ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
アバッキオの遺志を受け継ぎ、ボスの正体を探るブチャラティチーム。しかし抹消された過去は、追跡を許さない。
その時! 雷霆のように訪れる電子の声!!
試すように、探るようにローマへ誘う導き。未知へ足を踏み入れた瞬間、虐殺の緑が一行を襲う!
つーわけで一週休んで最終決戦直前、黄金の風である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
ウィルスとかカビとか、微生物豆知識を交えつつ謎の存在の接触があったり、ローマ地獄絵図だったりなエピソード。
すっげー緊迫した状態なんだけど、ドヤ顔で菌類豆知識をぶっ込んでくるテンポっつーかペーソスっつーか、緩急がジョジョらしい。
お話はアバッキオ最後のメッセージが無駄になりそう! ってところから、謎のメッセージがローマに誘う形で展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
マージ怪しい…っていうか、どんだけ狭い間口で待ち構えてたの? って感じであるが、待ってる人も”運命”の意味を知ってる人なんで、効率より情熱っていうか。
ボスの猜疑心は筋金入りで、唐突にブチャチームが出会い突き動かされた”なにか”の正体も判らぬまま、とにかくヤバいから追いかける。その疑心暗鬼は正解である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
一歩ずつ、着実にチームは”真実”に近づきつつある。ボスがひた隠す、致命の在り処に。
ブチャラティたちが”真実”に接近することは、ボスにとっては”裏切り”であり自分の絶頂と安心を脅かす敵対行為。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
敵味方の立場が変わると、行動の意味合いも全く逆になる。追うものは追われるものになり、待ち構えるものは気づけば追い詰められている。そこら辺の相互侵犯が面白いところだ。
ローマに誘う謎のコールが、ブチャ達をどこに導くか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
それは緑の地獄(グリーン・インフェルノ)と化したローマを乗り越えてから出ないと、全貌が見えない。
手探りで進む、イタリア地獄変。正しさに突き進んでいる確信を抱えつつ、実際の道のりは問題山積、一個ずつ片付けなきゃ先には進めない。
ブチャ達が刺客を退けながら進む”過程”を、ボスは全てふっ飛ばそうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
『アバッキオが死んで、奴らは萎縮するはずなのだ』
死と恐怖は人を…自分を縛る。だから他人もそうするはずだという、超人的な思い込み。それがボスと、彼のエゴの延長たるパッシオーネを縛り付けている。
ボスをぶっ倒し組織を奪うことで、カビのように蔓延する”ディアボロの遺志”を消毒し、自分たちの”真実”に書き換える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
今展開し、これまで見てきたのはそういう意志の闘争であり、個人内部に閉じ込められているものを、組織全体に敷衍するための戦争なのだ。
唐突なスタンドウィルス起源説とか、ブジュルブジュル溶けるアイスクリームとか、後の”グリーンデイ”に繋げる演出が、繋ぎのシーンでも多いのは面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
やっぱこういうふうに、さり気なく次への道筋を整えることで、物語はスルッと心に入ってくるよね。『ああ次はブジュルブジュルか』、みたいな
”正しく”ローマへ飛び、”裏切り者”を追跡するドッピオ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
子供の電話を略奪し、車窓越しに”キング・クリムゾン”を見据える姿は異様で、持ってるアイテムも合わせて子供っぽくもある。
”キング・クリムゾン”の宮殿…父性という檻から、やっぱりドッピオは出れないんだなぁ…。
そこら辺の追いつ追われつを横に置いて、ローマで待ち構えるJOJO市場最凶最悪のコンビ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
初手一般人無差別大虐殺という、ヘイトアーツでもかなりの奥義をぶっ放し、『もーコイツラ殺すしかないです!』と一発理解らせてくる。外見も行動もマジ最悪DA!
カメラで他人が死ぬ様を略奪してるのが、最悪中の最悪で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
ブチャチームだって、死には向き合った。アバッキオの遺骸を真っ直ぐ見据え、その死を否定しないことでローマまで進んできたのだ。
だがチョコラータの”眼”は冷たく、欲望にギラついていて、あくまで自分勝手で暴力的だ。
生者に対する敬意もないまま、一方的に死をバラ撒き、略奪する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
一歩間違えば、フーゴがこの位置にいたかと思うとゾッとする。連載当時の荒木先生、当初のプランを変えてくれてありがとうございました!
悪鬼の所業に相応しい外見と性格を備えて、ゴミクズ以下のゴミ人間は罠を張る。
一方チームは亀の中と外に別れつつ、リスクも知恵も共有する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
カビを感染させられつつ、ジョルノはスタンドの発動条件を見切り、後ろに下がるのではなく前に進んで道を切り開く。
ミスタが放った銃弾は、暴力的に燃料タンクを爆発させ、その後押しを受けて、一行は死地に降り立つ。
恐怖を避けない。危機を前に、あえて突っ込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
これまでの旅…あるいはJOJOの物語(『なんとさらに湖底に潜った!』)が示す、危機の乗り越え方。”真実”への唯一の道。
そこを歩むものは、倒れることも当然ある。アバッキオのように。
しかし、そこにしか”過程”がないのなら。
死者の遺志を継ぎ進み、あるいは正体定かならざる未知に飛び込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
対峙するものに敬意を払いつつ、ともに歩む仲間を諦めず、一歩ずつ進んでいく。
クールに船をぶっ飛ばしたミスタが、その手でナランチャをちゃんと受け止めてる所、ホント好き。
命も未来も真実も諦めないヒーローたちの輝きは、それら全てを侮蔑する”敵”との対峙で強くなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
生理的嫌悪を催す、殺人カビの無差別襲撃。命を守るべき”医師”の立場を、己の欲望のために使い倒したチョコラータ。
後腐れなくぶん殴るには、最適である。
まーゲスでゴミだからって、弱いとは限らねぇのがJOJO世界だがな! むしろ最悪のクズに超スゴイ能力が組み合わさった結果、地獄絵図ってのが多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
絶大なパワーも、知恵と倫理が伴わなければ何にもならん。むしろ害悪にしかならない。善とは力の枷であり、ハンドルでもあるのだ。
”パッシオーネ”という暴れ馬に、善の導きを与えんとボスを裏切った一行。待ち構える最凶の二人に、どう立ち向かい、何を見せるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月11日
吐き気をもよおす邪悪を相手取る、ローマ血戦は始まったばかり。その先に待つ謎の通話相手も含め、来週も楽しみですね。