スタミュ -高校星歌劇-(三期)を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
冬沢が巻き起こした政治の嵐が、華桜会を揺るがす。不信任決議案提出。票読みと不和に荒れる学園で、少年たちは己の道行きに悩んでいた。
誰の手を取り、誰の手を取らないのか。誰の瞳に映り込みたいのか。冷たい風の中で、情動が熾火のごとく、燃える。
そんな感じの華桜会 IN 選挙! なエピソードである。青春群像劇が途端に生っぽい票読み闘争に突入して、なかなか新鮮な味わい…と思ったが、一期でも生っぽい政治制度と取っ組み合いしたアニメだったな。ある意味原点回帰か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
しかし根っこにあるのはねっとり重たい情動で、さてどうしたもんかな!
今回のお話は誰が誰を見ていなくて、誰が誰を見て欲しくないか…そのすれ違いが華桜会にどういうヒビを入れているかを可視化するエピソードだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
問題から目をそらし、戦争開始してるのに身を交わす冬沢。決定的な場所にいない四季
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三人しかいない円卓は、ギリギリと軋む情動を描いて投票の瞬間にたどり着き、そこには一応、五人いる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
星谷が『なんとか仲直りしてもらう』ために投げかけた勇気は、千秋を冬沢と心中する覚悟に連れ込んで、不信任決議が通る。
とにかく、状況は動いた。五人は同じ場所に立った。
冬沢パイセンが政治に勝った所で、根っこにはコンプレックスがあんだから状況は解決しない。(ここらへんは、鳳&柊のブラザーコンプレックスと同じ構図か)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
重要なのは形式ではなく内実であるが、世知に長けた冬沢は政治という形式だけを加速させ、勝利という結果だけを手に入れに行く。
それが彼を孤独にする中で、千秋だけが一緒に死ぬ覚悟を決め、不信任票で形として示す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
四季が何かを取りこぼし続ける描写も多い中で、何か徹底的なものに向き合えているのが千秋ってのは面白い。動くのはそこからなんだ、的な。まー本丸の問題、アホみたいにデカいからな…。
お話は冬沢のクーデタがあれよあれよと加速する所から進む。実務に背中を向ける四季に、金メッキをかけたと自認するだけあって、背中を刺す刃が速い速い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
建前も制度も、使えるものはなんでも使う。形だけの勝利でも、あいつを殺せるならなんでも良い
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このニヒリズムは、かつて冬沢の影響下にあった南條が第5話で決別したものである。
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星谷を舳先に立たせたカンパニーの、甘っちょろい理想主義。そこに体重を預けて、南條は結構面白いものを見れている。”先輩”はその領域には遠いし、そこまで引っ張ってくれるリーダーもパワーがない。
誰も正してくれるものがいない中、冬沢は政治の列車を加速させていく。彼の不信任を無条件で支持する教師、並びに三年が何を価値とし、どういう顔をしているかの描写はない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
正直物語を支えるには弱い構造で、こっち側も少しは描いて欲しい気持ちはある…んだが、描かないことが大事なのかなとも思う
冬沢(そして彼を仲間とする現華桜会)の重要な属性は独善と孤独だ。みな本音で向き合えていないし、手も上手く掴めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
冬沢の政治を支える人たちの描写がない、顔が見えないのは、その空疎をより強調する。数字でしかない票、内実に結びつかない形式を、冬沢は武器としてぶん回す。
そうやって掴んだ勝利は、果たして彼を満たすのか。欲しい物を掴み取るために、空っぽの現実主義は適切な武器なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
この空疎を、千秋のネジ曲がった愛情が埋めるラストも含めて、『描かない』ことが大事なのだろう。まぁそっち描写しても、IKEMEN濃度上がらんからな…。
向き合い、ぶつかり合う。内実を伴った決断の熱量は、例えば前回星谷と辰巳で描かれたものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
既に二期分”答え”を積み上げた二年生の歩みを、華桜会はさんざんギクシャクしながら追いかけることになる。今回は前段、なかなかうまくいかない状況の描写が積まれるので結構ストレスフルである。
入夏先輩の誠実さ、軽さに込めた優しさがモロに空回りする様子とか、非常に見てらんない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
あの人だけが後輩に積極的に向き合って、説明責任を果たそうとするのは示唆的だなぁ、と思う。四季は後輩後輩うるせーくせに、筋が通ってねぇんだよなぁ…。
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反逆されても仲間で、口下手でもヒーローで。入夏先輩は華桜会の四人が好きで、間をどうにか繋ごうと必死にあがく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
