アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
風雲急を告げるブリリアントフレンズカップ。楽屋の岩戸にお籠りした姉に、ステージ上の満月を見せるべく過去の闇に潜る白百合妹。
半月が合わさり、天満月となったリフレクトムーンは無敵だ!
一方みおちゃんは敗北のショックも醒めないうちに、憧れの人にベコベコにされた
そんな感じのBFC後編。第26話AパートをPPとモブ、Bパートと第27話Aパート(+ステージ)をRM、BパートをみおとLMに割り振るという、ちょっと変則的な構成が、なかなかに面白くなってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
やっぱ第24話辺りから潮目が変わって、『楽しいだけじゃない試されるだろう』みたいな雰囲気出てきたな。
強力な予見能力に振り回される姉と、そんな姉に薄暗い劣等感を抱いていた妹。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
白百合姉妹の影を彫り込んでいくAパートだったが、月面超重力兵器がズバズバ唸り、濃厚なフレンズ力を発揮していた。やっぱ同じ産道通ってるフレンズはチゲぇな…。
相互に引力強くて、リフレクトムーンは感情が濃いですね
『お姉さまなんて大嫌い!』をアイカツでやるのは珍しい…とも思ったが、物分りよく過去のイベントとしてコンプレックスを乗り越え、今はどこに出しても恥ずかしいお姉ちゃん好き好き病患者にしてるあたり、そしてその愛が全てをぶっ飛ばすあたり、ネガティブな感情の使い方はむしろアイカツらしい…か
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
近すぎるからこそ強く惹かれ合い、己に欠けているものを思い知らされる。これまでのフレンズは『今、運命的に出会う』連中が多かったわけだけども、双子として時間を共有していればこそのコンプレックスに踏み込んだのは、ユニットを個性化できて良いと思う。歴史の重み、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
薄暗いネタを飛び石にして、予言に縛られすぎる姉の手を取って高く飛ぶかぐや。劣等生のほうが魂の色彩は強く、お互い全てをさらけ出し、共有すればこそのベストパフォーマンス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
迷って陰って手を繋いで、ようやくたどり着いた”絆 ~シンクロハーモニー~”には説得力があった。
ホロスコープに双子の月。リフレクトムーンのフェティッシュを散りばめたステージに、印象的に刺さるピアノのイントロ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
奥行きのあるステージを、縦横無尽に動き回る高度なシンメトリー。他のフレンズが視線を交わらすことで絆を表現するのに対し、”見ない”ことで信頼を描く芝居。
お互いがお互いを信頼し、壁を乗り越えることでビッグバンを起こす。フレンズの本道を堂々走ったリフレクトムーンが”勝つ”説得力を、しっかり乗せたステージであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
それはつまり、一人で走ってしまったみおとピュアパレットの欠落を、自然強調することにもなる。
舞台にすら立てなかったキャットがむっちゃギラギラしてたり、負けの悔しさをポジティブなドッキリ(かぐやちゃんのポンコツ力がマジあざとくてスゲェ)に変換したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
他のメンバーがバランスよく立ち回るほどに、みおちゃんの孤独というか独創というか、アンバランスはよく目立つ。
トップに手がかかっているからこそ、のんきに飯を食って仲良くもしていられない。なぜ負けたのか。負けとはなんなのか。シリアスに受け止めてしまう生真面目さは、みおちゃんの損な性分だなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
才能と天性があってもキャリアがないあいねだと、これは生まれてこない感覚なわけで。
結果、みおちゃん一人がラブミーティアのキツい当たりを、一人で引き受ける形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
憧れの人に、全速力のダメ出しを連続で叩きつけられる。『もうファンじゃない』は自分から言いだしたこととはいえ、元強火系LMオタクとしては相当ハードな経験であろう。
LMもみおちゃん(が引っ張るピュアパレ)が、自分たちの領域に近づいてきたと認めればこそ、キツくあたったんだとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
全てを貪欲に受け入れ、自在に動かした上で勝つ覇王のスタイル(神崎美月が非人格化してまで無印を引っ張ったエンジン)とは、ちと違う君臨の仕方である。
みおちゃんに可能性を見たからこそ、伸びた鼻っ柱を折って発破をかけたわけだが、アイカツゾーンの説明くらいしてあげても…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
『一流のアイカツアスリートなら、ゾーンくらい自力で入れるよね?』という、ダイヤモンドな要求されてもねぇ…みおちゃんはついこの前脱童貞したばっかなんですよ!
ここでラブミーティアがある種の限界点を見せたのは、彼女らをアイカツの概念存在まで高めてしまわない工夫なのかもしれない(し、単純にキャラ描写のブレかもしれない)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
強すぎるキャラ作ると、負かすの大変だからな…いつでも作品世界の天井を担当するキャラは、扱いが難しい。
フレンズは比翼の鳥、一人で羽ばたいても高くは飛べない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
バラバラだからこそ高みに登ったラブミーティアとしては、みおちゃん個人というより、フレンズとしての噛み合わなさ、視野の狭さを怒ったのかもしれないけど。
ここであいねのド素人属性が、溝を深める弱点になるのも、面白い運びだな。
ラブミーティアのアイドル隕石落としはみおちゃん一人に食らわせられる形になったけども、フレンズの悩みは相棒の悩みでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
みおちゃんの孤独は彼女の独走と、それを許してしまうあいねの力不足の合わせ技なわけで、巧く心を通わせ、新たな高みを目指して欲しいところだ。
リフレクトムーンが凸凹実力差がありつつ、妹が姉に追いつき追い越し、引張あげる運動を今回見せたのが、ここら辺の陰りを照らす良いライトにもなっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
今回月面重力姉妹が見せたような激重感情を、みおちゃんは胸の奥から吐き出せるか。あいねはそれを受け止め、遠い星に追いつけるか。
白百合姉妹の物語が一つのエピローグにたどり着く裏で、ピュアパレットの第二章が唸りを上げて動き出す。そんなお話となりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
結ばれたからハイ終わりではなく、むしろ関係ができたからこそ強く現れてくる問題点、その克服のドラマ。ホント文法としては少女漫画的ロマンスなのだなぁ。
リフレクトムーンの輝きに、薄暗く照らされるみおの孤立。暗雲漂うフレンズ世界に、一体どんな解決策が待っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年10月11日
真実フレンズであるとは、一体どういうことなのかを問うだろう次回。脚本・柿原優子+コンテ・佐山聖子は気合の入った座組だなぁ…とても楽しみですね。