終わりの始まり、シスプリ第23話実況行くぞッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
最終章が”外部”を受け入れるところから始まるのは、シスプリの閉鎖性に自覚的でいいと思う。永遠に続く楽園は、兄妹以外を受けれないことで維持されていたわけだ。
なのでこれに続くリピュアは、徹底的に”外部”を排除して描くことになる。
そういう自閉した麻酔性で商売してんだから、リピュアのほうがウケが良いのは判る。特にキャラクターズは質もダンチだしな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
しかしま、シーズン1に仕込まれたメタ性の爆弾、それが開けようとした風穴が僕は結構好きなので、この”反シスプリ”な展開も結構好みなのだ。
住人たちも『テーマパークのキャスト』という事実を顕にして、祭りの終わり(あるいは始まり)について語る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
家族が日常を積み重ねていた場所は、非日常を売る人工のテーマパークだった。ホント、”シスプリ”嫌いなんじゃないかと疑う設定だ。メディアミックス初手がこれでいいのか!(ダメでした)
急に生えてきたかに見えるテーマパーク設定だけども、欺瞞がバレるんで隠してきたんだろう。ここら辺、12話で流れ着いた無人島の仕掛けと呼応するところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
タロット演出も戻ってきて、終わりを前にシーズン1の遺産が墓から這い出してきた感じだな。
じいやが交通をコントロールしてても、パラグライダーで飛び越えてくる燦緒の行動力。でもグラサンにゴーグルは意味がわからなすぎる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
妖精回でも判るように、亞里亞はセンスが良いので燦緒の腹黒も良く見える。イケメン顔とおっきー声には騙されんぞ! 『ホワイヨ!』って言って!(鉄拳勢)
初対面の妹の好みに、バッチリあったプレゼント。一年の情報収集が生きとるね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
フツーに仲が悪い山神兄妹。しかしその凸凹ギクシャクにはいい具合の体臭もある。こういう距離感を(ほぼ)書けない(書かない)のが”シスプリ”で、だから二人はアニオリなのだ。
テーマパークとして創られた日常が終わる時に、無人のテーマパークで遊ぶ。こういう象徴の配置はやっぱ好き。性格悪い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
んで、山神兄妹はその人造性からはじき出されているので、テーマパークでは遊ばない、と。永遠の非日常に本気でのめりこめるには、結構資質がいるのだな。
何もかもが作り物のおばけ屋敷。プロミスドアイランド=無印アニメ全体をミニチュア化したフェティッシュが、よく出てくる回だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
『まるで、雲の上にいるみたいです~』を鞠絵に言わせるギリギリ感。あと絶頂の暗喩としてジェットコースター大回転使うところな。
良いぞ…今回かなりキレてるぞ…。
燦緒の実妹圧迫面接が面白すぎる。どんだけ航が好きなんだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
”兄”を肯定するマミと否定する燦緒。”外部”のジャッジは二分され、マミはコーヒーではなく紅茶を飲む。彼女もすっかり”妹”なのだが、それは”シスプリ”だからではなく、一年生活を共にした結果だ。
このジャッジを引き出すために、マミは偽妹…”内部に入った外部”として作品にい続けたんだと思う。『シスプリ、結構悪くないよ』と言うために。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
自分を見ない実兄に、相当寂しそうな表情してるマミが可愛くて可哀想。偽の家族にズブズブ行ったのも、その寂しさが理由かもしれない。
遊園地で展開される『いつものシスプリ』は、最後のプラスティックな祭りであると同時に、山神兄妹の生々しい冷たさと対比する意味もあるんだろうね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
イケメン燦緒と自分を対比し、卑下する航。妹膝枕。『シスプリやるくらいしかねぇクソオタクども~!全然大丈夫だぞー!!』という甘やかしを感じる
ガンダムのパチもんのガンガルのパロディのガルバンのパチもんのガソバル。無限に続くコピーのコピー。欲望の写像。抽象化され戯画化された記号性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
なんかじいやが煮えたセリフ言って、楽園の終わりが始まる。なんで山神×海神は、狙ってBLオーラを出しているんだろうか…趣味か。
麦わら帽子の少女の涙は、航と”外部”を遮蔽する海となった。妹に依存されることで人造楽園に囚われる物語構造を考えると、結構エグい描写。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
つうわけで、楽園の終わりが始まる話。シーズン1から予定されていた落とし所に、作品がようやく漕ぎ着いたともいえる。長かった…。
監督変更後はナリを潜めていた人造性がバキバキに顔を見せて、メタファーも当てこすりも良く冴えていた。このくらい性格悪いほうが、自分的には楽に食える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
見返すと山神兄妹の葛藤が、”シスプリ”が拾いきれない”妹”をしっかり拾ってて面白い。見てほしいけど、見てくれないもどかしさ。
その微妙な毒を入れてしまえば”シスプリ”は破綻するので、アニオリという”外部”に託したわけだ。『お兄ちゃん大好き』では書けないものが、確かにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月1日
のだが、そんな陰りを忘れてぇから大概の”兄”はシスプリキメてるわけで、そういう視座はノイズにしか基本ならない。気に入るトンチキもいるけど