しかしその努力は、問題解決には至らない。溢れる主人公力で強引に横車を押せるのは、星谷の特権なのである。
凡人の悲しさ、道化の寂しさが滲んで、俺今の入夏先輩好きだなぁ…頑張れ
入夏先輩が解決したい問題のコアは、あくまで四季と冬沢の間で蠢いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
影と光の中間点、綺麗事と現実主義の衝突点で、冬沢はどす黒いエゴを、自分を見て欲しい願いを垂れ流しにする。しかし四季は、その悪意に動かされない。
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かつて春日野・入夏組を引っ張り上げた善良さは、非人間的な正しさの仮面になって、四季の人間性を覆い隠している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
冬沢はそれを引っ剥がして、一人間としての四季が自分を見ることを望んでいる。そのためなら、悪にもなってピカレスク。手段が間違えきってるが、思いに嘘はない。
『後輩後輩うるせーよ! 俺たちは役者、教師じゃねーんだ!』と、四季の博愛主義に泥をぶっかける冬沢。
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結構素直に言いたいこと言ってるのに、四季は相変わらず綺麗事からはみ出さず、自分の思いを見せない。仮面を外さない。
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私室(プライベートな強い感情を、外形に邪魔されず共有できる場所)を出て、政治の季節に戻っていく冬沢を、四季は追いかけられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
追いすがるのはあくまで千秋だが、彼の情熱もまた、幼馴染には届かない。『俺を見ろ!』とエゴをたぎらせる男が、自分を見る男をちゃんと見てない矛盾。
思いを袖にされるのがどんだけキツいか知ってるのに、自分も同じことをしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
思いに同じ熱量の思いを返さない(返せない)四季と同根で、しかし微妙にズレた問題を冬沢は抱え込んでいる。そこをグイッと引き寄せて、こっちを向かせる(ことで世界と自分を見つめ直させる)のが、千秋の仕事だ。
崩壊していく華桜会、変えたいと願った理想を、四季は窓越しに見て、ブラインドをかける。
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(この『変えたい現状』の内実が描かれていないのは、うねる政治闘争に没入感が欠ける要因で、補足したほうが良いとは思う。決定的なグランドゼロが今後描かれるかもだが)
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四季はガラス越し、手が届かない眩しいものを遮蔽したかったのか。それとも、自分を見られたくなかったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
どっちにしても、御簾の奥に本心を隠し続けていること、綺麗事を駆動させる情熱のエンジンが見えないことが、四季の問題点である。感情の出し方、人の気持ちの図り方がとにかくヘタ!!
第8話ラストの掛け合いは『おー四季、随分人情ねぇなぁ…』と思う言葉運びだったが、今回の描写で冬沢先輩へのシンクロ率を上げる、意図的なチョイスだったと判った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
『主席”なんて”』
その玉座が死ぬほど欲しかった側からすれば、死刑宣告も同じである。実際、魂が焦げ付き政治が始まった。
それはかつて玉座に立ったからこその焦燥で、それを真実理解してやれるのは幼馴染の千秋だけである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
上に立つものとして、理不尽で汚い(でも人間の必然でもある)感情をどう認め、どう善いものにしていくか。
そういう方向に四季は思いが及ばないし、華桜会は王様の問題点を指摘できなかった。
繋がりきれていない華桜会は、いつもの茶屋でも同じである。入夏先輩の善意は空回りし、クッキーの鳥は飛び立つことなく、ぬかるんだアイスで踊る。
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これまで四季春夏のつながりを描写していた”食”に参加しないことで、千秋との溝を見せるシーンだと言える。
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ここでも四季は去るものに手を伸ばさず(伸ばせず)、無言が分断を加速させていく。
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カンパニーがカンパニーとして機能できない。それぞれの個性と思いが隣り合わない。体面を形作るコートに合いた、一つの穴。華桜会の現状である。
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状況は煮詰まり、グズグズと緩んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
投じられない票、見つけられない決着。千秋の逡巡と、二年組の迷いが交錯する夕日は、意外な結末へ物語を加速させていく。
主人公からの働きかけが、こういう落ち方をするのは面白い。
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二年は状況自体を無化するべく、白票を投じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
すれ違ったら諦めるしかない。そんな過剰な”大人っぽさ”を踏み越えて、思いを強く伝える道を選んだ。
それは正しい。すごく正しくて、多分決着はそこに至るしかない場所だ。
