星合の空を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
変わる。
ペアが変わる。姿勢が変わる。周りの見る目が変わっていく。
眞己の加入を触媒にして、学園の恥部たる男子ソフトテニス部が変わっていく。
仲間に敬意、競技に真剣。爽やかな風が吹き抜けて、諦観と暴力が、影の中待ち構えている。
諦めろよ、青春なんて。
そんな感じの、希望と絶望の相転移、星合の空第四話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
眞己の加入を切っ掛けに、ポジティブな化学反応が連鎖している男子テニス部。クズどもは顔を上げ、周囲の視線も変化していく。
その前向きな変化の、脚をひっつかんでグイッと絶望の方へ。クソ親父め…マジ許せねぇよ…。
ネタが出てくる順番もあって、どうにもエグくて黒いものばかりが印象に残ってしまうけど、んじゃあ眞己と仲間たちが果たしている変化は無意味なのか。桜井先生の骨折り
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
と期待は無駄なのか。
『そんなことはねぇ!』と吠えたくなるけども、クソ親父のニヒリズムは重くて痛い。なかなか否定を許さない。
あえて現実の重たさ、過ちの粘ついた感触から逃げずに、厳しい試練を課す。甘えなく鍛え抜いて、それでもなお輝くものを、群像を通じて描く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
そういう話になり得るかは、やっぱ最後まで見守らなきゃ確信できないところで、腹の落ちどころが難しいアニメだ。
だが、期待したくなる強さが確かにある。
このどっちつかずの視点は、男子テニス部の変化を見守る外部、その内側で変化している少年たちに似ているのかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
クズはクズ、バッタはいつか落ちる。そんなことは、クズだった子供らが一番良く知っているだろう。
同時に、そんな存在でいたくない願いも、彼らの中で疼いている。
自身と期待、迫ってくる諦めと怠惰。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
誰の人生にも横たわる、裏腹な感覚。そのどちらに傾いていくかは、人それぞれであり最後まで分からない。
だからこそ、諦めを決めつけず押し付けず、『変われるかも知れない』という甘っちょろい希望を抱えたまま、少年たちは走り抜けるのか。
見守りたくもなる。
さて物語は、ポジティブな上がり調子で進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
中学生とは思えないほど、人間関係の視野と距離感が優れた眞己が仕掛ける、矢継ぎ早の変革。それが男子ソフトテニス部を変えて、周囲の視線を変えていく。
そんな変化の物語は、風通しが良くて気持ちいい。その快楽で終わらない所が、意地悪で誠実だ
柊真が『最悪の組み合わせ』と眉間をしかめる、パートナーチェンジ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
それは前衛後衛の入れ替え、プレイスタイルの変化を生み出していく。自分すら気づいていない長所を、外野からじっと見つめた眞己が掴んで、自身に変えていく。
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自己主張と負けん気が強い曽我・竹野内ペアは、ブーブー文句を言いつつもしっかりコミュニケーションを取り、お互いの経験を共有していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
前衛でやるべきこと、後衛が注意するべきこと。勝つためには相手をなじるより、出来ないことを助けたほうが良い。
そういうことを、対等な関係から学んでいく。
ヤンキー気質はカッコだけじゃなくて、プレイにもファイトが溢れている。ギリギリのラインを諦めずに、身体を投げ出してボールを拾う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
眞己がかき回した空気…”親分・子分”の気持ちよさに安住していた関係性が、どんどん新しい自分を見つける。
眞己は指導者としても、非常に優れた資質を持ってるな…
ポジション変化に戸惑っていた序盤から、シーソーゲーム
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
を経て強みを活かす。”勝つ”という体験が、地べたに這いずる仲間に手を差し伸ばす余裕を作っていく。
勝つからこそ、強くなれる。そういう前向きな体験を、二人は積み重ねていく。
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強くなると勝てて、勝つとテニスが好きになる。一緒に戦ってくれる仲間へ、敬意を持てるようになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
ポジティブなフィードバックが回り始めたのを、眞己はやっぱりしっかり”見て”いる。そこに揶揄や上から目線はない。妙に嬉しそうだ。
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キャラクターの内面を勝手に推察することになるけど、眞己はソフトテニス部の活動、ド素人からエース、指導者まで一気に駆け上がる体験に、かなり太い希望を貰っているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
自分の差し出した手で、人が変わっていく。俺たちもアイツラも、一緒にいたほうが良い。クズじゃない生き方ができる
体を動かし、手を水ぶくれだらけにしながら、眞己はそういう実感を抱きしめているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
