イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 17/12/28 初音ミクTRPG『悪ノ召使』

昨日は今年最後のセッション、シンジュクに繰り出し初音ミクTRPGを遊ぶのであった。

シナリオタイトル:悪ノ召使 システム:初音ミクTRPG GM:コバヤシ

アカメくん:愛野マコト:16才男性:ラブ:鏡音リン 無心に人を助け、愛を振りまく暑苦しい青年。友情に篤い好漢。偶然巻き込まれた事件により、オトダマ・鏡音リンを使役する能力に目覚め、献身の快楽を失う。
田中くん:音無旭:16才女性:エキセントリック」巡音ルカ 持ち前の才覚により、無自覚に他人の心を踏みまくる天才少女。大好きな姉をあらゆる領域から踏んでいるのに、愛を失ったことに悩み続けるサイコ妹。楽しいことを取り戻すべく、今日もベスパとチェーンソーでオトダマを切り裂く。
Braveoneさん:無字架真希奈:23才女性:初音ミク スーツケースに閉じ込めたナイフ二刀装備の初音ミクを、感情のない道具のように扱う老練なるベテラン。その実、悲しい過去を封じ込め、オトクイとの戦いに挑み続ける静かなる修羅。

というわけで、最近発売された新サプリ付属のシナリオを遊んできました。初音ミクTRPGは色々ポテンシャルを感じつつ、なかなか卓を立てれなかったのですが、今年二度目を遊ぶことが出来ました。
新サプリと言っても何かが抜本的に変わるわけではなく、シナリオの方向性も非常にオーソドックス、かつ堅牢な感じ。ただ、うちの環境だとやっぱデフォルトはプレーンすぎて、スイスイ蛋白に進みすぎてしまう感じなので、個別導入にしてキャラ感の起伏を付け、途中の描写をやや濃い目に調理する感じに。環境とメンツに合わせた調整は、やっぱ大事。
プレイはPLの協力を受けて非常にスムーズに、温度高く進み、とても面白かったです。ボカロの知識が薄くても、『心の歪みがダンジョンとなる』『それを狙う敵と、唯一戦える存在がPCである』というベース部分が太く、サイキック・アクションとして共有性が高い感じですね。フツーに遊びやすい、というか。
オトダマ使いは、必ず心の何処かが欠落している存在になるため、そこを目立たせたり癒やしたりすることがロールに基本軸となり、プレイに芯が入るのもいい感じかと思います。というか、PLがそういう部分に軸を見つけて、しっかりと遊んでくれていました。やっぱ今回のメンツ『眼』が良い。

データ面の取り回しはアマデウス2.0なので、特に迷わずスイスイと。いろんなリソースを整理・統合・軽量化して、しっかりシェイプしてあるのがプレイ感覚に反映され、疲労少なく遊ぶことが出来ました。やっぱ軽さは強さ。
二度目回してみてもハーモニーが非常に良いルールで、軽いプレイの中でもネイロを回転させてリソースを太らせ、PCの共同作業感が強まりと、ゲームの温度が上がる良いデータだなと感じました。判定の回数自体を絞りつつ、合法的にネイロを溜め込むチャンスを増やせてるのマジ発明だなぁ。
あとココロスケープをイメージ喚起力高くやれて、共有性と温度高く遊べたのも良かったです。ボカロ楽曲特有ののヴィジュアル喚起力、世界観の太さを、シナリオベースという形で活かしているのはシステム独自の強さだね、やっぱ。
途中ダイスの妙味で盛り上がるところもあり、非常に楽しいセッションとなりました。終わった後はシェンツ先生も合流し、ワイワイガヤガヤと今年最後のアホ話に花が咲く。寒空ながら心は暖かく、良い会となりました。良いセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。来年も宜しく。