狂気は加速する…シスプリ実況第三話参るッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
『当たり前に学校に行って、当たり前に勉強できる。なんて素晴らしいんだ…ようやく解ったよ』プロミスドアイランド、完全に戦場扱いである。
全てのプライバシーが”妹”に侵食される生活。フツーに考えてハードコアであるな確かに。
制服妹十二人揃い踏み。護廷十三隊隊長集合、あるいは鬼殺隊柱合会議という圧力がある。んでどれが妹柱?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
山田、由緒正しい悪友枠ではあるのだ。過去の蓄積が一切ないのと、山口勝平歴戦のウザさがウザいだけで。
恋愛にガッツいたナンパな主役を航が背負えないので、脂ギッシュは山田の荷物になる。
チョー可愛い女の子=妹と判明する前似、”タブー”をパロったBGMが流れるのはなかなかハイコンテクストだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
これでじいや型は何人目だ? 執事、渡し、不動産屋、アンティーク屋、教師…。
『花穂ドジだけど、見捨てないでね?』サヴァイヴァーめいた脅し文句が決め台詞なの、今見ると”ヤバ”ね
過剰に近い、あるいは過剰に遠い。間に柱が入り込む。心理的距離を物理で見せる演出は、結構意識が高い。問題はその隔意が、ギャルゲの攻略対象を描くのに使われていることだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
同時にまぁ、急に増えた他人にプライベートを専有された少年の描写としては、正しい距離感でもある。
春歌の全自動護身(オートカウンター)、完全に修羅の領域に入ってるよな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
妹はお兄ちゃんと密着しているようで、実は全然航を見ない。吹き上がった好意を押し付ける、愛という名の侵略行為に振り回される航の描写が、暫く続く。
紹介編のはずなのに、妹を好きになれないのは凄い。
ぴょんぴょん跳ねてチェキだからチョキという、地獄級のギャグ。そこから意味もなく縄跳び。ツッコミ待ちというのと持ちと違う、暴力的なボケっぱ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
鞠絵が死んだ! このひとでなし!
手を差し伸べる咲耶がジョジョ立ちしてんの、一周回ってしっくり来るな…。
出会って流されるまま、お互いよく知らない相手に好意を寄せる…領域をぶっちぎり、『ほっておくと誰かに取られる』と危機感を挑発するところまで吹き上がってる咲耶。刃牙世界ならリアルシャドーが余裕な”完成度”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
一人になりたい兄へ、指先を伸ばして戻す可憐。ここらから演出の湿度が凄い
狂いきった世界は、街の国籍もパッチワークである。血の色の夕景を、子供に手を惹かれるまま進む航。”限界”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
うんざりしてても、汚れを拭き取ってくれたらありがとうとはいう。子供の無邪気さに絆されもする。航は良いやつで、だからこそ”当たり前の狂気”に巻き込まれて可愛そう。
門前で待ち構えてる千影、どう考えても現代伝奇のキャラだろ。”グランベルム”か?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
あと相変わらずコミュ間違えきってんな…、一応、ちーちゃんなりに仲良くなりたいのです。
鈴凛の『兄貴はご飯とパンどっち好き?』が音ハメになってるところ好き。
どんだけデカくても個人邸に、案内看板がある狂気
タバコの火で、航のせめてもの抵抗はつぶされる。そこには閉鎖への意志が確実に存在している。あとカレーの好きな鮫な…50人はフカしすぎだろ鮫だけに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
長く伸びる妹の影。唯一、プライベートを求める人間としての”兄”を見ていた少女。ここでようやく、”妹”との歩調が合い出す。
”家”には戻らないという意思を示すための立て看板…ではあるんだが、やっぱ不自然よねぇ…。まぁ理由はあんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
喧騒のテーマパークは、兄と妹が一人間として話す時は機能を止める。カーニヴァルの中じゃ、普通の話はできないのだ。少なくとも、この段階では。
泳いで逃げる算段を付けて、ゴーグルで目を隠した航。心理的盲目を象徴化してる上手い演出…なのだ、トンチキだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
ただ、喜んでほしくて。無垢なる狂気は歯止めを知らず、狂熱は瞳を閉ざす。その犠牲者もまた、微かな優しさに目をつぶる。空はペンキで塗ったように青く虚しい。
明暗を切り取る三角、重たい妹の体重、行き先を封じる通行止め。”ウェルカムハウス”以外の行き場は、そもそも航に用意されていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
可憐の指先の微かな動きで、ようやく航はゴーグル越し、生身の妹に目を向ける。ここでそういう視線の動きがあるのが、この主人公のいいところだ。
可憐は無属性と思われがちだが、全妹がデフォで持ってる『お兄ちゃん大好き』一本でキャラを立ててる特化型である。故にこの重さも出る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
カメラに閉じ込めた思い出。世界を切り取る客観の冷たさは、同時に忘れていたものを再生もしてくれる。
ここで自分を見ない妹を責めず、妹を見なかった自分を反省するのが航なんだよなぁ…お人好しがすぎる。狂気に付け込まれるべくして\生まれてきた、生粋の”兄”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
でも航が目を向けた妹たちの無垢は嘘ではなくて、これを燃料にじわじわ生活が煮込まれていく。その歪さと体温が俺は好きなの。
自分の目で、よく知らない妹を見ようと決めた航はゴーグルを外している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
『帰ろうか、家に』
”兄”という唐突なロールを、違和感を残しつつも内面化した瞬間である。
あのまま航が去っていたら、妹たちは帰らぬ兄を待ち続け、ウェルカムハウスを綺麗にし続けるのだろうか?
鈴凛、自前でOS組んでんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
逃げることしか考えてなかったから、目の前の笑顔を忘れていた。今目の前にあるものを、まず大事にしていきたい。
航の静かな述懐が、”シスプリ”との和解(あるいは降伏)を穏やかに語る。
ここで”妹”をま絵にちょっとためらう所が、繊細ですきなんよね。まだ、航にとってこの島の日常は異形なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
それでも、踏み込むと決めた。その人間的震えを唯一知っているのは、”兄”以外何も持たない可憐である。
流されるだけでなく、目を見て応対する。航は少し”兄”になった。人が良いなぁホント
咲耶はエロティックを全面に押してマウント取ろうとするが、存外メンタルクソザコなのを知ってると、背伸びしてる感じで可愛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
このナイーブさも、最年長ゆえ”家”の外側が唯一見えてるからとか、色々あっての弱さなんだがな。リピュア最終回は一月半くらい先か?
妹いっぱい、オレ一人。聖人になる不自然に悩む航。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
それをガルバンが作品内メタで拾って、今回のお話も終わる。この入れ子の構図、監督交代後も続いたっけか…すっかり忘れているので、見るのが楽しみ。
というわけで、クレイジーな環境に当然の反応を返した航が、持ち前の優しさで歩みを戻す回。
どれだけバロックな世界に見えても、このアニメは”シスプリ”なんだからそれを否定してても始まらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
なので主人公がバロックの中、自分に肯定できるものを生身の眼で見るエピソードが必要になる、という話である。
この人間性に寄り添い、唯一の承認になってる可憐が絶対勝利…わけでもないのよね。
お互い人間であることを確認して、コミュニケーションの前庭にたった兄と妹。こっからはワチャワチャ状況が転がりつつ、12人それぞれの顔が見えてくる展開となる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月11日
妹サークルから明らかに外れている千影を、どうジョーカーとして使うかとか、ぶっちゃけ色々忘れてるんで新鮮に楽しかったりするな。