イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

シスター♥プリンセス:第1話『僕のグラデュエーション』実況感想ツイートまとめ

というわけで、シスプリ第一話実況行きます。これより我ら修羅に入る。
あ、OPが実写PVじゃない…あの『初手で殺す』感じ好きなんだがな…。
ジジイが『Love∞Destiny』言われたら、デレマス楽曲ではなくノータイムでこっちなんだよなぁ…。(∞で見分けろ)

『灰色の受験戦争』が戯画化されて通じるあたり、時代の残響を感じる。
あとおっきーが中学生やってる所。
序盤の演出はちょっとイクニっぽいよね。
全てのツッコミを無効化して、亜音速で妹12人と同居するCRAZYにセカイが転がっていく…マジ狂ってるな。

絶海の閉鎖空間に取り込まれ、狂気に飲み込まれないよう抵抗し、脱出しようとあがく展開は”プリズナーNO6”っぽくもある。あるいは”トゥルーマン・ショー”か。
眞深美! 眞深美じゃないか!! 脂っこい自称妹のなかで、一服の清涼剤になってくれるまともな感性ッ!

『うざい山口勝平』のイマーゴを、鍋で煮込んだかのような山田のウザさ。マジすげぇマジうぜぇ。ある種の概念だと思う。
ここでようやく、航お兄ちゃんがメガネを外し、結構イケメンな素顔を見せる。自分の目で見て、自分の世界を掴む旅が始まるのだ。全てが狂ってるけど。

そう。ここで桑谷夏子声がビミョーにエコーしつつ、ヨットで空から落下してくる所が、シスプリのフリルで飾ったCRAZYなのである。
正気? そんな女とは別れろ。

なっちゃんがあんま可憐の演技を掴んでない初々しい感じが、今となっては懐かしい。同時にこの白紙の清楚さが、可憐のコアかなとも思う。

度の入っていない眼鏡。カメラ越しの世界認識。
CRAZYが強すぎて分かりにくいけども、航の自我構築(その不全)という作品の背骨は、結構上手く象徴化されていたりする。

可憐は航のカメラアイを超えて、二次元以上の生々しさでいきなり迫ってくる。
妹という血縁の重さ、ノータイムのゼロ距離戦。

そしてまた、桑谷夏子声のエコーとキラキラなエフェクト。
全てが、目を開けて見る夢みたいだぜ~~~。

どう考えても、テーマパークにしか見えないプロミスドアイランドの美術。
此処らへんの違和感は狙っているところなので、正しい噛み合い方だ。

いやお兄ちゃん、どう考えても初対面でファスナーは降ろさんだろう。
常識人顔してっけども、相当初手からクレイジーだよなコイツも…。

咲耶の声にあまりコケトリーがない。
初代当初はデビューしたてだし、キャラとの付き合いも浅いしで、全体的に新鮮。

妹と別れるシーンが必ずキラキラスローモーションになるの、マジで面白くてしょうがない。エンジンかかってる時のアイカツフレンズみてぇな過剰さ。

実はBGMを絞って、結構プレーンにキャラに芝居させるアニメでもあるのよね。
ここら辺の変な緩急が結構好き。

花穂とのシーンは、航の人の良さがよく滲んでて好きだな。
腕をワキワキするサッカリン大量投棄の萌ムーヴを、航もやる所が好き。

あらゆる状況が、じいやの顔をした抑圧によってコントロールされていく。
完全にサイコホラーの文法。監督、シスプリ嫌いなんじゃないのぉ?

壊れた時計を投げ捨てる航。
もう島の外の時の進みは、圧倒的な狂気の前に無意味なのだ。
さらば常識、それを測る道具。

マークシートのズレを許してくれない受験と、遅刻してもなんとかなるプロミスドアイランド。
航を覆うセカイが変質しつつある。認識を溶かす、甘い甘い蜘蛛の罠である。

『いやそうはならんやろ』という音楽室扉の崩壊も、ハリボテの世界を考えると結構意味深であるな。

プレゼントの受け取り主を勝手に勘違いする航。
第一話時点の彼は全てがズレていて、全てが狂っている妹世界に順応することで、そのズレはズレたまま機能を始める。
狂人の国の、盲目なる王。

ひ、雛子が思いの外引っ込み思案だ。

居場所を追い出され、赤く染まった夕焼けを歩く。
カットワークが完全にホラーで、やっぱ監督思う所あるんじゃねぇのと勘ぐらざるを得ない。

彷徨った挙げ句、知らねぇ女が四人も好感度120%で『『お帰り』言ってくる。
こ、こええ。あ、三倍に増えますんでよろしく

かくして、約束された狂気に投げ込まれた航。
しばらくは正気にしがみつく彼が、ドンドン濃厚なクレイジーに染まっていく様子が面白くもある。

そしてそこに、珍妙な怪奇萌え動物ながら妙に人情のある少女たちと、確かに心の交流があったりする所が、僕は好きなのだ。

予告入ってED行く流れ、逆に新鮮だな。あと”翼”は名曲。

 

つうわけで、比較的スロットル低めに走った第一話。
そう、これでもエンジンは半掛かりなのだ。狂ってるな…。
マイシスまだ来てないけど、みんな可愛かった。記憶と違ってる部分も結構あったが、それも面白い。