Dies iraeを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
回想が終わると、内ゲバが流れてくる! 主人公やヒロインをコンクリの上でゴロゴロ転がしつつ、ポッと出の火傷顔がしたり顔でボーボー煽って、何やら因縁があった風情でシスターが死んだ回。
んーむ、やっぱアニメ化向いてなかったんじゃないかね。(今更)
とにかく語らなきゃいけない内容が多くて、主役勢のモチベを情感込めて説明するより、『なんかそんな感じの雰囲気』で色んなキャラの回想を叩き込み、気取ったセリフをペラ回す方に重点という回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
回想から回想、内ゲバから内ゲバにチェインして主役がパージされていくのは、やっぱノレんね。
物語の土台を削ってやってる回想も、当然そこまで踏み込んだ描写で切り込めるわけでもなく、『察して…』という感じの乙女な目配せを密やかに内包した仕上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
目の前の物語意外で補填することが前提なのは、ゲームでもそうなんでしょうがねぇ。アニメ単品で解らせるには荷物が多すぎる。
そこで大胆な取捨選択をして単品で成り立つよう仕上げるか、過積載を承知で全てを載せるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
後者が選ばれた以上、既に知識がある層は自前の情報で補填し、アニメが入り口だったりかなり忘れかけだったりする層は情報が足らず置いていかれる。ハッハ、選民選別してるのは物語の中だけじゃねぇってか。
軽いジャブはさておき、颯爽登場したエレオノールがずーっと喋り、若輩組はとにかくコンクリにめり込まされ、マリーはヒロインポイントを稼ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
合間合間に回想をはさみ、裏設定を触りつつ、絡み合った感情が亀裂を読んで内ゲバの後に内ゲバである。
複雑な事情が敵にあるのは良いことだが、それで話の主軸を置いてけぼりにするのはあまり良くないと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
第0話に一切蓮が出なかったことを思い出せば、主役は黒円卓ってことなのかもしれんが。一応形式と想起される物語と言うものがある。形だけ主人公でも、リソースは集約させて欲しいわけだ。
ヤムチャ状態で泣ける回想したり、スーッとズレてく首とブッシャーってぶっ飛ぶ血だったり、ピンボールみたいに殴り飛ばされるマリーだったり、時間停止の超絶異能を使ってシャカシャカ走る蓮だったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
相変わらずアクションは奇っ怪な可愛げと間抜けさの同居する、どうにも難しい仕上がりである。
エレオノールと火球バトルしてるところとかはフツーに良いんだが、ちっと緩むと独特の味が出てきて面白くなっちゃうのは、多分狙ってはやってないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
これまた第0話のグルグル吹っ飛ぶベイで予言されていたわけだが、肉弾のケレンに空気穴があいていて、どっかに緊張感が逃げていくのだ。
まぁそれは可愛げの範疇で収めるとして、マリーと蓮たんがボコられ、絆で繋がった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
ここでも主役に尺回す量が少なかった悪影響が出て、そこまで超絶感動って湧き上がり方はしなかったのが惜しい。『マリーがヒロインです!』ってメッセージ出してるのは、ブレない作画でも判るが。
大量の設定をアニメの尺・メディア特性で消化するべく、ワリとうまい感じに原作を圧縮し、貪欲に全てを盛り込もうとした結果、蓮はイマイチ薄い主役だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
意図して異常者なので、広汎な倫理と真実にアプローチするわけでもなく。状況からは切り離されて流され、日常への接触は、非常に屈折している。
今回も過去設定と内ゲバの合間に、マリーがヒーローの痛みを知り、蓮がそのマリーの健気さに胸打たれる展開が挟み込まれる形になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
それは今後闘う大きな足場になるはずの場所で、もうちょっと分厚くやっても…と思うが、まぁ大事なのは設定開示と大仰なセリフだ。
主役の足場を削って護岸された黒円卓の過去だが、当然全てを語りきれるはずもなく、匂わす程度で終わる。状況が滑って、モチベーションが見えにくくなる。それが積み重なって、さらに状況が滑る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
敵役が何を賭けて戦場に立っているか。物語を支えるシンプルな答えを、この状況から解読するのは難しい
設定開示も良い。独特の臭みのある会話もだ。ただそれは、物語を回転させるシンプルなコアをしっかり確立した上でだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
キャラが何を渇望し、困難に挑むのか。『味』である難解な言い回しが足を引っ張って、そこら辺非常に見えにくい。それを補う大量のテキストは、アニメでは望むべくもないし。
そこら辺を『動く絵』の芝居で補えるのがアニメの強みだと思うが、先述したとおり妙に面白くなっちゃうシーンが多くて、情が入るより笑うのが先という…。なかなか難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
あと魔術DEドクロ・パシフィックリムの絵面は面白すぎる。いつからスパロボになった。
散々謀略張り巡らせた神父が共闘を持ちかけてくる、錯綜したヒキ。そこに至るモチベーションの変化を飲み込めているのは、既に物語が頭のなかに入っていて、言葉足らずな本編を補うサブ・テキストが準備できてる聴講生だけではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
好意で熱心に補填する層も、当然いるのだろうけど。
クラウドファウンディングという出自からして、既に物語を知っていて、身銭を切って支援する熱心な層に第一に応えるというのは、正しい態度だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
ただそこを踏み越えて、よりシンプルで太い、外部装置を必要としない『アニメ』にまで仕上げてくれていたら…まぁ、高望みだわな。
何かを選べば、何かが取りこぼされる。蓮のシンプルな戦いにまとめた時、黒円卓の分厚い過去は雑音だ。しかしその雑味こそが、この作品独特の味でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
それを切り捨てる選択をしなかった、できなかった結果が、今回の大忙しである。忙しい。とにかく忙しい!!
その加速度のまま、物語は一旦終極する。最初から、2クールの尺に収まりきらないことは予言されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年12月15日
それでも、終わりは終わりだ。どういう絵と感情を見せてクロージングするのか、結構楽しみである。さてはて、どうなることやら。