キャロル&チューズデイを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
火星の夜が明け、スターダムが始まる。
約束され、自力で掴み取った栄光をひと足早く飛び跳ねる、褐色のシンデレラ。アンジーの遠回しな激励を背に、キャロル&チューズデイは金より自由を取った。
栄光ゆえの不幸を横目に、行くぞファベーラ、プロデューサー探し!
そんな感じの第二部開幕、キャロチュー立志編である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
MBの衝撃を受け、プロとしてどういう立場にいるのか。一足先に鮮烈なデビューを決めたアンジーを無邪気に褒め称えつつ、なかなか未来像を掴みきれない二人。
子供は親を選べない。呟いた言葉が未来を突き刺し、兎にも角にもプロデューサー探しだ!
色んな場所をゴロゴロ転がっていく、キャロチューらしい旅行の楽しさがたっぷり詰まったエピソードでとても良かった。やっぱMB会場に停滞してるより、気合の入った色んな美術見れるほうが”風”感じて良いな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
新しい船出ってことで、今後の物語のタネがいっぱい蒔かれるお話でもあったな。
まーとにかくチューが色んなヘンテコ顔してて可愛かったよまず。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
MBは黒い吸血鬼と親の影がシリアスな影を伸ばして、こういうヌケた表情見れなかったけども、やっぱり最高にチャーミング。もっとヘンテコな顔しろ! ヒドい目に会え!!
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ごめん嘘、あんまヒドい目にはあってほしくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
1クール目で出会ってサクセスを掴み、今度はそれをどう花開かせるか。アンジーはママが用意し、タオが計算し尽くした成功への道を堂々と歩む。魔女めいた舞台袖の微笑みと、自信に満ちた輝き
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アンジーは堂々と、人の手が入った不自由な道を歩く。その栄光こそが、自分が自分であるという事実を確認させてくれるから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
ナチュラルなキャロチューと、アーティフィシャルなアンジー。第1部から見えていた対立は、彼女たちを取り巻く産業規模がデカくなるほど目立っていく。
ここをシンプルな善悪で塗り分けるのではなく、アンジーはアンジーで魅力的だし、AiにはAIの面白さがある、と進めていったほうが、面白いし今っぽいとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
ネオラッダイトに駆けずり回ったところで、時代の流れは覆せない。それはビッグデータの利便に取り囲まれた、今の僕らにつながる未来だ。
MB決勝でもそうだったけど、アンジーはとにかく”外”に拡大し、様々なメディアに捉えられて再生産されていく。ミスコピーを畏れず、どんどんバズっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
機械の目がギラついた牙をむくアンジーの街と、住所すらないキャロチューのファベーラ
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生身の目で見て耳で聞く”Army Of Two”と、様々な中間媒体を経てあらゆる時間、あらゆる場所に取り込まれていく”Breathe Again”
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
2つの主人公がどんな属性を分け合っているかわかりやすい、2つの挿入歌であった。とはいうものの、キャロチューだってメディア有名人だし、アンジーだって生の強さがある。
それは対立項ではなく、融和を待つ2つの極であり。現代火星に暮らすのであれば、どちらかを完全否定しできるものでもないのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
金か、自由か。ガスが叩きつけ、最終意思決定のタイミングで子どもたちを締め出した二択に、キャロチューは『両方!』と答えている。まぁ、そういうことだろう。
MB終盤のすれ違いを経て、キャロチューはまた同じベンチに座る。同じ方向を向いてキャッキャする。毎回衣装が変わって可愛い…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
しかし”家”を巡る思いはどこかすれ違っていて、ため息と重たい表情が見え隠れする。ここは後半の二人を貫通する、大事なポイントになるだろう
「Breathe Again pic.twitter.com/Mwd8Hbi8HD
名曲”Round & Laundry”が生まれた洗濯屋で、相変わらずの貧乏暮らしを嘆きつつ、二人は同じものを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
しかしそこに悲しい目をしたヒゲダンディーと、不躾なモブが現れ状況が少し乱れる。まぁ確実にオヤジだよねキャロルの…。
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最初は二人で写っていたランドリーが、一騒動終わると三人になっている。今後の物語を上手く暗示する、良い魚眼であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
