SSSS.GRIDMANを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
世は、音に満ちて。
フーガのように繰り返す、日常と戦場。霧にまみれ、同じ場所で足踏みを続けるような物語。
だがそんな日々の中で、確かに集積してきた変奏がある。異物のように、日常に刻み込まれていた変化がある。
三箇所の接触点が、新しい音楽を奏でだす転換点。
というわけで半分終了折り返し、蓋をあけるかのように世界の真実と新たな謎、接触と出会いが溢れ出す第六話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
抑圧はこのアニメの通奏低音であるが、ストイックに蓋をし続けた結果高まった内圧が、今回ドバっと炸裂した感じがあった。
まさにカタルシス。楽しくて、気持ちが良かった。
その感覚はやっぱり、精密に厳粛に音を絞り、息苦しい”街”を描き続けたからこそだと思う。息苦しさの中にヒロイズムを秘め、閉塞感が出口を見つける瞬間を、丁寧に信じ紡ぎ続けからこそ、今回の変化は心地よい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
描くべきものを見据え、実際に描けているアニメは、やっぱり見ていて気持ちがいい。
そういう筆の確かさは、相変わらず元気である。第1話の演出を務めた宮島善博がコンテも担当し、リセットされた日常がまた始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
”街”の外に出た前回、もしかしたらと期待した変化。怪獣のいる世界の記憶が引き継がれるかもという願望は、あっさり破綻する。
BGMのない日常。生活音がどこか遠く、息苦しく聞こえるこの世界のスタンダードが、冒頭じっくり繋がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
第1話、作品に殴りつけられた衝撃が蘇ってきたようで、とても楽しかった。結局ここに帰ってくるしかないのだという、諦め混じりの負の興奮が、メラリと燃える。https://t.co/Y8PmkkTgm3
また交わらない日々が音抜きで進んでいくのだと思った瞬間、接触が始まる。いつものメンバーとは違う組み合わせ、新しい乱入者が入り交じることで、世界は別の音を奏で始める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
流れるモチーフは3つ。裕太と怪獣少女、六花とアンチくん、将とアカネちゃんだ。
この内完全に新しい音符は怪獣少女だけで、しかし彼女は一番”古い”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
アカネちゃんがツツジ台に仮想の世界を作る前から、ここにいたという古参兵…というだけでなく、”電光超人グリッドマン”とのリンクを名前に埋め込んだ、二代目アノシラス。
ここまで曖昧だった過去作とのリンクを、強く打ち出す音符
彼女とコンタクトすることで、裕太は街と記憶を覆う霧から引き剥がされ、世界の真実、アカネちゃんの正体を知ることになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
うっすら輪郭が見えていたものが、明言され、繋がり、判明していく喜び。タメた甲斐もあったものだ。いや、霧の中ウロウロするの、超楽しかったけどさ。
裕太と怪獣少女の出会いは、OPでグリッドマン≒裕太とアカネが接触するシーンと、明瞭に重ね合わされている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
物語がアカネを『退屈から救う』ことでクライマックスとなるかは分からないが、同じ構図で怪獣と出会った裕太は、確実に霧を祓う。
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OPのヒロイズム溢れるグリッドマンに比べ、怪獣少女は歪んで不気味だが、何しろ新キャラで”怪獣”なので、それはしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
今回もディストート利かせまくったレイアウトは最高で、ギュンギュン歪んでバリバリ暴れまわっていた。
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相変わらず世界は歪んで息苦しく、音はない。しかし怪獣少女は、音の精霊が心を顕にしていくと告げる。アカネちゃんの心が形になってしまった街も、音楽に満たされれることで霧が晴れ、真実が顕になっていくのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
そのためには、今回裕太が受け取った音、それが響く先を見なければいけない。
怪獣少女は視聴者が気になっていたこと、全部バリバリに教えてくれる。マジ最高。超気持ちいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
設定面の公開と同じく、キャラクターの心理がどう交わっているかも大事で、贅沢に大手飛車取りしてくる演出が気持ち良い。相変わらず情報の圧縮率は高く、”絵”がよく喋る。
例えば、街の外側には何もなく、電車はどこにも進んでいない、ということ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
先週”外”に出て錯覚した開放感は、やはり錯覚でしかなく、霧が見せた夢が街を覆っている。何処かに行っているようで、同じ場所で足踏みを続けている。
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世界の真実を知る前と、知った後。二枚の看板の際は、かなり大事だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
世界が嘘っぱちで閉ざされていると、クラい事実を知ったはずなのに、裕太は空白の記憶に正義がもう一枚、加わったと喜ぶ。為すべきことを見つけ、何も知らないという事実をしれた、と。だから、光が指している。
