アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
同じ呼吸、同じリズム。
別れることで自分を、相手を、世界とアイドルを見つめ直したピュアパレット。しかし未だ心に残る、最後の壁を突き崩せずにいた。
これまで出会った人々の間をめぐり、アドバイスの果てにたどり着いたのは…当然! 「百番勝負」だッ!!
そんな感じの、アイカツマインドが毛穴から溢れまくってるピュアパレット再結成回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
これまでの全てを振り絞るような総決算展開に、画面の向こうのオタクは大満足。致死量を遥かに超えて盛られる”愛という名の毒”に、確実に嬉しい悲鳴。
押さえられる文脈、冴える作画、唸る演出。素晴らしい回でした。
というわけで、第24話辺りからずっと続いてきたラブミーティアの修行時代が、一段落するエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
これまで迷ってきた全て、たどり着いた答え、作り上げてきた関係を総動員し、過去演出の引用、踏み込まなかったポイントへのあえての踏み込みなど、使える武器を総動員して勝ちに来た。
汽笛→鐘→鳩のエモ演出三連コンボとか、名前呼びの破壊力とか、観客席と勝敗をあえて置き去りにしての決着とか、最の高ポイントが多数あるのだが、それは一旦横において。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
今回のお話、実は対決はBパートだけしかなく、Aパートは悩みをゴロゴロ転がすのに時間を使っている。
後半怒涛のエモ力で脳髄が真っ白になったので忘れがちだが、色んな人の間を渡り歩いて、アドバイスを色々貰う描写が、存外濃い回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
そこが良いな、と思った。
そこで時間を使っても、濃厚な対決を飲み込ませる自信があってこその展開だし、ピュアパレットはみおとあいね、二人だけではないのだ
二人が出会い、結ばれ、また別れるまでの30話。その中で出会った様々な人、様々な経験があってこそ、二人は真実お互いに向き合える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
フレンズの強みである視野の広さ、一話に色んなモノを盛り込む欲張りな腕の冴えを忘れず、この勝負回でしっかり振り回してきたのは、すごく良いと思う。
事務所の大人組から始まって、ハニーキャット、ココちゃん、リフレクトムーン、家族、そしてラブミーティアと、あいねたちの悩みは転がり続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
ピュアパレットらしくあることを信じてくれる人達の助けがあって、初めて答えにたどり着ける。合間合間に超トンチキも入る…何だその心理テスト。
最後のシメが、自分たちを離別に追い込んだラブミーティアであるところ、本人ではなく”素敵な嘘”も込みの”伝説”であるところも、フレンズらしいなぁ、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
種を蒔けるだけ蒔いて、発芽は高みの見物ってのが強キャラ感あっていいよね、今回のラブミーティア。
無論人々の間をゴロゴロ転がる間にも、あいねとみおは自分を見つめ直し、相手のことを思い、自分たちの未来を考え続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
結論に至るまで体験した全てのことが、二人の中で生きている。この段階で既に心がシンクロしまくってて、同じ行動、同じ考えでまとまってるところが、未来を予感させていい。
『オメーらもう再結成でいいだろ』って感じだが、当人が101版勝負したいんだから、まぁしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
いい作画で大暴れしまくる、可愛い二人。ほんと気合の入った作画と演出が、気合の入ったエピソードをしっかり下支えする回だった。あらゆる瞬間が可愛い…ヤバい…。
再結成は二人の個人的な問題なんだけども、”アイドル”である彼女たちはそれを外界に繋ぎ、エンターテインメントに変えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
推しが101回キャッキャウフフする姿を見せられたあの世界のオタク、大量に河に浮いてるんだろうな…相当ハラハラしてたところにアレは、確実に致死量。法規制が必要。
そうやって思い切りライバル心を燃やし、全てを忘れるくらい体を動かしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
女と女がアイカツアイカツいいつつマラソンし、崖登りと良い感じの風景たどり着く展開は、無印第178話”最高のプレゼント”を思い出させ、確実に”文脈”だった。女女マラソンが持つ、問答無用な説得力ね…。
体と心を追い込むことで、無念無想の領域まで入る。これはみおが先行して飛び込んでいた”ゾーン”をあいねにも共有させる儀式であり、このためにトンチキ101番勝負で汗を流す必要があったのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
あいねとみおの間に、確かにある距離。鬩ぎ合いの中で、それは埋まるのではなく明瞭に開けていく
しかしそれでいいと、ピュアパレットは納得していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
