放課後さいころ倶楽部を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
早駒のように季節は過ぎ、暑い夏がやってきた。美姫のおばを頼ってたどり着いた金沢で、少女たちはローカルなアナログゲーム"ごいた"に出会う。
楽しいことに前向きに。出会った変化が、美姫の何を変えたのか。思い出の地、思い出のゲームで綴られる、半年間の成長日記。
というわけで夏! 水着! アナログゲーム! な第5回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
シナリオヒロインであるたかし君の性嗜好が、ヤバい方向にネジ曲がりそうな絵面が面白すぎた。『水着でアナログゲームやってる美少女』は、かなり供給少ない砂漠ジャンルだろ…。
さておき、お話としては"和"テイストのローカルな雰囲気が、匂い立つ仕上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
元々実在の風景を上手く使っているアニメだが、金沢の景色はバカンスの特別感もあって、とても良かった。
かなりいい旅館っぽいけど、ドレスコードどうなってんだ…サービスしてくれてんだから、引っかかるべきじゃないか
三人娘はすっかり仲良くなり、引っ込み思案だった美姫ちゃんも"楽しい"に飛びこむのを恐れなくなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
そこで終わらず、過去の自分と同じたかし君を教え導き、ゲームを楽しい体験に変える努力もする。過去を知る母や叔母とすれば、嬉しい風景であろう。
今回"ごいた"の面白さを、ペアを買って出て伝えようとしたのは、美姫にとってアナログゲームが大事なものになっているからだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
それ自体面白いし、ゲームが連れてくる人との繋がり、変化と新しい体験は得難い。だから、悪い印象を持ってほしくはない。
"ごいた"はチームワークと頭の回転が大事なゲームで、有限のコマを誰が幾つ持っていて、どうやればチームが勝てるかを瞬時に計算する必要がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
運も関わるけど、推論と効率が重要なゲームだ。セオリー読むのがはやい翠ちゃんは、かなり得意そう。アナログゲーム史もきっちり抑えてたしねぇ…。
ここで難しいのは、ゲームの楽しさは他人に押し付けられるものではない、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
勝つための定石ってのは確かにあって、しかしそれは様々な条件で変化する。ゲームに触れたばかりのとき、それを全て飲み込めるほど才能のある人は、ほぼいない。
限られた能力の中で、楽しさをどれだけ伝えるか。
いわゆるインストの難しいところは、教える・教えないの加減であり、人を見ながら正解を探っていくアドリブ要素だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
『これ!』という正解に凝り固まって、相手の顔色を見ないで情報だけを押し付けていると、ゲーム以前の段階で齟齬が出る。
しかし、定石教えたほうが勝てて、勝ったほうが楽しい。
このバランスを取りながら、どうゲームの醍醐味を伝えていくか。自分の頭で考えて、ゲームの構造を肌で飲み込み、楽しむ段階に持っていけるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
これはゲームを"知って"いる側の悩みだ。教えてもらう方は、知らない難しいゲームをどう咀嚼するかに、基本一生懸命になるからね。
美姫はかつて、"ごいた"の複雑さ、『なんで解んないかなぁ』の一言に心をへし折られ、ゲームと楽しい出会い方が出来なかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
過去の自分と同じ辛さは、味わってほしくない。そう考えた美姫は、瞳に意思を込め、手筋で勝ち方を教えようとする。口で秘匿情報伝えると、マジつまんねぇからな。
たかし君は結構良いゲーマーで、美姫が無言で伝えようとしたことを汲み取り、"ごいた"の複雑なセオリーを自分のものにしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
自分が綾や翠にしてもらったように、ゲームの楽しさを見つける。好きになる。
そういう体験を導けるところまで、美姫は自分を変えてきたのだ。
そういう過去のリバイバルが、金沢という古都、"ごいた"という歴史のあるローカルなゲームとか見合って風情があるのは、このアニメのいいところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
古いものを、より良い形で蘇らせる。より明るい出会い方をする。最新鋭のドイツゲームとはちょっと違った、土の匂いのする面白さだ。
悲しかった過去を思い出せばこそ、昔の自分と同じ体験はさせない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
美姫はたかし君と一緒に"ごいた"に出会い直すことで、薄暗かった記憶を洗い直して、鮮烈な青春に書き換える。
観光、ゲーム、海水浴。楽しいこといっぱいの金沢は、かけがえない青春の記憶として、美姫を前に進めていく。
そうやって歴史を積み重ねて、どんどん善い人間になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
綾と出会ったことから始まった変化が、よりポジティブな場所へ美姫を連れて行く流れが、鮮烈に爽やかなエピソードでした。充実した青春送ってんなぁ…。
まぁたかし君の性癖は確定したがね。アナログゲームと水着ギャル。コレッ!!
寝言はさておき、商業ベース以外のアナログゲーム、地方文化の中の"遊び"にフォーカスしたのは、良い打ち筋だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
この路線面白いからたまにやってほしいけど、普通の商業ゲー扱うより取材大変そうだから、なかなか出来ないかな…。まさに夏のバカンス特別編、か。
ゲームを通じた出会いと成長を描くこのアニメ、次回はデザイナー志向の翠ちゃんが、自作ゲームに挑むお話らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月1日
あんだけゲームの構造を理解してると、そら自分で作りたくもなるだろうが、さて、どんな困難と発券が待っているのか。
来週も楽しみですね。