アクションヒロイン チアフルーツを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
晴天より舞い降りた夏の雷鳴、地方創生ガーリッシュ特撮青春ポンコツトンチキアニメの最高峰、元気いっぱいの第2話である。
ザクザクと順当に進むメイン、クッソ面倒くさい愛情を拗らせる副会長、でもまだまだ問題山盛り。ガンガン速度上がってきたゾ!
というわけで、非常に独特なテイストで進んでいるこのアニメ。会話や演出の間合い、ネタの拾い方もトンチキだが、話の構成自体が非常に変。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
前回ラストで引いた会長からの勧誘を副線に抑えて、カメラは副会長の超絶拗らせ自意識にクローズアップしていく。そいつを映しても新キャラ目立たない!
何しろ一人で回想してても場が持たないので、シームレスに妄想空間が加速し、プラレールはヒカリアンみてーなロボに変化、なんとか対話を成立させている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
相当強引な作りなのだが、トレインハウスの絵的な面白さ、副会長のクソデカ拗らせ感情でなんとか見れてしまう。んーむ、変なアニメだ。好きだ。
助けたいけど重荷にはなりたくない、会長の自由を大事にしたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
愛が二重三重にも折れ曲がった副会長の拗らせ加減は、マジありがとうございますって感じのクソ面倒くささで素晴らしかった。
やっぱなー、死ぬほど面倒なイキモノの感情に時間割いてくれるの最の高だよなー。
副会長の心境にかなり時間を使ったのは、こういう面倒なキャラを視聴者に飲み込ませ、ややこしさを魅力として受け止めさせるためにはいい手だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
それを手のひらの上で転がして、しっかり受け止める会長の頼もしさにも繋がるし。このコンビは良いな、凄く良い。
部員集めも衣装作りもステージセットも、副会長に圧迫される形で非常にスムーズに進行。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
このスムーズさが副会長サイドの面倒臭さと対比になって、キャラの立体感が出た気もする。スッと前に出れる奴もいれば、自意識爆裂させて足踏みするやつもいる。人間いろいろなのだ。
多様性が楽しいという意味では、衣装と設備担当の末那、IT裏方担当の元気と、目立たない所を支えるスタッフの描き方もそうだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
二人が入ったことで、衣装はダンボールからしっかりしたものに、舞台演出もそれなりに凝ったものになった。人が増えた強みをトンチキやりつつちゃんと描く。良い。
末那は露骨な守銭奴キャラなのだが、マネジメントと衣装作成がマジで敏腕なので、そんなにヤダ味がない。『まぁ金とるのもしょうがないかな』って感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
地方創生の生臭い部分も掘っていくことになるので、ゼニが真ん中にあるキャラが居るのは大事かな。笑いで包むことで、生臭くしすぎない、と。
元気は裏方らしい仕事を、裏方らしく展開。ハンディキャップパーソンという、記号として扱うには難しい要素を背負うが、ここらへんの捌き方は双子の姉・勇気が登場してから掘り下げる感じかね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
元気には肉体的自由がなく、勇気には精神的活力がないという、名前段階で仕組まれた叙情性、結構好き。
裏方が分厚くなって強化されたステージだが、路子は悪役としてステージに立つ形で貢献する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
保線作業員というトンチキなネタで『裏も大事だが、表も大事。重要なのは機を見極めること』という結論に説得力を乗せ、表と裏がお互い支え合うステージの楽しさを加速させる運びは、やっぱ巧い。
細かい巧さという意味では、会長のド不幸キャラを強調するネタだと思ってた故障が、美甘の隊長を気遣う優しさに繋がってるところが凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
失敗し、傷ついたからこそ二度目を間違えない。先輩キャラに必要な包容力が会長にはあって、それは無条件のものでもない。涙を流して獲得したのだ。
ゆるっとふわっと、トンチキな自分のリズムを守りつつ、必要な部分では背筋を伸ばす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
お話が瓦解しないための急所でちゃんと背筋を伸ばせるバランス感覚は、目立たないけれどもこのアニメの大きな強みだと思う。まぁこんだけネタまみれだと、骨がしっかりしないとグダグダになっちゃうわけだがな。
ステージに衣装、副会長のクソデカ自意識。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
乗り越えるべき問題が多めで(あることを、笑いを交えて的確に視聴者に伝え)、それをポンポンと乗り越えていく気持ちよさもあった。
一話終わったって問・題・解・決、と思ったら、新たな問題がドンドコ出て来るのも、ネタが枯れないで良い。
笑いとネタでゆるく包みつつ、檀家との衝突とか、銭金の問題とか、発生する障害はシビアで生臭いものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
そういうことを斜めからでもちゃんと扱うことで、ローカル特撮アイドルをフィクションで扱うとき必要な、限定的なリアリティが生まれている気がする。
泥臭さと夢っぽさが両立する、不思議で間抜けで可愛らしいお話。その魅力を最大限引き出すためには、嘘過ぎてもダメ、リアルすぎてもダメ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
昭和テイストとやりっ放しのネタ力と、要所要所のキッチリ感が巧く噛み合って、作品のテイストを活かす構築ができていると思う。面白いなぁ、このアニメ。
そう、このアニメ『可愛らしい』のである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
女学生たちがジャージ着て、身の丈にあった努力を必死にやる健気さが元気に輝いていて、青春学園モノとしての魅力がちゃんとある。
地方創生と特撮をパロった題材なんだけども、キャラ自身は凄く真っ直ぐ。ココらへんも、優れたバランス感覚といえるか。
本堂を追い出され、次の板を見つけなきゃいけない問題。カミダイオーの二次創作なのに100万稼いじゃった不穏さ。露骨にチョロそうな金髪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
乗り越えるべき問題がまだまだたくさんあって、今後が楽しみである。それは今回、いい塩梅で障害を乗り越え何かを成し遂げる気持ちよさが描かれていたからだ
矢継ぎ早に襲いかかる困難を、みんなの個性と結束で乗り越え、新しいステージに進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
凄くベーシックな物語の楽しさがあればこそ、山盛りのネタとゆるい可愛さを存分に味わい尽くすこともできる。この難しいバランスを維持し続けて走ってくれたら、このアニメはなかなか凄いものになるのではないか。
先のことなんてサッパリわからないけども、そういう期待を膨らませるだけの面白さ、端正さがある第2話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月13日
この手綱さばきだと、各キャラ掘り下げる話も面白くなりそうだ。
とりあえず来週は『大魔神カノン』パロディなサブタイ。金髪ドリルがどれだけチョロいのか、ピンクはいつ加入か。楽しみ