ツツジ台のモデルは聖蹟桜ヶ丘だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
一枚目、アカネちゃんが偽装した街は別の名前の駅、”外側”に繋がっているようにみえて、要素を再構築しているのに過ぎない。
誠晶鹿瀬(せいしょうかせ)、桜ヶ丘、ツツジ台。全て同じ場所を、別の名前で言い換えたに過ぎない。おそらく、あの街、あの世界の全てが。
同じ音を継ぎ接ぎして、別の音楽を作っているかのように錯覚させているのに過ぎない。そのための霧であり、認識されない怪獣なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
その事実に気づいて、世界は真実をさらけ出す。
ツツジ台、ただ一つ。
二枚目の看板は、裕太(と僕ら)の認識を反映して、どん詰まりの街を正しく名指しする。
車に乗って川を越え、山を登っても、どこにも出ていけない。これまで茫漠と感じ取っていたものは、ついに明記された。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
しかしその認識が、一体どこに突破していくのか。霧はまだまだ深く、物語は続く。どんな音楽が聞こえてくるかは、流れてくるまでわからない。
多分、だから面白いのだ。
音楽が無かった街で、裕太は怪獣少女の心を聞く。イヤフォンは巧妙に、彼女の胸にある音符、真心に繋がっているように視える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
音で繋がる、怪獣と少年。少女とヒーロー。色んな接触点が、今回のお話に満ちている。優しくていい。
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新要素以外にも、これまでと繋がった描写も力強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
やっぱり食事は大事で、裕太は(後に六花とアンチくんがメシ交流を果たす)湖の前で、怪獣少女とメシを食う。包み紙をちゃんと向いて、美味しいものを交換/好感する。
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絵解きとしては、ベンチの前の街路樹(=他人を隔てる境界)が不自然に途切れていて、怪獣と人間を切り裂いていないこと。また、裕太と六花が同じメニューを怪獣に与え、共に食べているところが大事だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
ヒロイズムに目覚めた”いい子”達は、異質な存在とのコミュニケーションにも成功できる。
あからさまに”出来の悪い子”として、正義に対する実感薄く描かれている将が、同じ人間のはずなのに怪獣より怪獣的な、アカネちゃんとのコンタクトに大失敗するのとは、綺麗に正反対である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
オープンエアと屋内。会食と一方的な搾取。
難儀だねぇ特撮オタクも…。https://t.co/UoW61Pf2RO
重ね合わせは味覚だけでなく、嗅覚にも迫る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
怪獣少女と怪獣少年は、ともに『臭い』らしい。アカネちゃんが投げ捨てたマフラーもおんなじ感想を得ていたが、六花ちゃんも裕太くんも、臭いは臭いがそれはそれ、眼の前の異物を受け入れている。
怪獣が臭いのは、それが生きているからだ。アカネが生み出そうと、元々そこにあろうと、リアリティのないこの世界で、怪獣は生きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
その生は、必然的に臭いを連れてくる。人が生きるのはまぁそういうもんで、そういう臭さを『まぁしょうがねぇかな』で飲み込む方向に、裕太と六花は舵を切る。
あるいは、立花ちゃんはそこからさらに一歩進み、自分が良いと感じた行動を、生の腐臭に拮抗させていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
アンチくんを洗うのだ。
マフラー投げ捨てたクソアマとは魂の根っこで大違いだが、アンチくんが犬みたいで可愛い。
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個人的な萌ポイントは横において、六花ちゃんは自分が信じる価値を、他人に押し付ける。アカネちゃんとは違って、他人と自分の境目を理解しつつも、手を伸ばして身勝手に振る舞い、誰かを助ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
それはやっぱ、キャリバーさんがあの時立花ちゃんを肯定してくれたからだ。https://t.co/DbHdIb1U61
翻ってアカネちゃんは、ゴミ屋敷の中でも”臭い”を感じない。自分がどんな腐臭を撒き散らす可能性に…間違えて改めて学ぶ可能性に、感覚を閉ざす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
だから、ゴミ袋の上に水着で寝れンすよあの女…マージ無理https://t.co/nZSfaePMfK
個人的なアンチ・萌ポイントは横において、衣と食、音を通じてキャラクターがどのようにコミュニケーションに成功(失敗)し、そこにどんな個性と肌触りがあるかを際立たせる演出は、ずっと続いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
オーソドックスであるし力強い。アンチくんとアカネちゃんはこんな感じhttps://t.co/pFeYJsSFLY
冒頭『アイツぶっ殺してこいよ』しか言えないアカネちゃんと、大間違いの暴力を体張って止めて、なんとか事実を伝えようとする新世紀中学生の対比が、なんとも悲しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
大人だから、子供だから。そういうギャップは確かにあろうが、『気分で人殺すのはちょっと』だよ、マジで。
