マナリアフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
迫り来る本番、せり上がるプレッシャー。少女二人は舞台裏で見つめ合い、静かに緊張を共有する。
祝宴のバックヤードで穏やかに進んで行く時間を、丁寧に切り取るエピソード。肌色少なめ感情多め、水樹奈々の素敵なお歌も完備だッ!
そんな感じの、学祭裏話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
このアニメは隙あらばアンとグレアを密室で二人きりにして、湿度の高い”間合い”を長時間切り取ってくる。世界は女二人を置き去りに勝手に回り、視線は重たく絡み合う。そこから生まれた火花が、発情に火をつける。
アンが確実にグレアに情欲を抱いている所が僕は好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
定義不能なジャーゴンと化した”百合”みてーな、曖昧な言葉に逃げず、『このおンなはこの女に欲望を抱いているッ!』と、汗に湿った柔肌の質感をきっちり切り取りつつ描く腰の強さが、とても良い。
欲望。それは生の火花。薄暗く燃える緑の火。
さておき二人っきり時空でゆっくり過ぎゆく時間を、今週も女と女は共有していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
王子様サイドのほうが小さく、細いところがマジ”理解って”る、定番のロミジュリシチュエーション。いや、あんたらガチでロイヤルやろ…。
©「マナリアフレンズ」製作委員会 pic.twitter.com/9FUheBZA05
二人のみっしりした距離感を置き去りに、舞台は踊り、本番は近づく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
美術設定が異常に良いのは何度も言っているが、今回はマジカル舞台装置の描写が素晴らしかった。
こういう、火の玉はでねーけど生活に密接した描写があると、むっちゃ興奮する。魔法文明大好き。
©「マナリアフレンズ」製作委員会 pic.twitter.com/CQEOseyQEk
忙しく展開する”外側”と、そこから切断されゆったり時間が流れる”内側”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
二極に祝祭を分割したのは、やっぱ二人の関係の特別性を際立たせたかったのかなぁ、と思う。
学園を一歩出れば、多分戦乱が渦を巻く。国家の重責も肩にのしかかる。世界は忙しなく踊る。
しかし二人の視線が通えば世界は静止し、特別な聖域が発生する。それは物語の辺境ではなく、中心軸なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
女と女が出会い、見つめ合って感情と吐息を交換する。それ以上に特別なことは、世界には存在しない。この歪な一極集中が、作風のリッチさと相まってなかなかデカダンスである。
とはいえ二人は”外部”とも接続されていて、本番はすぐさまやって来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
紅白歌手の歌唱力で、本番のプレッシャーを余すところなく叩きつける展開も、『お腹痛い』が入れ替わるオチも、チャーミングで好きだ。
みんなが見てる広い場所も嫌いじゃない。大事だけど、でもやっぱり。
そんな恋情が特別な装いに包まれ、祝祭を待つ様子を描くエピソードでした。んー、湿度…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年3月11日
オーウェンくんは相変わらず壁だったけども、二人が一線を越えて国の関係が危うくなりそうな時は、陰腹を召して進言仕るんだろうな…マナリア義士伝…。
アン忠長『少し臭うな…』