に眠りこける。自分たちはもう終わっているのだという諦めを振りちぎるべく、獣人も妖精も、ヴィレムも獣も必死に戦う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
同じ赤い血に塗れる戦いは、生者の証明といったところか。もしくは夢の残骸、成立しなかった対話。
獣はセリフの一つもなく、災害のように襲いかかって殺され、蘇って殺される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
元人間と言われても人間と認めるには要素が足りなさ過ぎる相手を前に、ただ生き残りたい人たちは必死に殺し、殺され、守り、無念の涙を流しながら死んでいく。
画面が真っ赤なのは、嘘がなくていいなと思う。
真っ赤なのはクトリも同じだが、夢の中で目覚めている人々とは真逆に、彼女は眠ることで現実に近づいていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
人類を滅ぼそうとした神様の転生体、あるいは亡霊。ヒロインの特別さを再確認しつつ、設定ドバっと出る感じだ。いやー、あらゆる意味で詰んでて凄いなオイ。
「結婚しよう」とヴィレムは言った。叶うはずのない夢。嘘っぱちの生命の中で輝く、一筋の希望。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
それが見れたからクトリの生き方には意味があったのか、はたまた妖精の偽誕自体が最初から呪われているのか。答えは出ないまま事態は加速し、クトリが死なないと収まらないとこまで圧力が上がってきた。
死んでほしくねーな、と思う。気のいい獣人達が勝てるわけのない獣に立ちふさがった時と同じように、クトリも死んで欲しくねーな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
でも死ぬのだろう。物語の全てがそこに加速しているし、それはジャンルとしても、作品としてもずっと目指してきたクライマックスだ。至るべくして至る場所だ。
それでも死んで欲しくねーな、と思えるからこそ、僕はこのアニメ12話まで見てきたわけだし、だからこそ殺すんだろうな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
そういう引き裂かれた気持ちには答えがないし、答えを出すものでもないのだろう。何とも言えない居心地の悪さを反芻しながら、僕はこの作品のことを思い出すだろう。
それでいいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
生きることが夢でしかない、女の子の形をしたあやふやな死靈。兵器でしかなく、夢も希望もある人間でしかない矛盾した存在。
それを扱うお話は、なんか綺麗に収まり場所を見つけてはいけない気もする。容赦なく、美しく赤く塗ることが至誠赤心の証となるのだろう。
なんか別の道があったんじゃと考え、やっぱねぇわと思い直す。幸せな過去があって、それが踏みつけにされる現在があって、それでも未来が続いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
答えが出ない場所へと加速していくクライマックス直前に、そういうあやふやさを心地よく思えるのは、なんか良いな、と思う。
神様視点の視聴者はそれでいいが、お嫁さん死んじゃったヴィレムくんとしては『ふざけんじゃねェぞ立ち向かう』という感じであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
クトリの夢視界の中で、妻のもがりを邪魔されたヴィレムくんが獣ぶっ殺しているのが衝撃だった。アンタ人類の規格外だったんだなマジ…。
人類を守護する願いも、ホームとお嫁さんを守る約束も。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
何度も何度もへし折られ、復活し、またへし折られてきたヴィレムくん。クトリという夢が死んだ(と思っている)後で、何を支えに生きるのか。そんなことは生き残った後に考えれば良いのか。
どちらにしても、屍の花に人間の証明が狂い咲く。
絵に描いたような『イヤな軍人』してたゴドレイが、先頭に立って船を治し、希望を繋いでいるのは面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
口だけおじさんかと思ったら、案外やるじゃん、というか。しかしあの船、第1話アバンで墜落してんだよなぁ…おじさんの生存レジスタンスがなんか実を結ぶといいんだが。
というわけで、崩すために積んでた積み木が予定通りぶっ壊され、血まみれの修羅場が全てを覆っていく回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
対話などありえない生存競争、約束されていた覚醒、もしくは死。出口のない世界を必死に走るイキモノの声が画面を埋め尽くして、なかなかにしんどい。
結構いい塩梅にむき出しになってきたわけだけど、その圧力を背中に受けてクトリは最後の飛翔(もしくは墜落)をキメれるのか。生き残ってしまう宿命にあるヴィレムくんは、死後の生をどう歩くのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
お話が決算する最終話。楽しみじゃないけど、超しんどいけども、やっぱ楽しみというべきなのだろう。
しかしクトリ、人類絶滅ゴッドの受け皿だってんなら、真っ赤になった後は獣と共闘するのか、獣ごと人類殲滅するのか…生き残ったイーボンキャンドルの立ち回りを見ると、協力してくれそうな感じもあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年6月20日
…それ以前に、真っ赤になったらまぁ死ぬよな…露骨な死亡フラグメーターだもんなアレ。