空挺ドラゴンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
空を行く龍を求め、根無し草共は漂う。
命がけの危険、寄る辺なき日々。それでも銛に命を預けるのは、いかな理由か。
”鯨魚取り 海や死にする 山や死にする
死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ”
そんな感じ…に切り込んでいくのか、いまいち確信が持ちきれない第一話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
”龍”のいる世界とそこにしがみつく龍捕りの日常を、地に足のついた人たちの排斥含めスケッチする感じの出だしである。
面白くなりそうな予感は多々あれど、まだ全体像が掴みきれない感じ。
全身くまなく活用できて、地上人の文化に近接しつつも異物で、それを取るものは辺境存在である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
”龍”は正しく空に浮かんだ鯨で、捕獲や解体の描写もそれを丁寧に取材した感じがある。同時にモティーフがはっきりしすぎて、ファンタジックな”嘘”が弱い印象も受けた。
見栄えを意識してか近接戦闘多めなのが特徴かもだが、”龍”独特のハッタリやケレン、『空飛ぶクジラ』以上の変則があまり見えないのは、ちょっと残念かな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
スーパースペシャルな力が”龍”になく、あくまで日常の延長線上にあることが生活感を生み出す、てことかも。
もうちょい派手だと好みかな
人物描写も全体的にタンパクで、ミカが”食べる”ヒトだということ以外は、あんまディープには刺さってこなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
初回はあくまでスケッチ、空を龍が行き人が追う世界をサラリと見せたい…のかなぁ。
全体的に生活感重点、地道な人生を切りたい感じなのか。はたまた龍捕りのスペクタクルで魅せたいのか
そこら辺の重心を、正直第一話ではちょっと掴みかねている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
嫌いな雰囲気ではない…というか、メシに拘るところ含めて好きなわけだが、面白くなりそうな予感がまだ爆裂まで至ってない感じ。
作品の底を支えるような、トルクのあるエピソードが欲しい。
細かいクスグリは結構好きで、主役の乗る船がなぜか”不思議惑星キン・ザ・ザ”元ネタだったり、”母”たる二匹目の龍が露骨にヴァギナ・デンタタだったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
ミカは歯の生えた子宮に頭を突っ込み、飛び出して殺す。生き死にのサイクルの中で、龍の肉をたらふく食う。
©三宅乱丈・KADOKAWA/ツインエンジン pic.twitter.com/9puThuhXWW
地上からは唐突な厄災と忌み嫌われ、便利に消費される”龍”という異物。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
それを狩るクィン・ザザ号クルーが、同じようにアウトサイダーである描写は面白い。龍を狩るものは、龍と同じように地上にはいられない。いられないから、龍を狩ることにしたのかもしれない。
そういうクルーそれぞれのバックボーンが見えてくると、話の骨格に肉がついてきて面白いかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
龍の整体、あるいは社会的ポジション。それに付随する経済と、多分死が当たり前の龍捕りの生活。
スケッチを終えて、ここら辺に個別に踏み込んでいくと、グッと面白くなりそうだ。
ポリゴン・ピクチュアズの描画は正直やや浮き気味で、作品世界とちょっと距離を生んでしまってる印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
ワザとらしく浮いてる風情をあえて活かす演出が回りだすか、違和感を飲み込ませる手練が見えだすと、気にならなくなるのだろうけども。
なまじっか生活感がある分、3Dモデル活かすの難しそう。
という感じの、『まずは挨拶』という感じの第一話だった。悪くない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
捕獲者であり、解体業者であり、販売者でもある”龍捕り”の業態とかにクローズアップすると、お仕事モノとして独特の味も出てくると思う。
あるいは”龍”のいる世界の異質性か。現状、船と鯨が飛んでる”勇魚取絵詞”って感じだな…。
鯨と”龍”が、捕鯨業者と”龍捕り”がどう違うかを見せることで、作品世界の奥行きも広がり、わざわざ仮想世界を舞台にした理由も見えてくるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
そこに足場を置いて、”龍捕り”としてしか活きることが出来ないクルーの顔も、その過程で見えてくるかもしれない。やっぱキャラの表情見えんとなんとも…
面白い舞台と題材だと思うので、キャラとテーマの独自性を狭くディープなエピソードでグッと掘ると、そこを足場に広さと面白さを獲得できる気がした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月8日
そういうお話が、いつ来るか。確かに感じた期待感が、いつ爆裂するか。次回も楽しみ。