そういうものがないと、殴りつけられる痛み、あの男の子供だという虚無感に、蝕まれ食われてしまう。
ラケットはそんな感覚と戦うための、武器であり鎧なのかも知れない。それをアイツは…マジ許せねぇよ…
樹・凛太郎ペアは前回掘り下げたので、試合描写はちょっとあっさり。視野角の広い凛太郎が後衛でしっかり支えて、樹が集中力を生かして決める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
そんな二人を、仲間も茶化さずちゃんと見るようになっている。青春だぁ…。
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『つまんねー暑苦しいなんも変わんねー』とブツクサ呟きつつ、御杖さんが一生テニス部見てるのがホント好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
家で自意識肥大させて、神絵師気取りでチヤホヤされてるより全然いいと思う。
ヘンテコ女が一生練習見てるのを、サラッと許容してるボーイズも好き。フツーじゃないけど、いい感じだ。
ソフテニ部の控えめコンビ、月ノ瀬・石上ペアは前衛に求められる積極性に戸惑い…思い切ってそれを捨てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
後衛二枚の奇策が、僕らのスタイル。眞己に教えられるでなし、自分たちで考えて選び取った変化は、資質にきっちりハマって結果を出す。
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『こうあるべき』という固定観念に縛られる必要はないし、自分たちの強みを見つけたら、それを自由に生かして良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
(眞己が巧妙にガイドを引いた)成功体験の中で、おどおおどコンビは自信をつけていく。自分で考えて、自分で勝つ。優しさを強さに変えていく。
三組六様…壁役になった眞己・柊真コンビも入れれば四者八様の『良さ』を見つけた、コンビチェンジと練習試合。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
それぞれの強さがあり、個性がある。それに刺激されて、知らなかった自分を見つけ、他人の勝敗に一喜一憂出来るようになる。
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どんどん”テニス”に、テニスをする”仲間”に前のめりになっている様子が、オッサン的には眩しく嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
敬意を持って他人に接し、自信を持って不乱に打ち込む。非常に理想的な『部活を通じた精神修養』を、眞己はしっかり駆動させている。
そこから少しはみ出た、凛太郎の陰り。今度の爆弾はここか…?
そんな変化を、学校という小さな社会はしっかり見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
期待し、自分のあり方を少し変える大人。クズはクズと見限って、高御座から見下ろす勝ち組。
色んな人が、ソフトテニス部をしっかり見ている。見守り、見下している。
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その色彩は一様じゃない。色んなあり方が沢山寄り集まって、社会は出来ている。信用は、すぐさま生まれはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
そういうシビアさを孕みつつ、眞己を中心としたソフトテニス部は変わっていく。変化を見つけた社会の方も、見方を変えていく。主体と客体の変化は、常に連動しているのだ。
『ソフトテニス部、結構やるじゃん』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
そういう目線が届いたとき、(元)クズどもはどんな気持ちになるだろう。バッタのように舞い上がるか、少し照れて顔を赤らめるか。
今はまだ、そこまで影響は大きくない。でも、眞己を震源とする変化は確かに、仲間と世界を変えていっている。
そういう変化をジワジワ積んでいる所が、作品がニヒリズムに膝を屈せず、泥の中の蓮を見据えて進んでいってくれそうな期待にも繋がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
このネタ扱っておいて『人間、ヤッパダメです。クズはクズです』で落ちたらマジ最悪なので、ポジティブな期待と信頼ってのは大事なのだ、自分的に。
子供たちの青春は、爽やかに疾走していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
日常レベルで接触を増やし、コンビの意思疎通を加速させる。テニスへの熱意を高め、ランニングも手を抜かず。
川沿い青春階段の象徴性が、なかなかいい。そこは、爽やかな風の吹く場所だ。
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自分たちが、たしかに何か変わってきた。その実感を与えてくれた眞己に、子供たちは現金に接する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
『掌返し早すぎ』と柊真はくさすけど、変化が無いより全然いい。しかし凛太郎くん曇るねぇ…あの幸せそうな家庭の奥に、どんな泥をしまいこんでんだか。
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貧しい家庭も、富める家もある。幸福に満たされた親子も、最悪の抑圧もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
色んな連中が寄り集まってる、社会の縮図としての”部活”。
豪邸も団地も、照らす夕日は平等だ。
…本当に?
