Petを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
”会社”から逃亡した林を巡り、動き出す異能者達の感情。
幼い想いを爆発させるもの。
自分も傷を抱えつつ、それに手を差し伸べるもの。
悪辣に徹しようと隙を作るもの。
愛おしさと裏腹の憎悪で、必死に追いすがるもの。
首輪の付いたペットたちが、心の迷宮を駆け抜けていく。
そんな感じの、因縁迷宮本格始動、pet第四話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
ヤバい…想定はしていたんだが、スタイリッシュな洗脳バトルと濃厚な男男感情の大嵐が同時にラッシュを仕掛けてくると、凄い分厚いパワーが有る。
自分と他者の境がないからこそ、ヤマを分けてもらって人格を作る。活き方を学ぶ。
あらゆる”親子”が普遍的に持つ関係性を、より濃厚に、しかし”会社”とのしがらみの只中でしか発揮できない、あまりに自由で不自由なペットたち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
心の浮上に深い部分で繋がってる彼らの生き様が、複雑に絡み合ったまま疾走していく。そのトルクとスピードが、24分をあっという間に感じさせた。面白い。
お話は第一話冒頭、林と桂木と悟の過去から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
”又三のおじちゃん”として、林が少年に優しく微笑みかける裏では、壊すことしか出来ない桂木が祖母を殺している。
美しい思い出をぶち壊し、心に煙を吹きかけ汚す。そんな生き方しか出来ない、桂木の罪の風景
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桂木さんは憎めない部分もあり、絶対に許せない部分もある、非常に人間らしいキャラクターだ。年下の司に濃厚な”圧”をかけられ、林に出し抜かれ、悪党ぶっても貫けない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
でも、確かに人殺しだ。肉体は死んでいないかも知れないが、思い出と心は壊されてしまった。もう、戻らない。
”イメージ”によってより穏健な手段を取ることも出来るペットたちも、催眠技術を駆使し、伝書鳩を作ったり、記憶を都合よく書き換えたりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
多分必要なら、心も壊すだろう。彼らは”会社”の人間なのだ。
そういう、怪物たちの許せぬ業に、悟の祖母は潰される。
御簾の向こうの凶行を、己も定かならぬ悟は憶えているのだろうか? 身内である”会社”の人間が、自分の家族を潰した事実を?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
それはこの先、因縁が転がり悟主役の物語が動き出したとき顕になるとして、林は悟のドアを開く。光を見せる。
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『いつまでも、絶対に守ってあげる』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
そんな情のある約束を踏み倒して、林は今逃亡の身の上である。整っていた顔は疲れ果て、ドアの向こう側は暗くて狭い。
悟を助けた時、ヤマを分け与えた時心に抱いていたものは、もう閉じてしまったのだろうか?
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彼が”会社”に背を向け、約束を破った理由はまだ不明だ。そこにこそ、数多の異能者の感情を巻き込んだドラマの重心があると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
司もそれを知りたいから、桂木の短絡的なゴロン坊主義ではなく、じっくり情報を集め策を巡らしているのではないか。
ただ、もう一度話したかったのではないか。
後から思い返してみると、そういう圧力も漂う、薄暗い部屋の交錯である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
ヒロキ相手には柔らかい物腰の司は、桂木さん相手にはむっちゃ”圧”出してくるパワハラ上司(しかも年下)である。
年下に敬語を使う悟と、ちょうど逆になってるのは面白い。
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指でかすかにこじ開けた、ブライドの向こう側。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
それは(おそらく)焦がれてやまないヤマ親を、”会社”の非情なルールに適応しつつ、闇の中から見つめる視線だ。
ヤマを分け与えてくれた大事な存在を、組織の仇と追い詰め、功績を積み上げる。
影の中の生き方に適応しつつ、司の視線が熱い。
『しょせん仕事だけの関係』な桂木を、司は蔑む。つまり彼は仕事以上の繋がりを、標的と持っている、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
こりゃアカン…悟と父親を取り合う、父性コンプレックスの塊やないかい。抱え込んだ感情のデカさで、画面が歪んで見えるぜ…。
