よーっこいしょ。シスプリリピュア第7話”千影”でござるよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
今回のコアスタッフは追崎史敏。”セントールの悩み”総監督、あるいは”ロミオ×ジュリエット”の監督。
出だしからして火力が強い。もう”かかったかな?と思ったら中二病”は放送してたけど、そこまで一般的なネタではなかった気がする。
まぁオカルトにズッパまりして不安定な自我をロールプレイで補強するタイプは、伊集院いうところの”中二病”とは違うと思うし、そもそもちーちゃんのオカルト趣味はガチ中のガチである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
先週の清涼感から打って変わって、転生系の執着籠もったネットリ空気である。ちーちゃん兄くん好きねぇ…。
雛子や亞里亞の時は微笑ましかった”夢”というモチーフが、年経た千影フィルターを通すとドロっと濁ってくる。年齢というより、千影の個性だとは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
黄金の林檎。永遠の若さを約束する、愛の果実。アヴァロンに咲き誇る花と思うと、川澄綾子が声やってるのはなんとも宿命的だ。
RePureはどんっどん回想シーンをやって、妹を幼くするな…素晴らしいのでドシドシやんなさい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
自分の背丈を追い越したリンゴの木。キャラクターズを繋ぐ緩やかな繋がりは、『時間』なのかなぁと、連続で見ていると思う。コアスタッフの個性が暴れているようで、存外監督が仕事しとるか…?
囲いで守られた黄金の林檎を、ためらいなくもぐ。エデンの果実、罪の味わい。近親相姦のメタファーであるのは無印と同じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
『なぜ兄くんは全裸で睡眠を…?』という疑問に、『これから”契り”が始まるから』とど真ん中にぶっこむ千影。心中嗜好も含めて、倫理が姉妹で一番無い。
”美味しいりんごが出来たよ”
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
1 りんごが背丈を追い越して、熟す。
2 性交可能年齢に達する。
記憶してたより直球のダブルミーニングだな…あとホント迷いねぇな…。
雛子がおやゆび姫を引用した時はあんなに無邪気だったのに、千影が白雪姫を引っ張ってくる時は…。
兄くんのバースデーカードで、心中(あるいは性交、もしくはその両方)にブレーキを掛ける千影。視線を横にやると、無邪気な兎の兄妹がりんごを抱え、口づけをするバースデイプレゼントが目に入る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
ネットリしたエロティシズムの危うさを、青と白の清潔さでスパッと切るのは良い色彩感覚。
うさぎのプレゼントを写したあとで、ちび千影の髪留めが”うさぎ”なの判るの上手いよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
兄妹であった思い出は、罪の果実を口にすれば終わってしまう。現世に別れを告げようとした千影の腕が緩んで、兄くんの一言が決定打を押す。りんごは金色の魔法から、赤い物体へと変貌してしまう。
これ放送する関係上服着てるだけで、実際は全裸なんだろうなぁ…他の子らが踏みとどまるレイヤーを、やすやすぶっ千切ってんじゃないよ!(勝手な想像で激怒マン)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
自分を”妹”に押し留めた唇に、そっと人差し指を寄せる。”リンゴの歌”のイメージも入ってるか。
というわけで、エロスとタナトスと魔術が入り交じる、千影らしいお話。BGMを極端に抑えて、ヒリついた切迫感を上手く出していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
幼年期からの変化、変わらない兄への思慕を描くのは前回と同じだが、空気は180°違う。妹のキャラ性、スタッフの個性が良い化学反応をし、バラエティがある。
ちょっと(ちょっと?)大人びたエロティックに合わせて、ED曲”Magic”もジャジーだ。あ、三股浩史が原画で入ってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
黄金の果実を巡る葛藤を『人でなしになる覚悟』と取ると、なかなかに面白い表現だった。インセスト、あるいは心中。兄くんが望み、記憶に残る『普通の兄妹』からのコースアウト。
それをせき止めた青と白の兎は、しかし同時に多情の象徴でもある。りんごも愛の果実だしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
ちーちゃんの隠微はエロスとタナトスが背中合わせなのもあるが、とにかく待って待って待ちまくる、兄くんのハンドルでコースアウトしたい願望持ちなのも強い気がする。
ちーちゃんは表情も内面も読みにくい、こう言ってよければ人間味の薄い妹なので、どのくらい覚悟が決まっているかは判りにくい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
年経る内にオカルティックなルーツを思い出して、普通の子供ではなくなっているのか。それとも、まだ人間なのか。あやふやな問掛けの答えは出ない子だ。
魔術的なメタファーと同時に、そんな千影の内側を考えるのも面白い回だなぁと、再視聴して思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
しかし兄くんの存在がスピリチュアル・アンカーになってて、誕生日の記憶で人間性の低下が抑えられるのは、もろにBBTだな…。マジシャン/転生者(あるいは魔界の後継者)あたりか。