アイカツスターズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
四ツ星メンバー個別回三週目ということで、真昼に焦点を合わせつつ、シューティングスターことレイをモデル繋がりで、そこからエルザとVAの方法論へと話を伸ばす回。
姉という一番星を追いかけ結果を出したまひるを真ん中に据えることで、才能と憧れを扱う話に芯が入った
真昼は夜空といういい相方を手に入れ、一期では序盤から真ん中、フィニッシュに至るまでブレが少ないストーリーラインを走ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
憧れゆえに姉に反発し、直接対決を通じて自分に素直になり、努力を積んで星を乗り越える。分かりやすく、シンプルで、熱量がある物語であり、キャラクターでもある。
今回のお話はその先…現S4で唯一、正当に勝ちをもぎ取って赤服を来た真昼が今どこにいて、これからどこに行くかを描く回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
七夕に真昼がかける願いは『自分を超える』だ。姉の背中を追いかけていた『香澄夜空の妹』は、もうそこにはいない。しかし夜空という星を負わなければ生まれてもいない
憧れから始まり、憧れを乗り越え、次の憧れを生む。アイドルが誰かの視線を集める以上、絶対に大事にしなければいけないスタァとしての輝きに、真昼は作中最も自覚的だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
ここら辺は第34話で、既に『誰かの憧れになっている自分』をファンと触れ合う中で自覚しているのが活きている形か。
モデルとしての完成度、テクニックやスキルはおそらくレイのほうが上だ。しかし真昼(と、彼女が背負う四ツ星という団体)の強さは、そこにはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
星の輝きに惹きつけられ、自分も同じようになりたいと願い走る。圧倒されるのではなく、同じ道に挑む公平性。それを加速させる頂点の親しみやすさ。
ゆめが第60話でエルザに相対した時に見せた『強み』が、レイという強キャラを巻き込むことでより具体的に、感情のうねりを伴って展開される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
夜空という『真昼にとっての星』とレイに繋がりを作ったことで、真昼の持つ別次元の強さにレイが感銘を受ける流れも、スムーズに入る。
レイが圧倒されたエルザの才覚は、否定しきれない(してはいけない)真実だと思う。ステージングを扱うにあたって、圧倒され、伴星となるしかない驚異的な才覚というのは、たしかにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
真昼もまた、夜空の才に圧力を感じたからこそ、姉に反発するところから物語を始めたのだ。
そこで『こなくそ!』となって真正面からぶつかり、粉々になりながら自分なりの勝ち筋を探すのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
はたまた伴星であることに甘んじて、自分の輝き方を忘れてしまうのか。
中間点に夜空を置くことで、真昼とレイ、四ツ星とVAの方法論の違いが鮮明にもなる。
面白いのは、エルザとしてもレイが伴星ではなく、己の輝きで光り、憧れの重力圏を発生させる恒星に返り咲くことを望んでいることだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
エルザは結果として、四ツ星的アイドル民主主義を望んでいる。しかし溢れる才と不遜が、望む結果を弾き飛ばしてしまう。エルザは孤独に君臨する女王なわけだ。
妹とじゃれ合いつつ真剣に競い合い、幸福に負けることが出来た夜空が、そんなエルザの孤独と矛盾を指摘する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
その言葉を受けて、レイが生まれ変わることを期待し、そのための『星』として真昼を見つめ直す流れは、彼女の(そして四ツ星の)強さを巧く強調しつつ、語りすぎないいいバランスだった。
レイが真昼の特別さを認め直す背景に、『惚れ込んだエルザを(本当の意味で)助けたい』という欲望…情があることが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
クールで完璧な従者で騎士という、外見と初期配置からのイメージを巧くぶっ壊して、彼女に流れる血潮のアツさを感じることが出来た。そういうのがあると、キャラを好きになれる
そして、そうさせたのは他でもない美組S4、四ツ星の赤服である香澄真昼だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
誰かを変えることが出来る強さ。人をより正しいあこがれへと導く『星』の輝き。
真昼がそういうアイドルだと見せれたこと。そういうアイドルがアタマを張っている組織としての四ツ星の説得力。これはかなり大きい。
人格的な優越だけではなく、ステージングの実力も、今回の”MAKEOVER♡MAKEUP”が分厚く肉付けしてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
美組らしいエロティックでゴージャスなスタイリング、細かいシェイクが印象的な振り付け、コケティッシュで力強い表情と歌声。
S4真昼の現在を凝縮した、いい舞台だった。
感動を受け止め、それを自分の糧にして前に進み、いつしか感動を追い越す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
自分自身の輝きを見つけ、それを全身全霊で表現することで観客に伝える。
アイドルとして、表現者としてとてもまっすぐな道を歩いてこれた真昼の強さを、最大限活かす回だったように思う。エピソードがつながってる強み。
そしてそれを真昼単品で留めず、新しい道を歩き始めたレイに、強すぎるがゆえに孤独なエルザに投射し、共鳴させているのも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
そうやって影響し合い、変化していくことこそ、人数がたくさんいる群像劇の醍醐味だと思う。真昼を『星』と定めたレイが、自分自身とVA、エルザをどう変えていくか。
その過程を追うことで、美の新しき星・香澄真昼を擁する四ツ星の独自性や強み、背負うとされる公平性や将来性の意味合いも、ただの題目ではなく実態のある価値として、重さを持つことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
過去を活かし、現在を写し、未来に繋ぐ。横幅と奥行き、余韻と愛らしさを両立させた、良いエピソードでした
しかし”MAKEOVER♡MAKEUP”の編曲C-SHOWか。”TSU-BO-MI 〜鮮やかな未来へ〜”でも編曲やってたが、こういう異才を引き込んで色々やってくのは好きだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月6日
楽曲の横幅と先進性はアイカツの強さだと思うので、今後もガンガンで行ってほしい。