二人をバズらせもすれば、厄介事(黒いプレゼントとか)を持ち込みもするモバイルメディアの暴力に、キャロルはいつものようにチューを背負い、壁のポジションを取る。
今までならそこで終わっていたのだろうけど、不器用な庇護者がスッと出てきて、イカす合気でピンチを救う。かっけぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
弱々しいお姫様を守るキャロルを、更に守る二枚目の防壁。売れたら増える親戚と違い、抱え込んだ何かを上手く伝えられないおじさん。谷昌樹の声が良すぎる…シャイな感じが良い。
今後波乱をもたらすだろう二人のファーストコンタクトは、なかなかいい感じであった。冒頭のキャロチューのファーストコンタクト喋ってたのが、上手く効いてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
捨てた親の理由を、知りたくないと拒絶するキャロル。言えない父
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二人の運命はどうRoundしてくのやら、なかなか楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
一方既に出会っていて、オーラに飲まれ気味なアンジー。『べ、別に孤独が怖いなんて言ってない! アンタらなら隣に並んでやってもいいわよ!』と、鍛え上げたツンデレが唸る。
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アンジーは用意された資本と不自由に、やはり堂々握手する。キャロチューが迷うデビューへの道のりを、ひと足先に追い抜いて先に行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
彼女の立場も役柄もそういう、孤独な独走を必要としている。のだが、その脆さも知っていると『おい主役、はよ追いついて並べや!』という気持ちにはなる。
ホンマ今週アンジーが見せたツンデレアーツはブラックベルト級で、『相変わらず彼女のモンペでいよう…』と思わせるのに十分であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
アンジーは機械と資本で舗装された道を、不自由に高く飛ぶ。キャロチューは自由なでこぼこ道を、下から這い上がる。最終的なゴールは同じ場所。これは変わらずかな
ガスが契約を固める大人の部屋から追い出され、手持ち無沙汰な二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
カネ目当ての”親戚”にうんざりしつつも、”家”に未だ夢を見れるチューズデイと、諦めることで自分を鎧うキャロル。いる哀しさと、いない寂しさ。二人のため息が廊下を這う。
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『親は子供を選べない』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
つぶやいたキャロルの言葉を追いかけるように、火星大統領選で大暴れするヴァレリーと、その虚栄を下支えするお兄ちゃんが映る。
火星に移っても、虚栄の都市には移民が満ち、その排斥が公約として強みを発揮する。キャロルが地球出身であることも踏まえて、短く重い描写だ。
チューがそこを飛び出すしか無かった、空っぽで冷たい檻。お兄ちゃんはそこが暖かく優しい場所だと嘘を付くことで、母の夢を叶えようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
ナチュラルに生きられる妹と、アーティフィシャルな嘘に身を投じる兄。アンジーとはまた違う立場から照射される、AI時代の対比軸。
ヴァレリーが強く推す”移民排斥”は、キャロチューが足を運んだファベーラを消滅させるだろう。そこには人がいて、歌がある。斧ぶん回す謎のプロデューサーがいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
ガスに続いて、こっちも”シャイニング”かよ…二人共ニワトリっぽいな!
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テクノロジーと繁栄に見捨てられたファベーラには、機械の目はない。ナチュラルな声の届く範囲で、歌を武器に”二人だけの軍隊”は戦うことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
貧しくとも自由に。高く高く、二人ならどこまでも。
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そんな二人の歩く道…”Walk this way”を確認するエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
暴走プロデューサーを加えて、キャロチュー一味の歩みがどう転がっていくか。もう一つの”This way”を歩くアンジーは、どんな未来を掴むのか。
二部もなかなか面白くなりそうで良かったです。チューはもっといっぱい変な顔しろ!
しかし”Walk This Way”の歌詞、直球に卑猥というか『童貞少年、小悪魔の導きで男になるッ!!』みたいな、ワリとしょーもない内容なわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月11日
『存外洋楽の歌詞って、響きだけで内容見られないよね~』みたいな皮肉…タイトルがいい感じだから持ってきただけだな、多分。