しかし千秋は、彼らの情熱を受け取って”信任”に”不”を付け足す。
それは”ふゆさわ”の”ふ”である。四季と華桜会の形式よりも、ずっと冬沢を見て、冬沢に隣り合ってきた情熱に素直になる道だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
もし千秋が形式に従い、信任表をそのまま投げていたら、3-3で状況は停滞し、二年が投げかけた白票は政治を揺るがしていただろう。
しかし数字は2-4。『このままが正しいとは思えない』と働きかけたことで、逆に政治が加速し、決定的な結果が一つ出てしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
役者としての情熱に素直になった結果、辰巳(とteam柊)がツーステージ制を支持する形になったのと、方向性としては同じだ。真意がどうあろうと、形式は進む。
内実と形式の間にあるギャップを利して、自分の望む結果(だけ)を手に入れようというのが、冬沢の世知である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
辰巳と千秋はそれぞれ、その後押しをする形に踏み込んだわけだが、千秋のそれは冬沢だけを見た、己の退路を断った本気の投げかけである。
四季が冬沢に投げれなかったものやね。
投票箱を前に、逡巡する指先。千秋と二年の決断が、政治的決着を決定づける状況を作るために、教師と三年は表を固定しちゃったのかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
まー政治劇はあくまで、感情を浮き彫りにするための背景でしかねーからなこの状況。
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千秋も華桜会が嫌いなわけじゃない。好きで守りたいとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
でもそれよりも大きなモノが、自分の中にある。だから、正々堂々叩きつけて、正面から向き合いたい。
突きつけられた感情のデカさに、冬沢もこの表情である。エモで刺される覚悟が出来てねーんだよなぁ…
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このエモシオン最重点、真正面から真っ向勝負主義は、例えば第五話で南條と北原が、第九話で辰巳と星谷が演じ、物語に肯定されてきた決断である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
なら、それを先輩世代が選んじゃいけねぇ道理はねぇだろ。その第一手が千秋になるのは納得。同じ思いを入夏先輩も抱えてて、上手く刺せてねぇのが…。
つーか薄暗い私室で、冬沢先輩も四季に同じ思いを叩きつけ、同じように自分を見て欲しかったと吐露しとるわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
しかし四季は、それを上手く受け止められない。適切に自分の顔が作れないやつが、役者名乗ってんじゃないよッ!
演技者のエゴより、教育者の博愛が先に立つ四季を好きでもあるけど。
対して千秋は、全てを瓦解させる”不信任”を操の証として、冬沢の視線を奪った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
一緒に死んでやる。
あまりに強すぎる思いで、『お前は空疎でも孤独でもない』と実証されてしまった冬沢は、悪役気取りを続けられるのか。千秋…あまりにも純愛…。
どーも冬沢、心の根っこでは四季の理想主義にぶっ倒されることを望んでいる気配もあり、魔王の役割を演じきって死にたい願望が透けて見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
本当は理想主義を信じたいのに、挫折がそれを許してくれない。思いを叩きつけても、コンプレックスの対象は”みんな”ばっかり見る。
ならお前らの大ッ嫌いな空疎な政治、諦めきった現実主義をぶん回してやるから、青春で俺を殺せ!! みたいな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
でもそこに、千秋が沈んできた。オメーのその自棄っぱち、よく分かるから一緒に死んでやるよ、と。
こうなると、もう孤独ではないからヤケも効かない。しかし始動した政治は止まらない。
ジレンマである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
『どうせ俺なんて…』と、四季の方ばっか見て暴走してた馬鹿にぶっこむビンタとして、千秋の”不信任”はベストな処方だったのだろう。
『オメーももう少し自分を出せ』と、四季の顔面張る意味でも良かったかも知れない。毒スレスレの薬だけど。
そしてその毒薬を処方させたのが、team鳳のピカピカ希望主義だっていうのが、なかなか複雑で面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
過剰に大人になった先輩に『子供になりなよ!』とエールを送ったら、結果として大人の政治装置が守るべき人の首を落としてしまった。
ジレンマである。子供ら、その仕組に気づいてないこと含めて
終局を前に、スッゲェ拗らせ方をしたスタミュ。尺が間に合うかも含め、まさに風雲急である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
まー問題は四季の口下手と冬沢のコンプレックスだから、ここが繋がればガッと状況解決なわけだが。
今回一つの結果を出した政治も、エモで流せる世界観ではあるしね。
比翼連理の鳥とはいかず、華桜会は2つに割れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
不自由だったクッキーの鳥は、空疎な玉座を置いて飛び立つ。その先に待つのが地獄行だったとしても、いいさ、一緒に死んでやるよ。
”鳥”をキーモチーフに使って、状況を切り取る詩情が良かった。
