Lostorage conflated WIXOSSを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
錯綜する人格と時間軸。始まり、終わり、入れ替わり。物語の枠を超えて因果が収束する、その収束点にあるセレクターにしてルリグ、清衣≒ピルルクの過去と現在を掘り下げるエピソード。
結構混乱したが、主役のモチベが良く見える話だった。
というわけで、話が本格的に転がりだす前に、主役の過去と因縁を整理し、状況を見やすくしておこう！ という回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
LRIGとGIRLを行ったり来たりしただけあって、セレクターシステムに一番翻弄され、一番近い位置にいるキャラって言えるのかな、清衣ちゃん。
しかしこうしてまとめると、ほんとクソいな…
人格交代だけでもややこしいのに、時間軸も行ったり来たりするので、状況把握は結構大変。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
しかし根っこにあるのは、二度に渡って主役になれず、他人に救済されてしまった少女のくすぶりを可視化することだったと思う。それは結構巧くやれていたんではないか。
一人入れば一人出ていく。一人出ていくためには、一人引き込まないといけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
セレクターバトルのあまりのクソ交換レート、久々に見ると目眩がするが、そこをひっくり返す意味でのウソ800、敗者なりの最後の一噛み…だったんだけども、その後るぅが全部をひっくり返して大団円。
初期衝動は記憶とともに薄れ、それでも大切な人に向かい合うために今度こそはと挑んだ二期。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
やっぱり別の女が主役をかっさらって、胴元をなぎ倒し物語は終わった。水嶋清衣は、常に話の中心から外れた場所にいる。そして、主役になれなかった女に、スポットライトが回ってきた第4シーズン。
『セレクターバトルを根本からどうにかしよう！』という、でっかい題目。これが結局、個人的なエゴでしか駆動していないことを、清衣ちゃんも自覚しているのは面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
それでも、デカい題目掲げて既に物語を終えた連中引っ張り込もうとするのが、ズルくていい。女の涙は死の媚薬ッ！
セレクターバトルの真相を解明しようとする清衣。その誘いを断ったるぅとすず子。三人の主役は皆、大切な人にちゃんと向かい合うべく行動を決めている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
この共通点は結構面白くて、『大切な人』を切り崩しさえすれば、態度は一気に反転するってことでもある。今後グラグラ揺らすんだろうな…。
るぅもすず子も、相方にも自分の心にも欠落はない。主人公として自分の物語を完遂し得た以上、それは当然のことで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
その状態からどう最後の物語を駆動させるかっていうのが、conflatedの難問だ。それを主体的に背負える『主役になれなかった女』が主役に抜擢されたのは、面白くて的確なチョイスだろう
清衣の不完全燃焼が出発点として、決着点も今回見せられていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
カーニバルを胴元に引っ張り上げ、コイン＆キーシステムを駆動せしめたあの部屋。あそこさえどうにかすれば、システムを根っこからどうにか出来る…んだろう、多分。性格悪いアニメだから、ひっくり返してくるかもだが。
清衣ちゃんの不完全燃焼（≒ conflatedの進む方向性）は、システム全体をひっくり返し、完全な実感を取り戻すことでしか煮え切らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
部屋をぶっ壊すモチベは主役に高いが、しかし既に燃焼しきって相方とイチャコライチャコラしまくってる元主役には、モチベが薄い。
ここの断絶を埋めないと、新旧主役揃い踏みのオールスターバトルは展開できないわけで、今後しばらく尺を使って、モチベを作っていく感じか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
さー、室内犬みたいな顔してたちーちゃんや、愛玩動物みたいな顔してたタマが地獄に引っ張り出される必要性が出てきたぞ～…ホントロクでもねぇな！
不安を照り返すように空は常に灰色で、回想にはノイズが混じり、WIXOSS名物皮膚感覚的不快感の演出はよく冴えていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
ホントなー、WIXOSSは灰色の使い方が巧いし、印象的だ。統一された陰鬱なムードを、絵と音で常時維持している感じ。それが青春の抑圧と嚙み合って、変な爽やかさがあるのね。
そこに甘さを付け足すのが、女と女の感情というわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
清衣ちゃんは色んな女の懐を渡り歩き、その度女（自分含む）が不幸になっていくという、負の感情創出装置だな…。後悔と復讐が行動理念なんで、どうやったって苦くなるわけだけども。
クソみたいな世界でも、黒く塗りつぶされた思いでも。繊細な魂が触れ合うと、柔らかな気持ちが生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
それが奇跡の種になるってところは、WIXOSSアニメのロマンチックなところだし、ずっと大事にしていた部分でもある。ただ薄暗くて悪趣味なだけではないのだ。
なので、清衣ちゃんが今の女に激重感情を叩きつけ、相手もそれに同量の感情で返してる描写がネットリあったのは、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
清衣ちゃんが昔の女に執着しつつ、現在にも心を預けているところが、なんともズルい。どっちとも割り切れないから、色々辛いんだろうけども、まぁズルいよ。
清衣ちゃんが記憶を略奪され、過去の精算にこだわるのも里美に勝てなかったから…『主役じゃなかったから』ではあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
物語の中心から弾き出されたキャラクターが、己の物語をいかにしてもぎ取るかっていう中心軸は、結構しっかり据えられてる印象があるな。今後どう展開するのか…女関係含めて。
回想と意味深なほのめかしで終わり、まだバトルは本格始動していない。しかし本番を前に、主人公が背負う物語を確認して、お話大体の骨格と終着点を見せる話がしっかり入ったのは、とても良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
自分のズルさを自覚しつつ、精算しきれない清衣ちゃんの迷いは、凄くWIXOSSっぽい。
今後状況が動くと、今回参加を拒否していた元主人公達も否応なく乗り出してくるだろうし、システムを駆動させている側の状況も見えてくるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年4月13日
その時、『主役になれなかった女』を主役にしているこの物語が、どう加速していくか。なかなか面白そうで、来週も楽しみですね。
