フェアリーゴーンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
唐突な終戦から九年。戦争を激化させた徒花”妖精兵”は国家機関によって管理される異物と化し、その強大な力を持て余していた。
戦争の傷跡を残したまま、思い出を探してさすらう少女、マーリヤ。地下オークション会場で彼女が運命と出会うところから、物語は始まる。
…という感じでいいのかな!? PAがお送りするファンタジック戦後群像劇、堂々開幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
正直作品世界や方向性、キャラクターの味を飲み込みきれてない部分もあるが、全体的な”匂い”はかなり好みだと感じた。戦後モノだーい好き。あと凶暴な妖精たちね。
お話はあんま説明に時間を使わず、とにかくキャラクターたちが身を置き流される”戦後”を転がしてく感じの第一話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
妖精兵器のロジックとか、その社会的立場は匂わせる程度で、まずはアクション、そしてデザイン。彫りの深いキャラデザ、おどろおどろしい妖精。かなり尖ってる。
主人公マーリヤが昔の女との因縁に縛られていること、二刀剣士・フリーとの出会いにより妖精狩りの政府機関に身を寄せたことくらいは、大体わかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
キャラが何して、話がどっちに転がっていくかがズバッと迫る感じの第一話ではなく、わりかし半煮えというか、視聴者の想像を刺激する感じ。
現段階で『だいたいこんな感じなのかな』と想像する部分はたくさんあって、しかしそこに深く立ち入らず状況が転がったため、確証は持てない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
このフラついた状況が転がる中で、伏せ札が一枚一枚顕になってくる楽しさが生まれるのか、どうにも飲み込めないまま進んでいくのか。そこは今後のお楽しみか
とまれ、故郷を焼いた戦争によりマーリヤは黄金期から切り離され、ヴェロニカは復讐者となった。政府機関に身をおくことで、大事なお姉ちゃん追う皮になっちゃったね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
どうも故郷はナチュラルな妖精郷だったようで、マーリヤが自然と妖精憑きになったのも、そこら辺と関係あるのかな?
マーリヤはどっか温度が低い主人公で、そのクールさが作品全体に敷衍している感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
裏には色々歴史とか政治とか設定してある感じなので、冷静さで複雑な権益織物をほぐして見せてくれると、なかなか楽しい味わいになるとは思う。エスピオナージとしての楽しさをどんだけ出すかな?
マーリヤが身を寄せた妖精管理機関の内情、それが追う妖精技術や政治状況に関しては、今後説明があるのだろう。(ないと困る)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
『ともかく妖精兵は超強くて、人はバタバタグロ死する』という事実は、たっぷりのアクションでよく見えた。人間が傷をつけて、妖精が内破させる。ヴェロニカの戦いはエグい
異能力者が兵士(暗殺者)としても凄腕で、妖精と本体の同時バトルになるアクションの組み立ては、結構面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
妖精ごとに異能力は変わるんだろうし、本体ポンコツで妖精超強い(あるいはその逆)とかで変化もつけやすそうで、殺陣が面白くなりそうな設定である。
いい具合におどろおどろしいデザインの妖精がドンドンパチパチやってるだけでも面白いけども、その裏にある経済や政治なんかも、ドラマの中で自然に解説してくれると助かる。多分、たっぷり設定してあるんだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
戦後の政治形態がかなり複雑そうで、それがヴェロニカの復讐に直結してそうだしなぁ
フリーがなぜ工作員をやっているか。ヴェロニカの復讐はどんな形か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
戦後世界は結構リアリティが高く、社会の構造や歴史の影響が、キャラのドラマに深く影を伸ばしている。
初回でダラダラ喋られても困るけども、説明がないのも困る。バランスがなかなか難しいところだ。
そういう意味で『なぜこうなっているか』というWhyより、『何が起こっているか』のWhatに重点した第一話だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
デザインの力が強く、よく動きもするので、そこで十分フックする強さはあった。回想シーンの雪の村が、ルーシの匂いを感じさせて良い。妖精モチーフと噛み合ってると思う。
初回から物語のすべてが判るわけではないし、判ってしまっては面白くもなんともない。今後を見たくなる、結構良い第一話だと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
どーもマーリヤに、活力を感じないのは気になるけども。主役のキャラクターがそのまま、物語の顔になってくからねぇ…それが見えるエピが早めに欲しい。
タイトルである『Fairy gone』は結構謎めいていて、素直に受け取れば『妖精は去りぬ』となる。しかし妖精兵は(政府の管理を受けつつ)戦後社会に存在していて、その暴力装置は無視できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
戦争が終わり、妖精はどこに去ったのか。それとも、未だそこにあるのか。
そこを書いていくのなら、なかなか面白いタイトルであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
ヴェロニカとマーリヤの故郷の村…都市化されていない『古き良き妖精郷』がボーボー燃えてる状況とも重ねてあんのかな?
妖精が見える無邪気な子供時代は、妖精を兵器化=技術化した時に終わった。故郷の村は、その象徴か。
既に行き過ぎた過去だとしても、戦争の傷跡も、妖精郷の思い出も確かにそこにある。その意味を世界と主役たちが掴まえ直す話となると、背景にした戦後と噛み合ってなかなか面白い気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
やはりどうしても、戦後の物語にはある種のリハビリストーリーを期待してしまうね。去り、そして戻ってくる話
そこら辺は僕個人の幻視として、今後このお話が何を書いて行くか。なんとなく見えた気もするし、未だ不鮮明でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
ただ、筆のクオリティは非常に高い。第一話ということもあるが、雰囲気のある美術、濃い口のデザイン、ともにとても良かった。スタミナ持つかな…。
クールでスタイリッシュな印象の第一話であるが、終わってない戦後はキャラクターに深い傷を残していることも、同時に示された。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
その魂の血でしっかりドラマを書いて、あの美しい世界に彼らが生きていることをより強く見せてくれると、作品に前のめりになれる気がする。
まー説明する設定も多いだろうから、要求される手際はかなりのもんだと思うが。そこを上手く取り回して、立体感のある作品世界、熱量のある物語を展開できたら、これは面白くなるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年4月8日
流されるように妖精管理機関”ドロテア”に身を寄せたマーリヤが、見据える”戦後”とは。来週も楽しみ。