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千秋が投げ込んだ爆弾は、政治という”公”と冬沢の”情”、2つに大きな波紋を生み出すだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
それを受けて魔王・冬沢、勇者・四季…光と闇のコンプレックスはどう転がるか。二年は政治と情動にどう絡むのか。
終盤戦でもまーったく油断できないスタミュ三期、マジ面白い。来週も楽しみ。
追記 どっかで風穴開けないと、コンテンツはゾンビになって腐敗し続けるしかないわけよ。一天地六の挑戦だとしても、活かすために挑んだ勇気を俺は全体的に肯定したい気持ち。
スタミュ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
ここで政治が真ん中に来たのは自分的には支持できる流れで、来年には選挙権を持つ星谷達が適切に変化していくためには、感情の狭いサークルだけでは処理できない”公”の領域があることを予習するのは、色んな意味で大事でしょ、みたいな。
キャラ個人としても、作品全体のスケールとしても
スタミュは主役以外の余白を大胆に切り落とすことで、人数多いピーキーな車を走らせてる部分があるのだが、その集中主義はキャラだけに限った話ではなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
鳳世代が去った後学園を回しているはずの”公”…四季華桜会をカットすることで、二期の物語はなんとか走り得たわけです。
しかしカメラが切ろうと切らなかろうと”公”はあって、そこにスタミュ特製の激エモを混ぜつつ新主人公で切り込んでいくのは、作品の奥行きを広げ、既存キャラに新しい問題をぶつけるいい手だと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
ただこれ、星谷世代が”公”になる前提の手筋でね…四季世代で学んだもの、どう活かす?つー。
それなしでも、現華桜会の感情サークルでどうにかなるくらいにキッチリ内圧は高めていて、今回で収まるようには設計できているのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
ポテンシャルを最大限活かすなら、今回冬沢がぶん回し、先輩世代が振り回されてる”みんな”と星谷達がどう向き合うかは描いてほしいわけ。
あくまで一対一の人情主義で全ての問題をなぎ倒してきた星谷が、最高学年として責任と理想を結びつけ、”公”に接続されて見る景色。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
それはスタミュの風通しを良くして、新しい物語を躍動させてくれるだろうな、という予感と期待があるのです。
が、エンドカードは毎回”ラスト”を強調してくる…。
加えて狭い情ではどうにもならない(けど、最終的にはそこにぶっこむ)四季世代の桎梏を書くことで、ある意味『スタミュらしさ』が削れたとい感じるそうもいるだろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
四季たちもスタミュらしい激情人間なんだけど、既存キャラの出番削ってまで彫り込む施策に納得できるかは、かなり個人の判断よね
しかし四季の追加なしで、物語燃料をかなり燃やしてきた二年組の物語、スタミュ世界の伸びしろが確保できたかっつーと、そこは疑問なのよ。第1話の感想に書いたとおり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
なんで、俺は三期の政治路線は結構良いな、と思っています。まぁ四季にシンクロできてる立場だしな。
ここら辺、それこそ心中する覚悟でキャラ個別に推せる立場と、作品全体の完成度を俯瞰で評価してる立場の違いってのもあんだろーな、と思う。どっちが良い悪い、では当然なく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
俺、キャラ一人に体重預けきって全判断ってどうしても出来ない体質なんよね…利点もいっぱいあるし、体質変えられないけど
俺はスタミュの、狭い情熱をガソリンに使いつつ全体のハンドルが醒めてる所が結構好きで、三期はその良さがよく出てんなーと思ってます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
それを残り二話で完遂できるかどうかが、最終的な評価に繋がるんだろうなぁ…マージ時間ない。人数多めで、W主人公やるのは大変だなぁ…。
追記 マージで四季世代が何を改革したいかは、具体的なものが一切見えない超雰囲気だからな。これが瑕疵にならない、あくまで舞台装置と無視できる作風ではあるんだが…まぁ思い切ったね。
あ、新たな柱としておっ立てた”公”の彫り込みが全体的に不足してて、それにぶん回される四季世代(にぶん回される主役達)に納得が薄くなっちゃってるのは、また別の問題だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
狭い感情のサークルを描いてた時は、特に気にしなくていい問題が浮上してくんのも、挑戦の別の側面よね。
まぁこまけーことはエモでぶっ飛ばす作風であるし、それが必要なだけの爆薬も四季世代キッチリ詰めているとは思うけども、”公”をカメラに据えてしまった以上、書割で終わらせてはいけない部分はあるとは感じてて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
そのペラッとした質感が、圧倒的な”個”であるスターを際立たせるって構造も難しいね。
結局華桜会の拗れは四季と冬沢の感情炸裂で押し流すと思うし、残りの尺考えるとそれ以外手筋ないんだけど、四季と冬沢が戦ってる(らしい)”公”を張子の虎にしちゃった軽さを、ぶっ倒すだけの強さが持てるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月2日
クライマックスで大事なのは、個人的にはそこだったり。まぁ面白ければ何でもOKなんだけど