イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/05/05 TNM『ペインレスワイヤード』

昨日は久々のオフラインセッションで、トーキョーナイトメアを遊びました。

シナリオタイトル:ペインレスワイヤード システム:トーキョー・ナイトメア RL:シェンツさん

田中くん:鋼塚嵐:27才女性:フェイト◎●カタナ、チャクラ 片腕をサイバーウェアに換装した、義腕の探偵。元イヌであり、腕と一緒に猟犬としての立場を失い、フェイトとなった過去を持つ。悪夢の世界でハードボイルドな夢を見守る、メランコリーな立会人。
よねちょくん:”隠れた棘(ヒドゥンソーン)”花房緑:24才女性:ニューロ=ニューロ◎●タタラ ウェッブ越しではプロっ面、リアルだと挙動不審な天才ウィザード。ダスクエイジの剥き出しな理不尽にビビったりもするが、震える手でしっかりスタイルを握りしめる覚悟も持っている。
浅間忍さん:”鬼影(グィイン)”比嘉勘助:33才男性:カブトワリ◎チャクラ●レッガー 第三次中越戦争の地獄を生き延びた、元機械化兵。心の中に修羅を飼う荒事屋であり、自分と同類の人鬼を狙う同族食いでもある。普段はヌボっとしているが、一度エンジンがかかると止まらない。
コバヤシ:”胡蝶夢(バタフライダンス)”名張荘周:16才男性:カゲ◎クグツ●カブト 内調所属の少年工作員。由緒正しい忍者の決闘であり、霧と蝶を駆使した幻惑戦術を得意とする。軽薄な日常を夢と理解しつつ、その儚い夢想を守るために死地に赴く若き衛士。

というわけで、シェンツ先生謹製のオリジナルシナリオを遊んできました。機械と人間の境界線があやふやになり、国家と企業の差異が蒸発しつつある時代。その空気をたっぷり詰め込んだ、緊迫感のあるエスピオーナージュ活劇です。
ニューロエイジに比べ、ダスクエイジは我々の現実と地続きであり、メガコーポもサイバネ技術も萌芽の段階でとどまっています。その非人道的な危うさと強さ、未来が不確かなままキャストに委ねられている感じを全面に押し出した、ダスクエイジでしか出来ないシナリオでした。
ぶっちゃけTNMは世界観設定が弱いルールで、ゲームで実際に運用するベースとしても、セッションを加速させるためのブースターとしても、公式の情報は(僕らの環境だと)物足りない。RLオリジナル設定をしっかり煮込み、参加者を引き込む熱量を与えてドドンとお出ししたのは、プレイに足りないものをしっかり考えた、良い運び方だと思いました。NPCも組織設定も、超かっこよくて煮えていました。

プレイングの方はお互いの手筋をよく見た、とても楽しい運びに。結構遠い位置から導入されるシナリオだったんですが、その遠さ、一見無縁に見える導入が絡み合っていく奇縁の面白さを、みんなが大事にしてミドルを作れたと思います。
バラバラだった物語が実は、根っこの部分で結びついていると判る面白さ。参加者それぞれの物語がみんなの物語に変質していくダイナミズム。これをリアルタイムで感じ取ることが出来るのが、個別導入型のシナリオ・システムの醍醐味だと思うわけで、今回はそういう太い楽しみを堪能できるゲームになったかな、と思います。
自分はシノビガミ時空からやってきた国家忍者をプレイ。ニューロエイジに比べ国家の大義が生き延びている世界なので、クグツの所属やテイストも結構変わるかな、と思ってニンジャにしてみましたが、結構しっくり来ていたと思います。
政治関係の押し引きはPLもRLも好きな部分で、やろうと思えば一生やれてしまうお子様ランチ。喋りすぎないよう注意してたけども、巧く出来たかしらん。喋るPLなので、喋らない技術をしっかり身につけたいなぁ……。

その後は久々のオフでの顔合わせということで、色んなことを喋って楽しかったです。喋ろうと思えば一生喋れる”リズと青い鳥”は、ほんと怪物的な映画だと思う。良いセッションでした。同卓していただいた方、ありがとうございました。