ペルソナ5を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
海! 街!! 深層心理が生み出した怪しげなダンジョン!!!
怪盗団のNATSUは、赤くギラギラと燃えている。新加入なった双葉の不器用生き直し、惣治郎の致死量のデレ。
明るく楽しいサマーホリデーに、増長と失意の影が忍び寄る。モナchangにあんまヒドいことしないで…。
そんな感じの、エピソードてんこ盛り夏回。色んな要素をドバーッと持ってる感じが、はみ出しモノ集団ながら夏をエンジョイする怪盗団の空気をよく伝えてきて、楽しい回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
双葉をメインに据えることで、彼女の社会復帰が少しずつ、しかし着実に形をなしてると判るのも良い。
底抜けに明るい夏の雰囲気と、要所要所で顔を出すペルソナらしいメロウな空気。緩急もよく付いていて、今後の展開へのタネも撒いていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
とにもかくにも、佐倉一家が歩み寄っていく描写が良い。カレーのレシピを教えてくれるおじさん…コーヒーを出してくれるおじさん…。
双葉は徹底的に、賢い頭脳と幼い性格がアンバランスなキャラとして描かれている。体型はちんちくりんだし、アキバで迷子にもなるし、コーヒーもカレーも遠慮なしにバクバク食う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
その幼さを素直に出せるようになったのは、怪盗団がパレスを壊したからだ。
そこらへん双葉も判っていて、自分の欲望と”みんな”への恩返しのバランスを取りつつ、ナビとして居場所を見つける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
感謝の気持ち、楽しさと喜びを素直に表現できるのも、双葉の良さか。蓮によくなついていて、何かと言うと背中に隠れるのが可愛い。兄ちゃんって感じ。
義理の娘を回復された恩義を、惣治郎も忘れない。ときに不器用にときに直球に、蓮への感謝をしっかり表し、彼もまた秘されていた自分自身を開放していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
それは双葉の母を死に追いやった、認知訶学の正の側面。同時に今回、色々負の予感も多い。
双葉が共有していた、母を殺した陰謀。薄汚い大人に敵愾心を燃やす怪盗団は、今後ペルソナ能力を悪用する巨大権力と対峙することになる…のかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
意味ありげに議員と警察上層部の描写もあったし、腐敗の中枢が怪盗団と同じ力で支えられてた…って形なのか。それなら、カジノでハメられるのも納得。
過去に顔もなく潜む陰謀以外にも、薄暗い部分はたくさんあった。三島くんが代表し、怪盗団メンバーも浮かれている世間の狂熱。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
メディアによるイージーな神格化は、すぐさま手のひらを返す冷めやすさと裏腹だ。その危うさが判るほど、怪盗団も大人じゃない。浮かれて踊って、足元がお留守…か?
異能を持ってても等身大の高校生、浮かれポンチのバカガキなんだぞって部分は、それこそ今回の海描写でも伝わってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
それは微笑ましいはずなのに、彼らが手に入れた力、それを用いた行い、加速する野心≒善意が、洒落ですまないヤバさを連れてくる。さて、秋の物語はどうなるか。
ここら辺は”外”との関係だけど、”中”も明暗色々あって。モナちゃんがどんどん曇っていくのを見るのは、なんとも辛かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
モナが抱え込んでいる重たさに、怪盗団がそこまで繊細ではない描写が痛い。『高校生だとそんなもんだよな』って気持ちと、『いやガチだから気づいて労れよ…』という気持ちが…
モナちゃんの杏殿LOVEって、結構本気なんだと思う。でも杏は、知恵ある猫を恋愛対象に出来ない。好きだけど、あくまでマスコット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
モナだって、望んで猫の体じゃない。でもモナの評価は、その奇妙な外見に引きずられてしまう。外側の自分と、内側のイメージのギャップが、モナを傷つけていく。
非力なマスコット、可愛いだけの役立たず。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
双葉がナビとして加入し、しっかり仕事することでコンプレックスは加速する。新しい仲間、楽しい青春。でもそこには、必ず影がある。
モナにちょっと背負わせ過ぎなきらいはあるが、ペルソナらしい明暗を描いてきて、良い展開だと思った。
”妹”である双葉と同じように、蓮はモナもケアする。『お前はただのマスコットじゃない、立派なことを成し遂げてる人間だ』と、しっかり言葉にして伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
この優しさが、モナの抱えた重たさを少しでも軽くしてくれればいいな、と思った。彼の正体も、今後掘ってく大ネタなんかな?
そんな感じで、明るくもあり暗くもあり、色んな予感を溜め込んだ怪盗団NATSUでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
佐倉親子のシーンが全体的にしっとりしてて、傷ついた人達が支え合い生き直す尊さに満ちていた。ちょっと北野映画っぽい人情の書き方で、凄く好き。今後も一失われたものを取り戻し、新しいものを手に入れて欲しい。
怪盗団フィーバーに湧く世間は、異能高校生の足元を揺るがし、浮かれさせる。そんな状況で予告された、新たなターゲット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月4日
今度はどんなドス黒さが描かれるのか。新たな仲間はどんなヤツか。静かに進行する陰謀は、どんな牙を隠しているか。
次回のペルソナ5も楽しみですね。