イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/11/03 TNM『熱血! 武蔵原高校ドッジボール編』

今日はカッツェでトーキョーナイトメアを遊びました。FS判定&ロスト保護ルール初体験だよ!!

シナリオタイトル:熱血! 武蔵原高校ドッジボール編 システム:トーキョー・ナイトメア RL:コバヤシ

シェンツさん:珠ヶ崎むかで:17才女性:ハイランダー◎カタナ●カゲ ドッヂ同宗家の一つ、珠ヶ崎の三女として生まれるも、脆弱な体を見捨てられ武蔵原高校に流れ着いた天才。部長だが人の心が分からない上に、捻じくれたアイデンティティを抱え込んだ面倒くさい女。必殺技は99発に分裂するセンチピードショット。"ガールズアンドパンツァー"時空から出演。

アカメくん:秋山タツマ:17才男性:カブト◎チャクラ●ミストレス 生まれたときからドッジに明け暮れ、ドッジのために家族を捨てた父にドッジで復讐するべく牙を研いでいた、暗黒ドッジの闘士。戦いの中で闇は浄化され、今は素直に競技に向き合う好漢。オヤジの墓石にボールを投げ込み続けることで、鍛えたパワーは本物。"ドッジ弾平"時空から出演。

Braveoneさん:”鬼を超えたONI”日暮龍鬼:40才男性:チャクラ◎カリスマ●フェイト かつて孤高の才によりドッジの高みまで上り詰め、ドッジ界を席巻した超天才。孤独な玉座に虚しさを覚え、数多の戦場をドッジボール一つ抱えて走り抜ける。今はコーチに収まり、"心のドッジ"を若人に伝える立場に。肉体ではなく精神を削り合う次元でドッジをする。カリスマだから。"高校鉄拳伝タフ"時空から出演。

つーわけで、GF別冊掲載のドッジボールシナリオを、みんなで遊びました。見てくれよこの濃い口のキャラ紹介! アカメくんとBraveoneさんは初TNMで、プレアクト出したあと『やっべ』と正直思ったけども、ハンドアウトをよく読み、自分のアーカイヴからシナリオに合うキャラクターをビシッと出してくれました。
ルールブック3で大きく方向転換したTNM。新しくなったフォーカス判定と、プレイ感覚を大きく変えるロスト保護のルールは、読んでいるだけな段階でも相当オリジナルな気配を漂わせていました。しかし実際遊んでみたらどうなるかは、やっぱり実働させてみないとわかんない。
そこら辺の試運転も兼ねて、今回はスポ根文法でブンブンぶん回すこのシナリオをチョイスし、色々手を入れ工夫しつつ、元々のポテンシャルが活きるよう遊んでみました。ホント、シナリオに書いてあることが頭から尻尾まで狂ってやがる……。

実際に取り回してみると、想像を遥かに超えて面白かったです。やっぱロスト保護ルールのイメージ伝達力、共有力は高くて、シンプルで軽いルールなんですけども、全くゲームの味わいが変わってくる。人死が出ない方向性でゲームを取り回していきますよ、ということが、よーく伝わります。
生き死にが軽くなると、ゲームへの真摯さも軽くなってしまうのが怖かったわけですが、ここら辺はシナリオモチーフへの敬意をちゃんと持ち、自分なりに成功のイメージをしっかり持って参加してもらうことで、しっかり確保できました。やっぱリスペクトは大事よ。
スポーツをクライマックスに持ってくるべく組み込まれたFS判定も、ただの作業にならないようにいろいろ工夫されていて、大変盛り上がりました。変則的なWクライマックスになったわけですが、それぞれの見せ場がモリモリ溢れてきて、ターン制限由来の緊張感もあり、とても盛り上がりました。

今回のシナリオは個別導入ではなく、クライマックスが戦闘だけで終わらず、TNMのソリッドな雰囲気も薄いという、結構変則的なシナリオ。シーンの描写も膨らませる部分が多く、『いつものNOVA』そのまんまだと回りません。
そこら辺を、RLサイドとして色々工夫し、PLにも早めに情報を出して密にコミュニケーションを図り、埋めるようにプレアクトしてみました。結果、トンチキなハンドアウトが良い起爆剤となって、色んなネタが矢継ぎ早にブンブンぶん投げられ、非常に温度が高く面白いセッションとなりました。
テキトーに積み上げられる描写、捏造される山盛りの過去、寝言言いっ放しのアドリブ、肥大化していくスケール。インチキスポ根とホビーアニメの文法を山盛りぶっ込みつつ、スタイルを活かしたTNMっぽいかっこよさもちゃんとあって、とっても面白かったです。
何しろ型通りでは進まないシナリオなので、PLの提案を積極的に広い、アドリブ要素多めで進めていったのが、逆に破天荒な面白さに繋がっていた気がします。破天荒すぎた感じもするが、まぁこれが新世代のトーキョーナイトメア、ってことで。

というわけで、非常に楽しいセッションとなりました。いつもの形通りでは取り回せないシナリオだったからこそ、ルールブック3以降のTNMらしさ、このシステムでしか遊べない独自のプレイ体験をしっかり味わうことが出来て、逆に良い初体験になったんじゃないか、と思います。
良いセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。