アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
アリシアの凍りついたアイカツ愛を取り戻すべく、ソルベット王国民全てを動員した嘘が始まる。
貴種の重責、母の祈り。背負いたいと願った全てよりも、重く熱い想いを解き放つために。
かくして、氷は溶ける。パンドラの箱が開く。箱に最後に残るのは、災いか微笑みか。
そんな感じのソルベット王国編最終章! 最後の最後でフワッとした球飛んできたなオイ!! というエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
急に顔だした”おてんき大臣””うらない大臣”のファンシー加減とか、国家レベルのドッキリでフィニッシュかよとか、ブリザード…とか、色々言いたいことはある。あるが!
アリシアが氷の中から出てきて、影から光に、『こうでならなければならない』という公意識から『こうしたい』という私欲に足場を動かせたので(そしてその環状の動きには納得がいったので)、まぁ良かったんじゃないでしょうか!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
いうて10代の女の子だからね…今まで背負ってきたものが重すぎなんよ…
アリシアはひびきのラブコールを跳ね除けた、ツンツンで身勝手なキャラとして顔を見せた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
『そういうつれない態度を取るからには、何らかの理由があるのだろう…』と望んだソルベット王国編。想定してたより重たく、洒落にならないヘヴィな理由が何十にもアリシアを縛っていた。
凍りついた国土、笑顔を忘れた国民、貴種の重責、母の遺言。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
こんだけまとまればそら、一歩も動けないよう自分を縛り付けるだろうなぁという重たさであり、それを蓄積するために話数を積んだ感じもある。
その重たさに対し、今回の解決編ちょーっと軽いな、という感じは、正直ある。
しかし重たさに付き合い続けて、ずーっと沈み込んだ話し続けてもしょうがないし、ここまで四話の準備をフル動員した勝負ではあったので、結構納得はしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
ブリザードもジュエルの魔力でなんとかなる…という含みを残しつつ、アイカツではひっくり返しきれない重たさで一応の決着、という塩梅。
元々どう転がしても陰りは残る設定なので、アイカツリハビリを終えアイビリーブ再結成なった辺りで、ソルベット王国完全決着を描写して欲しい所だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
ジュエルが全て揃ってないんで、都合のいい奇跡起こすにはパワーが足りない感じなのよね…やっぱ下田に行くしか…(”夏色キセキ”残党の発想)
さておき、ソルベット編はとにかくアリシアの表情、彼女を取り巻く光と闇の表現に作画カロリーがぶっこまれ、アイカツを求めつつ己を閉じ込めるアンビバレンツが、濃い目に描かれてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
決着となる今回も、明暗は鮮明だ。
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アイカツ!する前の陰りから、した後の光へ。ソルベット王国編全部が、この変化にたどり着くためのエピソードだったと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
光明の中で、アリシアは何を解き放ったのだろうか。彼女を縛る多重の鎖は、色んな顔をもっていて、根っこは同じ場所に繋がっていると思う。
それは少女としてのアリシアなんじゃないかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
皇女という立場を隠し、ただのアリシアとしてひびきとフレンズ出来ていた時代。ただ、ステージとパフォーマンスが好きだった時代。
国土と家族がブリザードに晒され、母に全てを託された時、アリシアの少女時代は凍りついた。
ただの女の子として、アイカツを楽しんでいる場合じゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
その罪悪感と責任感を箱に閉じ込め、凍りつかせた結果、アリシアは自分を無理くり大人にしていた。
それはとても立派なことだ。誰かのため、家族と国民のため、王族としての使命のため。公務に全てを捧げるのは、アリシア自身の願いでもある
だがそれが、アリシアの全てではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
王女でいる自分、アイドルでいる自分。大人である自分、まだ子供の自分。相反する自己像は常に胸の中で同居していて、どちらかの極に自分を固めすぎると、無理が起きる。
胸の中のアイカツ少女が死んでないからこそ、アリシアも悩んでいたわけだし。