怪獣と人間は、ご飯を食べたり音楽聞いたりお風呂入ったり、世界の真実を教えてもらったりして、しっかり交流していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
では、人間と人間はどうなのか。怪獣よりも怪獣的な、怪獣の母たる人間。新条アカネに切り込んでいくのは、グリッドマン同盟最後の一人の役目となる。
これがまーた凄惨な負け試合で、まぁ話のタイミング的にアカネちゃんを切り崩す場面でもキャラでもねぇってのはよく判るものの、取り付くしまなし、切り込む隙間一切なしである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
アカネちゃんがコーヒーを摂取する時の、非現実的ないびつさ。
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怪獣たちの可愛いおモグモグを見ているからこそ、この拒絶は高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
言いたいことだけ一方的に叩きつけて、相手の思いを、情報を受け取ろうとしないスタンスと相まって、まぁ将には荷が重い。お前は頑張った…。
食事という生々しい仕草にキャラが濃く匂うのは、やっぱ好きな演出方針だなぁ。
怪獣少女が切開するアカネの心=街の現状は、どっか前時代的なシミュレーションの形をとる。電光超人グリッドマンとの繋がりが顕になるからこそ、あの時代の”シムシティ”感を『あえて』出してきた感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
それはアカネの死生、世界のルールだ
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しかしそんな世界でも人は死んで、法事がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
非常に短い描写だが、後にアカネと対峙する将が”喪服”をしっかり着ている描写があるのは、凄く大きいと思う。
無味乾燥なシュミレーターの中でも、生き死にはイベントとして大事にされる。怪獣は物を壊すだけでなく、子供を楽しませもする。
そういう、アカネのシミュレーションが救いきれないほころびはやっぱりたくさんあって、だからこそアカネは苛立つ。気分で殺して、塗り直す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
そこで蔑ろにされる葬式も怪獣も、しかしアカネの街に確かにいて、勝手に生きて死んでいく。臭いまま、そこにある。
アカネちゃんはそういうものを許容できずに、アンチくんにまーた携帯電話を投げつける。アナタほんとさ~。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
マフラーがなくなったことで、アンチくんの衣装が”学生服”の色を強め、裕太たちと同年代、同根の魂を持っていると見えたところでコレ
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携帯電話の不適切な利用(キルターゲットの指定、暴力的投擲)も今に始まったことではなく、アカネちゃんを貫通するモチーフのリフレインなわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
ほんと、皮膚感覚で『なんかおかしくね?』と思える演出を活かすのが上手いアニメ。良いアニメ。https://t.co/wcYOkVmfFH
こういう対比は少年少女だけでなく、彼女たちを見守る大人世代にも、しっかり反映されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
怪獣と人間、人間と怪獣的人間。一歩間違えば命の取り合いとなる危険なコンタクトを前に、新世紀中学生達はしっかり見張る。
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まぁ露骨不審者なわけだけども、可能性を見守り、衝突をカバーする仕事をしっかり果たしてくれているのは、とても頼もしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
実際、アンチくんと裕太がコンタクトし『怪獣出てくる話』になりそうなところで、キャリバーさんとマックスさんが出てきて、危険を回避させてくれたわけでね。
二人はアカネちゃんの誤った誘導に従うアンチくんを止め、言葉で誘導し直す。殺したり、他人を悲しい気持ちにさせることが少ない道を押し付ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
アンチくんもそれを受け入れて、『グリッドマンはいなかった』と報告する。飼い犬が真実学んでいる奥で、飼い主は何やってんすかねマジ…。
しかしそれは、アカネちゃんが脳みそド腐れゲロ豚ビッチ娘だから、というだけではない。アレクシスが悪いよアレクシスがー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
あいつ、現実世界にリアライズ出来るのに、あえてモニタの中にしか登場してないのが解ったからな…。
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やろうと思えば、あの電脳ドクロ仮面だってキャリバーさん達みたいに現実ウロウロして、子供の背中見守ったり、『いや、オメェ間違ってねぇよ』って言ってあげたり、新谷真弓声のママさんと交流したり出来るわけじゃないですか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
でもしない。安全圏から誘導ばっかしてる。結果、アカネちゃんがゴミに
臭いのないデジタル世界だけに、アカネちゃんの肯定があるのなら。真心のこもった雑音に満ちた、色んな可能性がある世界を閉ざしたいのなら。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
そら、アレクシスは”いい大人”である。が、それがアカネちゃんの魂にとって善い結果を生むかと言われりゃ、まぁそりゃNOだろ。家ゴミだらけだし。
