ペルソナ5を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
怪盗乱麻を断つ大活躍が、新たな事件を引きつける。訳あり委員長の威迫を受けて、次の狙いは半グレ集団。渋谷の街を己のポケットと見立てる大悪党を向こうに回し、新たな冒険が始まる…という、金城パレス編第一回。
現状の暗喩、未来への伏線が多めで、静かな運びながら面白かった
というわけで、結構スルスルとパレス発見まで進む第一回である。日常世界での描写が多いと、怪盗団の『高校生』の顔がよく彫られて、その輝きと危うさ、両方が顕になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
超常パワーを手に入れて超絶イキってるワキの甘さ、そこに忍び寄ってくる有象無象。広がる世界と闇の深さ、みたいな話。
話の主筋には新島会長がガッツリ絡んで、金城への導線を引く形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
鴨志田-竜司&杏、斑目-祐介がどういう繋がりなのかは初手から見えてたけども、現状金城-新島の繋がりが見えない。
それはつまり、会長が事件を持ちかけてくる理由でもあり、彼女が(おそらく)怪盗に目覚める足場にもなるのだろう。
三回目のパレスとなる今回、『会長の素性暴き』という新たなミステリが入るのは、なかなか面白い新鮮味だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
敵か、味方か。痛快な正義を一緒に背負う側か、つまらない秩序を押し付けてくる側か。斑目と疑似父子共犯関係にあった祐介とはまた違う謎と衝突が、会長の素顔を覆っている。
これを引っ剥がして会長と金城の真実を暴いていくのが、今後大事になっていくのかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
挑むパレスが『深層心理の具現』という側面を持つ以上、心の怪盗団は心の探偵団でもあり、盗むためには暴かなければいけない。ここら辺の裏腹なモチーフの使い方は、結構好き。
怪盗と探偵の複雑な関係を、背負ってくれそうなのがパンケーキ明智。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
自分の番組で探偵団の名前を出して露出度を上げつつ、気になるボーイに公共の電波でアタック仕掛けてくる超絶厄介である。ねっとりねめつける目線がやらしい…。
声が怪しいんだよ声がッ!!(保志さんへの風評被害)
怪盗団の活動は、実質超常リンチ。明智の指摘はご尤もで、『悪法もまた法か?』という古くて新しい命題を引っ張り出してくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
怪盗団は基本アーパーな無敵の未成年様なので、そういうややこしい部分深刻には捉えんけども。そのアーパーさで堂々会議してっから、会長に足払い貰うんだぞ…。
明智は高名なる高校生探偵として『法』と『良識』の側に立つ…というスタンスを取ってるんだが、果たしてそれが真実か、疑問は残る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
能力に目覚めたものしか聞けないはずのモナの声に反応し、パンケーキの話題を出してたのはどういうことか。
おうペルソナ持ってんだろジャンプしーや(超常カツアゲ)
ペルソナ使いなら、なぜそれを持たない大衆の仮面を被って、怪盗団を指弾してくるのか。自分自身が『無法』の力を持ちつつ『法』を装うのはどういうことか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
高校生のダラダラ日常に巧いこと、クサい部分を埋め込む展開だったと思う。サラッとしつつ、ちゃんと怪しかったしね。
世界全てを書き換えられるような超常パワーを手に入れて、やるのが秘密の怪盗部っていう怪盗団のほうが、無邪気で呑気すぎる、とも言えるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
竜司の無防備な大声、歌舞伎町に制服で来ちゃう危うさなど、ギャグな日常描写の合間に、彼らの根本的な危うさが透けていると思った。アブねーよお前ら…。
その無邪気さに足を取られた結果が、時系列をザッピングして見せられる破滅の未来であり、どうなのオバさんによるハードコア尋問なのだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
目隠しして無邪気に綱渡りしている子供を見るような、神様目線の危惧。その結末(の一部)を先に見せることで安定感を出すのは、面白い語り口だなぁ。
明智のメディア工作もあって、今後怪盗団はよりメジャーになっていくのだろう。大衆の無責任な期待に踊らされ、仮面と本音を使い分ける薄汚さに傷つけられ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