みおが先に行き、あいねが追う。その基本形を無理くりかえる必要もなく、あいねは無敵のブースト力で追いついてくる。手を引っ張る必要も、足を止めて待つ必要もなく、ベストフレンズは必ず、同じ場所まで並び立てる。
ライバル心100%の診断が出た時点で、既に二人の関係は収まるところに収まっていたのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
しかし争うだけでなく、重なり合い、高め合う距離感こそがフレンズ。それを納得するべく、しっかり体を動かして、自分たちの間合いを確認する必要が、今の二人にはあったのだ。
最後の勝負は、やっぱりステージ。かつて二人の不和が浮き彫りになった場所、向こう側の観客と勝敗のジャッジばかりが気になった場所で、10話ぶりの”アイカツフレンズ!”が舞台に上がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
始まりの曲であり、節目の曲でもある。この場面に一番ふさわしい曲だと言えよう。
ぶつかりあい、別れたからこそ、その歌詞は別の意味を持ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
”♪笑って(怒って)楽しんで(泣いて) たくさんディスカッションしちゃえ”
第1話で流れたときは夢物語の未来でしかなかった歌が、今は実感を持って響く。泣いたり別れたりすることすら、お互いを知るためのディスカッション。
その先に”♪可能性は 無限大だ”と思える景色があることを、ハートマーク出しまくりのステージの中で、ピュアパレットは共有していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
相手がいるだけで嬉しい。負ける悔しさも、届かない無力も、ステージの向こう側の評価も、全てが遠くに思えるほどの、強い感情。
それを真実実感できるのが、”ステージ”だけだというところが、良い”アイドルアニメ”だなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
観客のジャッジはあえて置き去りにして、二人は自分たちの呼吸を信じる。たっぷり汗をかいて、しっかり迷って、ようやく重なったハートの高鳴りを。純愛である。汽笛が鳴り、鐘が響き、鳩が飛ぶ。
ここであいねとみおの不均衡に、しっかり踏み込んできたのは最高だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
トモリョク溢れるあいねにとって、みおは百万分の一。その残酷な構図は踏み込むには危うく、しかしキャラが色濃く描写されるほどに、どうしても目立った。
ロマンチックの後押しを受け、みおは今回、タブーに踏み込む。
それに対し、あいねは『100万人友達がいても、みおちゃんを選ぶよ』と、ど真ん中の答えを返す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
友達とは確実に違う、フレンズの輝き。お互いがオンリーワンのライバルで、恋人で、運命である、特別な関係。
”アイカツフレンズ”が真ん中に据えた”フレンズ”とは、どういう存在なのか。
作品の最初から問われてきたセントラルクエスチョンに、競争心むき出しでぶつかりまくる二人、ステージを経てお互いを見つける二人が、しっかり答えを出す回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
揺れる瞳、震える感情。恋の文法を的確にトレースしつつも、むき出しの闘争心と、ステージをキャンバスにした表現力が乗る。
”フレンズ”とはそう言う存在で、これまでも、これからも、ピュアパレットはそこを目指して走っていくのだということが、よく判るエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
ほんと女が女を求める瞬間の熱量と湿り気が、一瞬一瞬の”絵”に宿りまくっていて、完璧を越えた完璧だった。ぐうの音も出ねぇぜ…。
第28話で交換した、青と赤のダブルハート。あまりに重すぎるみおの感情を込めたハンドメイドのアクセサリも、キッチリ仕事をしきってくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
あそこで関係性の変化、名前呼びの魔法を求めるのが”みお”からってのが、マジ神級のゴッドなんすよ…そこにセンシティブなのは、やっぱ”みお”なんすよ…
というわけで、タメた分をきっちり使い切る、素晴らしい勝負エピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
ピュアパレット離別編を回収しきっただけでなく、結成からのイチャイチャパワー、それ以前の出会いの運命、もっと言えば”アイカツ”という分厚い文脈それ自体を、最大限活かしきったと思います。
このエピソードをジャンプボードにして、ピュアパレットはさらなる高みに登るのでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
あのステージが水色とピンク、どちらに染まったか。それは二人が好きな僕らが、自由に想像できるパレットです。ピュアパレットの今後を占う”その瞬間”を、あえて書かないことで豊かさを増す。
自分たちの命運をファンに委ねるアイドルとしての潔さを踏まえた上で、それを蹴っ飛ばすほどの胸の高鳴り、隣の少女を求めて求めて強く求める吐息の熱さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月8日
色んなものがしっかり書かれたエピソードで、とても面白かったです。次回、カレン島もむっちゃ楽しみですね。チュパチュパチュルボメガ再来か…