天使の3P! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
ワイの生き様、瞳に焼き付けとけや! ギターを背負ったひきこもり、ロックンロール爆弾貫井響、今教室という名前の戦場に着弾ッ…!
という回。
いるだけ主人公の汚名を場外までかっ飛ばす、見事なロックンロールだった。汗だくの演奏でまとめるフィニッシュもグッド。
というわけでお話も一段落、引きこもりの小さな決意が状況を動かし、ライブ大成功まで一気に駆け抜ける回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
元々内面の変化、そこから生まれる小さな行動が作品世界全体に波紋を起こす、コンパクトなスケールのお話。なので、響の小さな決意が全ての起点になるのは正しい。主人公だし。
一ヶ月の引きこもりからの初登校は! ギターを背負ってライブして気持ちよく帰宅しました!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
一条くんなら「ロックンローラーなんて、それでいいんだよ」と褒めてくれるに違いない爆弾的行動のインパクトが、とにかくまぁ凄い。頑張った。やりすぎだった気もするが、そこは桜花のフォローでどうにか
教室の連中もトンチキ行動を茶化さないし、小学校のクラスメート・ベイビーたちもリトルウィングに近づくチャンスを探ってたみたいだし、基本的には優しい世界だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
しかしそういう世界でも、最初の一歩を踏み出さなきゃ始まらないし、始まれば連鎖していく。それを『家族』の外にいる響がやるのは良い
響が登校前に学生服を着て、妹からのエールを貰い、教室に入る前にちょいゲロする『準備』に時間を使ったのは、凄く良いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
小さな一歩だろうが、踏み出すのには勇気がいる。たかが学校に行くのに、戦備えでもしてるような大袈裟な演出。でも響と周囲の世界にとって、戦争並みの大事件なのだ。
そういう小さくて大きな世界に、ユーモアとフェティシズムを詰め込んで切り込んでいくお話なのだなぁと、じっくり『備え』に時間を使う演出を見ながら思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
これは教会ライブでも同じで、リトルウィングの一歩は省略されつつ、舞台前の震えはちゃんと切り取られる。助走があればこそ高く飛べるのだ
響の登校と教会ライブ。二つの大きなイベントが起こりつつ、飛ばすところはかなり大胆に飛ばしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
物語力学としては響が決意した所で勝ちが決まっているので、一気にクライマックスまで行ってしまうのは正着だと思う。主人公がたどり着いた、彼なりの答え。それが結論にたどり着くまで一気だ。
『備え』に時間を使うのと合わせて、メリハリの効いた運び方だった。ちと真ん中を飛ばしすぎな気もするが、世界の優しさと、女の子たちが愛されるだけの資格を持っていることはこれまででちゃんと描いてきたので、抜いてもそこまで違和感なし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
決め所のインパクトも、ちゃんとあるしね。
最後のライブは演奏自体より、流れる汗に焦点を合わせていた。小さな女の子が汗だくで頑張って、自分の思いを世界に伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
でもそれは、彼女たちだけならできなかったことだ。クソヒキが出して当然の勇気を燃やして、学校でロックしたから。決意が連鎖反応を起こしたからたどり着いた汗まみれだ。
妹ちゃんが言うとおり、響が学校に行くのも、リトルウィングがクラスメートに声をかけるのも、人間としての『当たり前』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
でもその『当たり前』が、背中を押してくれなきゃ出来ない。そういうコンパクトでナイーブな世界を、手触り付きで結構巧く描けていたと思う。
響の小さな身の丈が巧く描けているので、それを補ってくれる桜花のありがたみ、ヒロイン力もぐんぐん上がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
ファーストエピソードなのに柵越え連発の勝利者ムーヴで、恋愛戦は一強の趣さえある。リトルウィングあんまグイグイ来ない、妹は卑しすぎて負けルートだしなぁ…そこはあんま引っ張らんのか
楽器を与えることでも、技術を伸ばすことでもなく、踏み込み思いを伝えることで、主役の面目を保つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
ロックンロールは音楽ジャンルではなく、壁をぶち破る精神の光だと示す。
それが『誰か』のための優しさであること含めて、響の存在意義がぐんとます、良いクライマックスだった。お前、輝いてるぜ
響の特権を『家族』の外側にいること、と定めたのも、なかなか面白かった。何かと閉鎖的になりがちなセッティングだし、実際桜花以外の学校との接点は少なかったりするのだが、だからこそ『外』へ開けていく視点は大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
主役にしか出来ないことをちゃんと確認するのは、食いごたえあってええな。
響自身も、リトルウィングという『家の外』と出会うことでヒキをやめ、プロデュースの楽しさに出会った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
当たり前に弱い人間が、人間としての『当たり前』に、色んな人との出会いと支えでたどり着いていく、コンパクトでナイーブな話。やっぱまとまりの良い、ベーシックな話だと思う。
まぁそのわりには、児童の肌色とひかがみを画面に写しすぎではあるがな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
今回はロック成分多めだったが、凄くナチュラルに一緒に風呂入って、しかも『こっち見んな!』とか言ってくる妹の脳をCT検査した方がいいと思う。他の子がそこまでクレイジーではないぶん、妹が兄キチ力全壊やな。
というわけで、主人公が小さな、しかし大きな一歩を思いっきり踏み出し、メインヒロインがその豪腕を主張し、バンドは最高のライブにたどり着いて第一部完ッ! という話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
乗り越えるべき問題の見せ方が良かったので、こじんまりした話なのに満足感が凄い。オレこのアニメ好きだな。
いい最終回だったが、響Pはまだまだ満足できないご様子。I Can't Get No Satisfaction である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年7月31日
キャラクターが抱えていた初期クエストは綺麗に消化してしまった感じだが、この後どういう種を撒いてお話を伸ばしていくのか。響の青春はどこに行くのか。
とても楽しみだ