蓮が『正義そのもの』とうそぶいた怪盗団が、気づけば無垢なる『正義』とは言えなくなっている状況が、いつかかならず来る。
それはガキどものワキの甘さが生み出した自業自得だし、人間の悪業が導く必然の結末でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
どうやったって、鉄は錆びるし物事は悪くなる。カネと暴力とセックスに巧いこと隣接し、生臭い空気を醸し出してるこのアニメが、腐敗の条理を無視して進むことは出来ない。
大事なのは『正義』が『正義』たりえないと思い知らされた後で、現実の錆の奥にある黄金の輝きを、どれだけ信じて立ち上がるかだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
正確にいうと、それを試すためにどれだけキツい試練を用意し、それを乗り越えるだけの心理的必然をキャラの中にかき立てられるか、だ。
仲間とつるんでダラダラ話し、知らない場所に行って騒ぐ。気に食わない大人をぼっ叩き、『正義』を無邪気に演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
それは危うくて、でも綺麗な青春の色をしている。なんてことのない下らなさが、なんかいい感じで暖かくて、魅力的だ
伝奇ジュブナイルとして、実は『日常』の巧さがP5の強さな気がする
リアルな渋谷や新宿の中で積み上がる毎日を丁寧に追うのは、その実感こそが打ちのめされた後立ち上がる助けになるから…でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
単純に、バカ高校生がギャンギャンやってるの見るの、とても楽しいってのもある。『正義』にのぼせ上がっちゃう単純さ含めて、元気で眩しくて可愛いね、怪盗団は。
『正義』と信じたものが泥にまみれても、それを追いかけている間に積み上げたなんてことない毎日、そこで交わした笑顔と感情は、嘘ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
そう思えるように、キャラクターたちにとてもありきたりで、特別に輝いた青春を謳歌させてるのかなぁ…と見るのは、ちとメタ読みが過ぎた目線かなぁ。
とまれ、少年たちは明日の破滅を知る由もなく、今日の冒険を描けていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
次なる標的は渋谷全体。三回目のパレス攻略でグーンっとスケールが上る感じは、日常をオフビートで積み上げたからこそ盛り上がる。ラストシーンでぐっと風景が変わって、日常が超常に変化する瞬間のカタルシス、良かったですね
パレスの新しい仕掛け、そこに秘められたどす黒い欲望と取っ組み合いするうちに、会長の真実も見えてくるんだろうしな…。ホント金と欲に雁字搦めにされた、生臭い人達の多いアニメだな…そこが好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
金城銀行の最奥の秘められた真実、貫くべき『正義』は一体いかなる姿をしているか。来週も楽しみ。
あ、明智が怪盗団の『不法』をアンチテーゼと定義し、自分の背負う『法』をテーゼと置いたのは、ヤツの怪しさが倍増する会話で良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
まぁ人間大概が、自分の立場が主筋であり、『アンチ』に挑戦されるべき『ノーマル』だと捉えたくはなろうが。
『法』と『不法』を照応して生まれるジンテーゼを明智が望んでいるとしたら、彼の足場は『法』には無いんだよな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
あるいは、現状の『法』を止揚されるべき不完全なものと認識してるか。それは怪盗団の無邪気な『正義』と、一部共通する部分もあるわけだが。
ここら辺今後どうこねくり回すか。明智が『アンチテーゼ』である怪盗団から何を窃盗して、自分の『テーゼ』に付け足し変化させていくかは、結構気になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
怪盗団はあまりに純粋すぎて、自分たちが盗まれる側に立つ可能性、立っている現状に無批判なのだな。
薄汚れた現実にボッコにされるのは、そういう危うさを物理的に指摘し、己を改める機会にもなりそうだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年6月9日
ポップで楽しい怪盗ライフを前向きに描きつつ、その足場の危うさを隙なく補強しているのは、まぁそういうテーマこねくり回しを睨んでいるからじゃないかと思っております。どーなるかな。