その悟も、親から継承した技術と思い出を使いこなし、囚われの立場から脱出を図る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
林のように、”会社”から逃亡したいわけじゃない。ただ息抜きを求める少年らしさすら、監視の檻の中に閉じ込められる窮屈さ。
そこからのドアは、林直伝の異能でこじ開ける。
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現実世界では狭い窓の向こう側に閉じ込められていても、美しいヤマを共有する二人は、無限に自由だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
でもそれは心の中だけで、一歩扉の外に出たら”会社”のルールががんじがらめ、自由を奪ってくる。
それと立ち向かう手段を、ヤマ親は教えてくれた。壊せば全てが終わってしまう場所に、悟を迎い入れて
やっぱ林のおじさんの過去、凄く爽やかで温かい笑顔を見るのが辛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
悟に向けるこの優しさは、なぜ擦り切れてしまったのだろう。何故、『ずっと一緒にいる』という素朴な優しさを、裏切ることになったのだろう。
その理由の一つが、ペットの首にハマった、締め付けのキツい首輪なのか。
悟は見事なマインドハックで、監視を伝書鳩に変える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
『オナニー』というドギツイ単語でスルッと心の鍵を開け、催眠を滑り込ませる技法は練達の域だ。
ペットたちがただ抽象的にマインドダイブするだけでなく、具体的なヒプノ・テクニックを駆使する姿が鮮烈だ・
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シャワー音で盗聴器を殺す配慮も万全、悟は首輪付きの生活と、それを(ある程度)手玉に取る技術に長けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
その存在自体を知らない(司に隠されていた)ヒロキとの対比は、林と司、”親”としての向き合い方の差なのか。
”会社”に背中を向けることを選んだものと、内側でのし上がる道を進むもの。
その差が、裏社会の生存技術も惜しげなく与えた林と、無垢で無知な状態に”子”を置くことでコントロールしている(ように見える)司の違いなのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
フツーの価値観だと林のおじさんが”正しい”ように見えるけど、その優しさを貫けなかったから、今逃亡者なわけでなぁ…なんとも言えん。
ガランとしたシンクに、蝶の付いたデバイスだけを置いて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
林はチャーシュー麺を貪り食う。こんな大迫力の爆食シーン、初めて見たよ…『何がなんでも生きてやる!』という執念が、色濃く画面に焼き付く。
凄く良いシーンだと思う。
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何もないシンクは、林の現在を、色んなものが失われ奪われただろう虚無を視覚化する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
それでもメシを食って命をつなぎ、蝶のように自由に飛べる空を求めて、計画を練る。
デバイスには一体、どんな情報が詰まっているのか。謎と期待の魅せ方が、コンパクトで良い。
今回はペット同士の裏のかき合い、凄腕の催眠屋が存分に”技”を見せる描写が、テンポ良く展開していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
肉体的な暴力よりも、シャープでスマートな”仕掛け”。心に割り行って、常人には到底不可能な情報収集と操作をかけあう。
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丼が落ちる瞬間、千円札が弾かれた瞬間。人の心に生まれる一瞬の動揺を、ペット達は見逃さない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
そんな裏社会の凄腕描写がカッコいいし、”お釣り”の扱いでキャラの陰影が深くなるのも、凄く良い。
まー桂木さんは、釣り銭ケチるし”圧”かけてくるよな…。司の気前の良さと抜け目のなさは、親譲りと。
『二年間練った計画』と林さん言っていたし、ずっとチャーシュメンを頼み続けたのも、お釣りを受け取らなかったのも、状況をコントロールするための布石なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
桂木を釣りだし、自分の用意した罠に引きずり込む。そのための遠大な”仕掛け”を計画する頭脳。実行する執念。
出口のない窓越しに、桂木の背中を見据え。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
林は必殺の罠へと、計画の只中へと元同僚を引っ張り込む。ここで良いように動かされているのは、桂木が林と別れた後、全然成長も変化も出来てない、ってことだと思う。
相変わらず猫は嫌い。全部、想定の範囲内。
