色づく世界の明日から を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
”凪のあすから”の篠原監督と”月がきれい”の柿原シリーズ構成がタッグで送る、PA秋の新作は時空跳躍青春美術スペクタクルSFジュブナイルっ!
色を失った少女が60年の時を超え、運命の出会いを果たすガチSF可と思いきや、想像以上にエブリデイ・マジック色が濃いッ!
そんな感じの、絵が綺麗なアニメである。イヤー、マジで絵が綺麗。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
主役が何らかの理由で色彩を失い、60年の時間を飛び越えて特別なオトコノコと出会うことで色彩を取り戻すお話なので、色に満ちた世界が綺麗なのは大事だよなぁ…どっぷり美麗な世界に浸れて、気持ちのいい時間だった。
2078年の未来世界が、現在と地続きでありながら先鋭的に仕上がっていて、フューチャーデザインの力で世界を強引に飲み込ませるパワーに満ちていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
やっぱこういうところにリキ入ってると、時空SFはワクワク美味しく食べれて、とても良い。今見たい未来がバリバリ唸るぜ。
同時に”現在の中の未来”を感じさせる各種ガジェットも、非常に解像度高くハイクオリティで描かれていて、主人公・瞳美の未来とどっかで繋がっている感覚が、モノから溢れてきてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
デジタルカメラ、あるいはIPAD。60年後には化石になっている”最先端”は、未来よりも未来っぽい。
そういうモノを用いた不可思議な残響は、アナログな窓の鍵を開けられない一連の芝居で、別の顔を見せてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
60年後の未来人は時の迷い子であり、過去世界の”当たり前”はサーッパリわかんない。世界は灰色、ババァは一切説明無しで時間をぶっ飛ばす。困ったもんだ。
そんな世界に通りすがる、なんかよく分からないが全身の毛穴から”青春”を吹き出し、いい人オーラをモリモリ吐き出す写真人間ども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
瞳美と彼女たちの出会いが歴史に組み込まれた結果、おばあちゃんは60年分の月の魔力を貯め込んでいたのだろう…そういうのは説明しろッ!
魔法は未来世界の専売特許かと思いきや、60年前の”現在”でもフツーに商われていて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
特に説明なく魔法と科学が共存し、当たり前の日常がマジカルに彩られている塩梅は、なかなか小洒落てよかった。肩の力が抜けた感覚…を作るために、無茶苦茶に作り込んでくるアニメ的経済感覚が良い。
とにかくババァ一人が納得して、あっという間に世界が転がっていくお話であり、主人公も視聴者も混乱したまま、時空SFとも魔法世界ともつかない(その両方である)作品世界に飛び込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
しかし世界があんまり綺麗だから、そこに見とれているうちに知らず食えてしまっている。
これはなかなか良いクオリティの振り回し方であり、”質”で異質な世界を強引に飲ませる手法は、正統なファンタジー勝負だとも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
そのうえで、全体的なムードは非常にオーソドックスな青春味。”写真”というモチーフのピカピカした書き方とか、いい具合に青春であった。
デジタルカメラに携帯電話、タブレット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
先端ガジェットを”過去”に配置することで、尖ってるのにどっかにノスタルジーがある不思議な調律にもなっていて、なかなか面白い。
ナウいことを扱っているのに、時系列をいじることで懐かしさが宿るのは、なかなか挑戦的で面白い配置であろう。
今後物語が進み、謎が解けて混乱が収まる中で、テクノ・ノスタルジーともいうべきこの味わいが加速するのか、クッションされるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
そこら辺の取り回し方が、なかなか気になる第一話だった。エブリデイマジック好きなんで、ゴリゴリと”魔法が当たり前の世界”の先端技術を楽しませて欲しい。
瞳美のモノクロ世界は伏せ札の一つで、なんかあって世界から色が失せたのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
その説明をするよりも事態を転がし、世界を食わせ、その美しさを描く。特別なオトコノコと出会って、色彩を取り戻す…飛び越えて、描かれたフィクションが空中に踊りだす。
その駆け足が、妙に気持ちよかった。
ババァのしたり顔の理由。灰色の世界の根源。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
具体的にはサーッパリ分からんけども、まぁなんかあるんだろうな、という安心感があって、そこを足場に喰っていける。
それはオリジナルアニメとしてとても強い部分だと思うので、この雰囲気を活かし、綺麗な世界にたっぷり溺れていきたい。
ババァの60年前は花の乙女なわけだが、ソイツは現在ロンドン留学中。代わりにババァのババァが因果を飲み込み、屋根裏部屋を用意してくれた。魔女はやっぱり屋根裏部屋だよね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
祖母:島本須美、曾祖母:大原さやか、高祖母:潘恵子という”声”の並びだけで、尋常じゃないオーラ出てるの凄いな…。
時の迷い子が今後、60年前の世界でどういう青春を過ごすか。特別ボーイとはどういう関係になっていくか。ここいらは来週以降なんで、じっくり食べたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
ただ、ボーイの特別な世界が瞳美に色を戻し、力強くアニメートするシーンは凄くファンタジックで、魔法的美しさがあった。やっぱええな綺麗なのは
あのシーン(と、冒頭の花火の表現)でグッと掴んできた感じがあり、わけの分からん流れを楽しく飲み込めた、とも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
やっぱ”絵”で殴れるのは、異世界物語を食わせるときに強烈な長所だなぁ…そしてそれは、理由もわからないまま瞳美が少年に惹かれていく説得力にもなるわけだ。
ボーイ・ミーツ・ガールの要素を含みつつ、あえて時空関係のねじれ、魔法世界の不思議、青春の形なき芳香を全面に押し出す第一話は、正しく雰囲気系だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
そして僕は、この作品のムード嫌いじゃない。つうか好き。美術の綺麗なアニメが好き。
いい塩梅で雰囲気は食えたので、骨になる少女と少年のドラマが次回どううねるか、なかなか楽しみです。熱量高い感じで進んでくれるといいなぁ…そのためには、灰色世界の根源をどう見せるか、いつ見せるかが大事になんのかね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
魔法が当たり前なんで、時間遡行してきても『まぁそういうこともあるわな』くらいで受け止められてるの、結構独特の味わいだよなぁ…時空SFとエブリデイマジックの面白い組み合わせ方だと思うので、ここらへんも今後生きてくると良いかなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
取り敢えず青春が転がっていく舞台、そこに漂う魔法とSF、舞台で踊るボイズンガルズは取り揃えたので、こっからどう動いていくか次第かな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月7日
正直、なかなかに期待は”大”であります。微細な表現力が世界だけでなく、感情にも及ぶとドラマも煮えてくるでしょう。次回が楽しみ。