うちのメイドがウザすぎる を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) November 30, 2018
母なき氷の世界を、彷徨う孤独な少女、ミーシャ。そんな彼女の世界は、優しいメイドとの出会いで息吹を始める…っていうアニメではないけども、色んな人に優しくしてもらって、ママンのいない世界でもなんとか生きてるよ、ロシア幼女!!
そんな感じの、動物&友達パワーで押し込むいい話である。『アニメの中の動物』を見ると無条件で興奮してしまう自分にとって、クマゴローメイン回は待ちに待ったエピソードであり、大満足である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) November 30, 2018
クマゴローは可愛いねぇ…。
©中村カンコ/双葉社・うちのメイドがウザすぎる!製作委員会 pic.twitter.com/h4mnNTuQUj
本来野生においては肉食獣と草食獣、食うか食われるかしかない二種の動物。しかしアニメという作り事の中では、仏陀入滅の時のような奇跡は気楽に起こり、仲良く楽しく暮らすことが出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) November 30, 2018
そういう”嘘”から入るのが『アニメの動物』っぽくて、非常に良かったです。仕草はリアル、内実はファンタジー
とは言いつつ、メインはクマゴローではなくミーシャちゃんで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) November 30, 2018
家出したクマゴローを追いかける中で、これまでのメンバー総登場で彼女を守り育んでいる今の世界を、コミカルにハートウォーミングに描く話でした。
”父”なのに出番ほぼないところが、ヤスヒロの立場を鮮明にしていて残酷。
母が死に父は機能不全、この世の荒野に放り出されたミーシャちゃんを狙い、”家”を支配下においたペド魔神。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
しかし彼女の闖入はたしかに、寂しい少女の世界を豊かにし、生きやすくする助けになっている。今回彼女を助けた縁は、全部つばめ起因ではあるのだ。
つばめに諭されていった学校で、鷲崎に出会った。(『一番大事な人がAパートでは目立たんけども、Bパートで主役張るから』というバランス感覚がよし)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
そこは他人と当たり前に交流できる小さな社会で、気に食わねぇ発情メスガキ含め、友達がたくさんできた。
ウザいメイドが連れてきたヤバいメイドは、ウザいメイドと違って自分を発情対象にしないし、なんか可愛そうだし、みどりんと触れ合うことでミーシャは”仁”を思い出していった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
悪い…っていうか触法な部分もたっぷりあるけども、たしかにウザいメイドはミーシャの世界を蘇らせたのだ。
現実には全然介入しないけども、母なき世界唯一の友人だったクマゴローを、ヤスヒロが連れてきた描写は良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
不器用で連れ子相手に悪手ばっか打ってるダメ親だけども、彼なりに娘を案じてはいて、数少ない成功したアプローチが、クマゴローを連れてきたことだった。
可愛い可愛いクマゴロー(ダンボールから頭出すところは二億兆点飛び越えて”銀河”)がいなければ、ミーシャちゃんはあの暗くて冷たい部屋で、ずっと孤独だったろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
メイドに出会うまで生き延びれたのは、小さな家族がいてくれたからだ。そういうふうに”動物”に報いる話だったのが良かった。
つばめに鷲崎、みどりんに森川と、賑やかに転がっていくクマゴロー探訪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
相変わらず現実を乗りこなす能力が高く、適切に対処法を伝授していくつばめが、なんとも小憎らしい。そういう賢さで、犯罪行為も露呈しないようやってんだろ?(偏見…でもない多分)
ダイナシギャグはこのアニメの真骨頂なので、『どの口でマトモな対処吠えてんだこの性犯罪者…』と思わせるのは、コメディとして正しい運びでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
ここにみどりんのドMギャグを添えることで、発情ボケだけでなく冷たいツッコミもやれるようになったのが、コメディエンヌとしてのつばめの進化か。
今回ミーシャちゃんが序盤の辛辣さを取り戻して、うざメイドに押されるばっかじゃなく結構反撃してたのが、平等でよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
こんぐらいザクザク殴り返したほうが、可愛げがなくていい。オマエはもっと、ワガママを言っていいんだ!!(物分りが良すぎる子供、それを生み出す世界が許せないマン)
そんな感じで状況はゴロゴロ転がり、森川妹にマトモ説教とペドロックオンの合わせ技で、つばめが判定勝ちする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
マトモになりすぎんように、クレイジーになりすぎんように、誘拐犯をロリータにして発情ギャグを説教に混ぜ込むのが、なかなかの円熟と言える。
つばめはあんな感じで、世の中のルールとか人情の機微とか人間が大事なものとか、頭では理解っている。知能は高いのだ、凶悪犯罪者の類にもれず。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
しかしそれを自分の行動に適応するとなると、自分は例外、と為ってしまう。『他人の気持ちを考えましょう!』と他人には言えても、自分は律しない。
そのダブルスタンダードに悩んだ気配すらないのが、彼女の怪物感を強めているのだと思う。すごーくナチュラルに、対外的な正解と自分向きの欲望を両立させてしまっていて、揺らぐ様子がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
その完成度が作品の安定感にも繋がっているので、なかなか難しいところだけども。愛という名の侵略行為!
しかし正しいことは正しいので、ミーシャちゃんの世界はつばめ起点で良くなっていく。そこに嘘がないこと、つばめの白々しい正しさをミーシャちゃんがブーブー言いつつ受け取って、彼女の美質を豊かに発露させていくことは、このアニメのとても良いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
トンチキやりつつ、世界に前向き。
鷲崎がミーシャの過去を聞き涙するところとかもそうで、他人事にあそこまで心を砕けるあの子は、ほんと人間が出来ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
バカなお人好しなんだけども、そんな底抜けのバカにいきなり出会えたのは、ミーシャちゃんの幸運であった…やっぱつばめが”家”に居座ったの、結果的にナイスプレイだな。
『大人が望む子供を演じてたんだよ』とうそぶきつつも、その実『雪はママを思い出すから』嫌いなミーシャちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
ヤスヒロにもつばめにも見せれない、等身大の自分を預けられる友だちが出来たのは、本当に善いことなのだ。Bパートはそんな友情をしっかり掘り下げて、なおかつ楽しくて、とても良かった
森川の辛辣な友人(『脊髄で生きてる』とか『カミュの”異邦人”みてぇ』とか、罵倒のIQが高すぎる)も、いいツッコミ役だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
ウザ絡みしてくるイヤな女なんだけども、森川を窓にしてミーシャちゃんの社会が広がってる感じもあって、そういう描写も好き。マイナスの関係でも、繋がりは繋がり。
狭い家の中でつばめとミーシャが一対一。捕食者と餌、肉食獣と犠牲。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
圧倒的暴力による一方的支配の閉鎖性から始まったこのお話は、その肉食獣がマトモなことをそれなりにほざいた結果、いろんな関係が繋がった。
友達、友達の友達、うざメイド、うざメイドに絡むうざメイド。親は不在。
トンチキだけどもそれは本当のもので、プラスもマイナスも色んな感情を絡めあって、そこに確かにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
冷たい氷獄からすくい上げる蜘蛛の糸のように、ミーシャを”外”にだしたつばめとの出会いは、ペド女郎にとってだけでなく、ロシア美少女にとっても奇跡であったのではないか。
悔しいけども、そういう事を考えざるを得ないエピソードでした。ほんっと最悪のサイコ腹筋ペド女なんだけども、ミーシャちゃんの受け取り方、膨らまし方が”正解”すぎて、行状が結果として”善”であることを認めざるを得ない…悔しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月30日
ミーシャちゃんが楽しそうで、とっても良かったです。次回も楽しみ