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ただ老けるだけのオジサンは横において、子供たちはどう変わるか読みきれない。桂木さんを転がした後、追いすがってきた司は多分、林さんが知っている無邪気な子供では、もうない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
…まだ無邪気に親を慕う子供”でもある”ことが、ペットの哀しさなのかもしれないけど。
一方、もう一人の子供は更に幼い子供と接触を果たす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
ピザ屋の監視を黙らせ、裏口から潜り込んだ闇の奥。
何も知らない金魚を、良いように閉じ込めた水槽。熱帯魚屋は、幸福のメッキを施した檻だ。
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手前の水槽をナメるようにして金魚を重ねること、一見無垢で無邪気に見えるヒロキもまた、”会社”の首輪をつけられたペットでしかない現状がよく見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
悟はその状況を知っている。”親”に教えてもらえたからだ。しかし、司は何も知らない。自由を求めて水槽を壊せば、魚が死んでしまうという常識も。
そんなヒロキの幼さを、少し年長で世知に長けた立場からしっかり受け止めて、一緒に水の始末をしてやる悟が、妙に泣けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
クソマフィアの手先として使われ、常識も教えられないまま無垢に、都合よく育てられたヒロキ。
少しの狡さと、風に教えられた優しさを同居させている悟。
そんな二人が、薄暗い場所で必死に生きて、お互いの感情を交錯させるシーンは、ノータイムでダメだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
『司が水だから、俺は金魚になったのに』
ヤマ親から世界を分け与えられ、その愛に報いようと自分を固めた、あまりに純粋な愛。それを置いて親は去っていく
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ポタリポタリと、非常に無防備に落ちていく涙に、悟は寄り添っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
自分もヤマ親である林と離れ、それを誤魔化すために髪を染め、耳に穴を開けた。そんな代償行為では埋まらない愛の不在が、いつでも心を傷つけている。
でも、こうして生きている。そしてそれは、司も同じではないか。
聞き分けのない弟に、噛んで含めるように人の生きざまを教える兄のように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
悟が司とヒロキのこじれた関係に寄り添う優しさが、悟のヤマ親が誰なのか…自分が何を奪ったかを知らない残酷から生まれていることが、非常に切ない。
みんないい子なのに…いい子だから、こんなに苦しいのか。
植田圭輔さんのちょっと硬い演技が、ヒロキの純朴を上手く伝えてきて、とてもいいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
『司は俺とずっと一緒じゃなきゃダメなんだ! 約束したんだ!』
”大人の事情”を煮詰めたような”会社”のルールなぞ、何も知らない最強のペット。”親”が自分の愛を、都合よく使い倒してるなぞ想像もしない子供。
しかしそれでも、金魚鉢に落ちた涙は、人が人でありたいなら裏切ってはいけないものだ。悟はその重たさを知ってるから、ちゃんと向き合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
そういう人間味が悟に残ったのも、林さんがイメージの使い方を教えて、”潰す”以外の選択肢を与えてくれたからこそ、か。選択肢がないのはキツいな、桂木さん…
悟がドアを開けて闇に踏み込んでくれたからこそ、ヒロキはグッピーを殺さずにすんだ。監視の目が周囲を包囲し、自分が自由のないペットであることも学べた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
それがブラインドの向こうに、かすかな光を生むものなのか。より深い絶望を生むのか。
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なかなか読みきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
出前のにーちゃんを、完全に閉ざしたブラインドにほっぽらかして、面倒な彼氏をあしらうかのような態度でヒロキに向き合う司との対比が、不安を増大させる。
いや実際…親は子供を大事にしてあげて欲しい。
当たり前で当然のことなんだが、このアニメ見ると切実だと判るね…。
”猫”をキッカケに桂木を切り崩した林は、タバコ屋の老婆が持ち出した人形で、完全に心に滑り込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
暴かれるヤマとタニ。妾の子供として、母の愛を奪われ、蔑まれた日々。
桂木さん…あんたも、親とはぐれた子供じゃぁないか…。
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母に愛される幻想と、それを見下され罵倒される地獄。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