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米炊けない柊真の当惑。ソッコー掃除担当してる飛鳥くんの成熟。なんもしねぇ御杖さんの甘え。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
四人組の夕食風景は、眞己が生み出した変化の定点観測地なのかもしれない。
ワイワイ賑やかで、当たり前に幸福な食事。こういうので腹筋緩ましておいて…。
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俺はマジで本当に、窓越しに切り取られた夕食が人生の真実であって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
クソ親父が垂れ流す暗黒と諦観が、世界の全部だなんてあんまりな結論じゃあないか…。
制作側も、多分そんな願いを抱えつつ、しかし甘えない厳しさで己の夢を試している。
当たり前の幸福は、真実と信じるほど強いのか。
そんな強度試験を、ソフテニ部の明るい青春、その中心にある眞己でもって走ろうってのが、このお話の狙い…なのかなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
自分たちが信じたいものを、端っから結論決めずに、想定できる最悪強度でボコボコ叩いて抜かりなくチェックするのは、やっぱ誠実だと思うよ。腹は痛いけどさ…。
眞己が引き起こした変化は、強く強く伝播していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
桜井先生は対戦相手に渡りをつけ、大人にしか出来ない責任を果たしていく。四六時中テニスのことを考えて、勝つことに夢中になる。
…グロ絵アニメに夢中な御杖さんは、まぁ、そのなんだ。
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降って湧いた、強豪との練習試合。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
眞己は負けて当然の試合を、願ってもないチャンスとポジティブに受け取る。そういう認識を言葉に変えて、しっかり部員に差し込んでいく。
バッタのように元気に跳ねて、空の高さを思い知ろう。
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良くも悪くも、ソフテニ部のバカ達はムードに流されやすい、ということかも知れない。それを見据えて、積極的にムードを変えていく眞己の客観性は、やはり卓越している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
プレイが巧いだけでなく、”部活”を作る能力、集団の真ん中に立つ資質が優れている主役なのだな。知性とカリスマがある。
ここまで順当にぴょんぴょん飛んでると、上がり調子が止まった時が怖くもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
眞己がいない…あるいはその影響力に陰りが出たとき、クズはクズに戻ってしまうとしたら。
『人は変われない』というニヒリズムに、リアルな裏書きが付いてしまうことになる。
作品が書きたいものを推測して、現状のパーツを仮組みしてみると、眞己がカリスマの座から滑り落ちる展開は一度来るんだろうなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
『ただでさえハードコアな人生を、奥歯噛み締め必死に生きてるこの少年に、そんな試練を背負わさなくても…』とも思うけども、まぁ覚悟はしておこう。
逆に眞己を(一時的に)失うことで、バッタのようにぴょんぴょん飛び跳ねるだけじゃない、変化を永続的に焼き付ける人間性を部員が持っていると、示すことにもなるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
大人びた天才児が生み出した変化を、外付けのブーストで終わらせず、自分のものに変えられるか。
バッタの課題は、多分ここだ。
陰りを抱いているのは子供だけでなく、桜井先生も過去に”何か”があったらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
勝ちだけ求めて、良いことはない。部活は楽しければいい。
そうやって諦めるだけの”何か”を超えて、変化に踏み出す勇気。バッタの飛躍は、そんな波紋も生み出している。
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強豪校の指導者が、勝ち負けを超えた心への影響をしっかり配慮して、試合を決めてる描写があったのが助かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
クズもいるけど、善人もいる。立派な人も、呆れ果てたゴミも共存しているのが世界のあり方だ。
子供たちに”結果”を残してやりたいと、試合を組んだ桜井先生はどっちなのだろうか?