今回さらっと描写されたアレクシスの現実介入能力を、一体どこで使ってくるか。それはグリッドマンが力と記憶を取り戻し、アカネちゃんのドミニオンを書き換えるパワーを回復するのと、多分シンクロするのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
悪役はやっぱ善玉の歩調をよく見て、歩き方を決めるものだ。
それまでは稲田徹の甘い猫なで声が、”臭い”のないアカネちゃんの世界を防衛し、誘導し、発酵させていくのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
ほんとあの閉鎖性と再生産性が最悪にキモチワルーく、父子相姦の臭いがプンップンするので、グリッドマン児相がはよう介入して欲しい。よくねーよあの家マジよー。
そんな感じで、新しい繋がり、今まであった繋がり、様々な接触点から可能性が匂い立つエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
ここまでミニマルに、抑圧的に音楽を奏でてきたわけだけども、今回導入した新しい和音を使って、どういう譜面を描くか。もとより面白かったが、もっと面白くなってきたゾ。
あ、今回も信号機のモチーフは変奏交えつつ、色んな場所で顔見せてきましたね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
『一旦怪獣少女とのコンタクトが終わるから”緊急停止”かな』とか、『戦闘行為に入る前の赤信号と、鉾を止めての赤と青同居面白いな』とか、見どころ満載。
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やっぱ同一モチーフに注目して定点観測続けてると、アニメ全体のスケール、自分とアニメとの距離がエコーロケーション出来て、自分的に色々見えやすくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
どっかこー、『これでこのアニメ”掘れ”る!』と思える何かを見つけると、アニメ見るのは楽しくなるね、やっぱ。https://t.co/Ie64xBP5cQ
そういう意味では、この接触点から新しい景色が見えそうで、しかし決定的には前進していない今回の折返し、”家”に帰って終わったのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
ちゃんと音楽が導入された回に、キーボードが画面に映るぞ!
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ジャンクを寄せ集めた隠れ家が、ヒーローたちのアジト。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
ゴミを詰め込んだ無臭の牢獄が、悪役たちの根城。
まだ出口を見つけられない子供たちは、”家”に帰る。今はまだ、それでいい。
ここからどういう物語を紡ぐか、後半戦、本当に楽しみですね。いいアニメだなぁ…。
あ、アンチくん拾うところで『ノラネコに餌禁止』と描いてきたり、”六花”だけに雪の結晶モチーフでぱんつ隠してきたり、六花ちゃん周りの枝葉、キレッキレでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
パスケースにアカネを思うシーン、ぜってぇ今後生きると思うんだよなぁ…
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バレバレだろうから言っときますが、ぼかぁアカネちゃん好きですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
好きだからこそ、クソ以下のクソみたいな地獄から抜け出せる気配が薄すぎんのがイライラして、思わず暴言投擲を…このムーブ、作中のアカネちゃんそのまんまだな…。
どっかにこー、救いがあってほしいと思います。OP描写を信じたい
追記 アイデンティティ・プロブレム。”ゾンビランドサガ”との重なり。同時代性なんだよなぁ…(妄想に自家中毒しすぎて死亡寸前。いい加減アクセル絞りたい)
グリッドマン追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
アンチくんは『裕太殺すと、グリッドマンと戦えないぞ!』で説得されるわけだけども、裕太とグリッドマンはどこまでアイデンティティが重なっていて、どこまで切り離されているのだろうか。
ちょっと『モロボシダンとウルトラセブン』的な問題だ。
アカネちゃんは『裕太=グリッドマンだから、迷わず掟破りの場外乱闘で即座にぶっ殺してこい』と命令したけども、アンチくんは色々あって『そこは≠だったから、命令は実行できない』と反発すんだよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
これはグリッドマンという仮想存在を現実に下ろす、巫女としての裕太をどう見るかのギャップだ
裕太自身は記憶が無いから、『裕太=グリッドマン=正義のヒーロー』であることに自分の有用性、『出来ること』を見出しているけども、果たしてそれは裕太の『やりたいこと』と重なるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
同じく白紙であるグリッドマンは、無辜なる協力者である裕太と自分をどう考えるか。
ここら辺のアイデンティティマップは、実はそこまで掘り下げられていない。霧まみれの街、記憶喪失の白紙が相手じゃ、そういうネタを掘るには暖簾に腕押しではあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
しかし真実がちらほら見えてきて、自我の地盤となる記憶が蘇ってくると、アイデンティティの話は不可避にも思える。
アカネちゃんとアンチくんのすれ違い漫才は、そこら辺の先取りでもあったかなぁ、と思う。当事者ではないからこそ、先行して問題に取り組める、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月11日
これも不協和音に聞こえる、解決を約束されたハーモニーの一つか、否か。さてはて、楽しみね。