ヤマとタニがくっついた場所に潜り込まれて、桂木さんは良いように転がされる。
グロテスクで痛みに満ちた、もう笑って良いのか泣いて良いのか分からねぇサイコダイブ。
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認知の歪みを反映したグロテスクと、人間の一番大事なものを形作る美しさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
やっぱりヤマとタニの景色が鮮明なことが、この作品独特の魅力を強めている。
色彩も、渋く抑えた現実との対比で凄くヴィヴィッドだしね。現実をオーバーレイしながら進む状況が、凄く鮮烈。
林さんは桂木さんを壊さない。イメージを活用し、暗示を仕込んで鍵を奪う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
『そのほうが効率的で、色々仕事の幅が広がる』という凄くプラグマティックな理由もあるだろう。”会社”がペットに首輪をつけて飼っているのも、まぁそれが理由だ。
しかし、やっぱりそこにはかすかな優しさがあると思う。
司と悟、二人の子供にヤマを分け与え、そこを壊されれば終わりという急所を預ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
今は”会社”と子供に背中を向けても、そんな新しい希望を探そうとした林さんの意志は、まだ死んでいない。だから、二年かけて計画も練ったのだろう。
その先に、一体何が待つのか。
携帯電話という窓越しに、発生するコミュニケーションとディスコミュニケーション。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
電話に出ない司に苛立ちつつ、ヒロキはシャッターを上げて広い世界に出る。あの時、林が悟の手を引いてそうしたように。
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見えない蝶に導かれた輝きの先には、不気味極まる”会社”の異能者も待ち構えている。ぜってぇろくでもねぇだろコイツラ…特に蝶使いの人形少女…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
林さんを巡る物語が結末を迎えたら、彼らが本格的にステージ上がってくんのかなぁ…。怖いわー。
桂木さんのキーを盗んで、動かした車。逃亡者に追いすがる司は、親を求める子供の純粋を顔に浮かべる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
もう戻ってこない、幸福な日々。捨てたのか、奪われたのか。”司のヤマ親”を巡る物語りは、次回本番である。
まぁ…地獄しか待ってねぇな、確実に。
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鳴り続けてる接触警告音が、凄く良い演出で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
それは”会社”の追手に首輪を掴まれた林の窮地と、どれだけ追い詰められても轢き潰してはいけない思い出の在り処を、同時に強調している。
ヒロキを”ペット”として、便利に使っている司もまた、親を慕う子供であったし、現在進行系でそうだ。
林さんが凄く複雑な表情で見つめたのは、おかっぱ頭の少年に自分の分け与えたものが、あまりに眩しく反射したからかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
あるいは、それが永遠の約束ではありえない現実が、瞳を焼くからかも知れない。
美しい夢と、絶望的な浮世。ヤマとタニの間が、ボンネットの上で揺らぐ。
待て、次回。
というわけで、非常に面白いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
やっぱ男たちの因縁、過去の優しさと裏切り、迫りくる慕情と純朴がギラギラと輝くと、無茶苦茶心が動く。
みな愛を求める子供なのに、背負った異能故に…あるいは普遍的なカルマ故に、正しく愛に向き合えない。それでも、キレイなものを追い求める。
自分と他人の境界線がない子供に、ヤマを分け与えて”自分”を作らせる。林さんがどんな理由で逃げ出したにせよ、その行いは清く、正しく、美しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
でもそれは、永遠を約束しない。”会社”という巨大な圧力に押し流され、自分の心に渦を巻く嵐に揉まれて、人は変わり、首輪に囚われていく。
十重二十重にペットを取り巻くその重たさと、それを跳ね除け闇の奥の光を求める切なさが、グッと胸に迫るエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
凄く豊かな感情が刻まれてるんだけど、アクションは止まらずドラマが転がり続ける。この分厚さとテンポが、凄く良い。
このアニメ、マジ面白い。次回も楽しみ。
つーかなぁ…愛を求めるガキの本気の、切実な涙を叩きつけられれるのはホント自分の脆弱性で、一発で持ってかれちゃうからダメなんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月29日
ヒロキや他のペットがどんだけ悪人で怪物でも、あの涙は”本物”じゃん。人間性の傷から流れる赤い血潮じゃん。
そういうのが描けてるの、やっぱ凄いし偉いよ