そこら辺も、話が転がるうちに見えてくるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
変化が子供の専売特許ではなく、彼らの勇姿を見た大人にも波及していくところは、世界が狭くならなくてとても良い。
『「勝ち負けなんてどうでもいい」ってのは、諦めてしまった大人の身勝手』
その言葉こそが、後の暗闇に向かって微かに伸びる光だ。
んではい、その暗闇タイムなわけですが。マジ許せねぇよ…!(思い出して怒りの発作)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
爽やかな青春川辺を駆け抜けて、薄暗い闇へ、人の目の届かないパーソナルな領域へ、眞己は引きずり込まれていく。
中学生が否定するには重すぎる、血縁の鎖。
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暴力と諦観はズルズルと、才気あふれる青年の足を引っ張り、無力な子供へと退行させる。甦る記憶と痛み、押し付けられる歪み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
やっぱオヤジが登場するシーンは、意図して画面が傾いでるなぁ…。クズの重力が、世界を歪ませるのだ。
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諦めろ。受け入れろ。学校が教えてくれるものなんて、リアルな世界じゃ何の役にも立たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
クソ親父の容赦ない暴力は、眞己のラケットを簡単にぶち壊し、”現実”を見せる。
自分が信じたかったとうそぶく、キラキラな夢と希望。それをまだ抱えてる若さに嫉妬し、拳を振り下ろす。
『絶望なら一人でやってろ。他人に泥はね飛ばすんじゃねぇよ…』って感じでマジ許せねぇけども、眞己は父を否定できるほどには、強くも大人でもない。血の楔は深く深く眞己に突き刺さって、変化を巻き戻し、地べたにうずくまらせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
その痛みを、子供たちは誰も知らない。親すらも。
Cパートに挿入される暴力は、部活とは正反対にひと目の届かないところで行わえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
家庭というクローゼット、薄暗い社会の隙間。見つけることで生まれる変化と、見つけられないことで腐敗していく傷口。
その対比には、まだブリッジがかかっていない。
『気づいたところで、ガキに何が出来るんだよ』ってのはある。無力さを思い知らされるだけだとしても、目を開き、しっかり”見る”ことからしか、変化は始まらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
だから子供たちの誰かが、余りに無敵の眞己の幼さと弱さに、ちゃんと目を向けてほしいな、と思う。
どんだけ優秀でも、神様じゃねぇんだ
眞己が被虐待児であると早めに明かしたのは、悔しいけど妙手だな、と思っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
この情報がないと、充実天才児がガンガン世界を変えていく、上り調子だけのサクセスストーリーになりかねない。
しかし僕らは、イヤってほど知っている。その天才児が、どれだけ孤独で傷だらけで、惨めな気持ちかを。
知ってしまっていると、眞己が部活から受け取っている救いとか、クールな態度の奥に凄く血まみれの真摯さがあることとかも、理解ってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
部活を蘇らせ、クズ呼ばわりしてくる視線を跳ね返すことは、眞己にとって単なるゲームではなく、生存のための武器であり鎧なのだ。
そういうシリアスな痛みと切迫感があるからこそ、トントン拍子のサクセスも飲めるのかも知れない。いざとなったら、余裕で全部ぶっ飛ばされる”怖さ”あるもんな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
そんなヒリ付きにビビりつつも、クズ部活がチームになり、一歩ずつ実力がついていく描写は心地いい。変化が波及していく動きも。
そんな感じの、明暗半ばする青春群像絵巻でありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
ネガティブなシーンは最後にちょっとだけなんだが、お出しするタイミングと圧倒的な”圧”で、前半のサクセスムードを凌駕する存在感があるのが、なかなか巧い。
巧いじゃねぇよ! 眞己が傷ついてんじゃねぇかコラ! ぜってぇ許さねぇからよ…。
ほんと見てると怒りの発作がわんさわんさと湧き出してきて、心揺さぶられる話だなぁ、と痛感する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
頑張れ眞己、負けるな眞己。そんな気持ちで、クールな天才児の部活変革を見守る体験は、なかなかいい感じだ。
変わっていく彼らが、どこにたどり着くか。
テニスを通じて世界を描く物語。次回も楽しみ
しかし、主役の名前が”眞の己”であることから鑑みても、クズ親父が押し付けてくる絶望を跳ね除けて、変わっていける自分を掴むまでの物語なのだろうなぁ…そうであって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月4日
””真≒眞”を共有する柊真は、何を見つけるんだろう?
柊の花言葉は『用心深さ、家族の保護、先見の明』
あるいは追儺の木か