一回被ると決めた、氷の女王の仮面。それを自分からは一切脱がなかったところが、彼女のプライドであり誇り高さだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
決意をゆるがせにしないアリシアのキャラクターを周辺から切り崩すべく、騎士団長、ソルベット国民、フレンズであるひびきと、段階を踏んで攻略していった感じもある。
アリシアの頑なさは、『こうあるべき』と定めた自分の中の女王像と、『こうあってほしい』と国民が願うアリシア像のズレが生んでもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
アリシアの清い生き方を、国民全てが愛している。捧げられたものの意味を、痛いほど理解っている。
もう十分、アリシアには一個人として幸せになってほしい。
アリシアにとって『一個人としての幸せ』がアイカツと、フレンズであるひびきと切り離せないことを国民に納得してもらうための、アイカツ文化闘争でもあったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
共通認識は作られ、巨大な茶番が動き出す。ここでも国の危機を引き合いに出さないと、自分の”好き”に向き合えないアリシアは哀しい
ひびきの言葉に導かれ、その手を取った時。というか、体ごと秘めた思いをぶつけに行った時。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
溶けたのはアリシア個人の心であり、彼女の社会的アンバランスでもあったのだろう。母の遺志も、ようやく呪いから祈りに戻ることが出来た。
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今回ひびきはアイカツフェニックスとしての情熱を抑えめに、静かにアリシアを許していった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
ただのアイドルが好きな、ステージが楽しい女の子でいいじゃないか。
ガツガツ前のめりに思いを伝えるだけの過去から、騎士然とフレンズの思いを受け止めるスタイルへ。ひびきの変化も、結構大きい。
アリシアの背負った事情と、押し留めてきた気持ちを考えると、ひびきがここまで冷静じゃないと上手く収まらなかっただろうな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
アリシアの属性のように見えた”クール”を自分のものにして、あくまで冷静に、アリシアの心が真実にたどり着けるよう、状況を整えて待つ。それもフレンズ、か。
アリシアとアイカツの繋がりを知ったこと、アイカツと国土復興を結び合わせたことで、今後アリシアがアイカツを楽しむことが、アリシアの”公”に繋がったのも面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
ソルベット国民王女様好きすぎなので、遠い国でアイカツしてるアリシア見るたびに、もっと頑張れるだろう。
アイドル力で全て押し流すというよりは、あくまで心の中の変化にアイカツの影響をとどめて進めた決着となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
それはそれで、アイカツに出来ることをしっかり考えた決着だと思う。
人の世界は、心を通じて変わっていく。アイカツは心にしか響かないかもだが、それは全てに響く、ということでもある。
そういう意味でも、ちょこちょこソルベット王国の”その後”は書いてほしいな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
特にシャルルは優しさと強さを兼ね備えたいいキャラだったので、フォローしてあげて欲しいところ。姉が下ろした”公”の重荷、彼が半分背負う形になるだろうしねぇ…。
アイビリーブ再結成も今回やり切っちゃう形ではなく、日本でのアイカツリハビリを経て、ジワジワ詰めていく感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
まぁ後半年以上回すことを考えると、話のリソースが結構足らないからな。ジュエルもそろそろ揃っちゃうだろうし、後半クールどういう軸足で回していくかは気になる。
とまれ、長かった氷の国の冒険もひとまず決着!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
コアになるアリシアの人格描写がロマンティック、かつ的確で、彼女が何に縛られ動けないか、その奥で何を望んでいるか、よく伝わるのが良かったと思います。エモーショナルな強さが、エピソード全体の熱量を上げてた感じ。
一少女としての自分を取り戻したアリシアが、どんなアイカツに励んでいくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月13日
それも楽しみですが、一ヶ月以上お預けだったアイドルたちと、まずは賑やかパーティータイムだッ! 寒い国の陰滅とした空気をぶっ飛ばすぜ!! っていうのが、次回のお話。次回、どんだけ弾けるか。楽しみです。