ID:INVADEDを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
名探偵・聖井戸御代として、鳴瓢のイドに潜ることになった本堂町。
感染性の連続殺人は、一体どこに繋がるのか。井戸端が見据えるジョン・ウォーカー追跡は、思わぬ一撃に揺れる。
井戸に隠された真実を、釣り上げるのは誰か。隠すのは誰か。
状況は加速していく。
という感じの、本堂町くんデビュー戦…では終わらず、持てる大駒全部盤面に張った感じのエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
鳴瓢のイド、推理する殺人者たち、百貫さんの嫌疑、井戸の中の井戸。
世界観と物語構造、キャラクターに理解と愛着が生まれたあたりで、強いブロウを乱打してくるお話であった。
オモシロっ!
物語は松岡さんが、連続殺人鬼・タイマン殺害現場へ赴くところから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
三年の時間が経ち、荒廃に晒された場所を『殺人鬼にうってつけの場所』とうそぶく松岡さんが、なかなか頼もしい。
そんな彼も汗をかくほど、三年前の殺意は濃厚に残留している。
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警官としての責務も、人としての倫理も投げ捨てて、妻と娘の仇を取る。鳴瓢が名探偵の資格を手に入れた瞬間、彼はこれまでの世界と断絶する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
画面を真っ直ぐに貫く柱は、そんな断絶の象徴なのだろう。否応なく、人を切り裂く境界線。
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人と人でなし、人と死人を隔てるそんな壁によって、鳴瓢は松岡さんの同僚ではなくなり、酒井戸になりうる可能性を開いた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そこに込められた無念と殺意を収集しながら、松岡さんは結構、元同僚に理解と共感を見せているように思う。
タイマンもフェアじゃない。急激な殺意でビビらせ、無力な子供を殺す
一方的な殺しの現場を、無人の歓声で盛り上げるような歪みに、松岡さんは顔をしかめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
人が死んでも殺意は残る。
ワクムスビが収集する真実への扉を噛み締めながら、そこに潜る二人目の”元同僚”を思いながら、松岡さんはハードボイルドな刑事として、名探偵が活躍する足場を組み上げていく。
タイマンの卑劣を初手で強調してきたのは、良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
エンターテインメントとしての殺人を扱うのが探偵モノであるが、この話は死体の声を聞き、殺しの意味を問う話だ。
そこには解くべきパズルと一緒に、生臭い死臭と身勝手な汚さが宿るべきだ。
だから鳴瓢の強烈な殺意を、銃弾の形でいきなり叩きつけられたタイマンが、それに対応しきれずあっけなく死ぬのは平等だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
殺しという特権を、卓越した知性と超越性で乗りこなす。そんなスーパーサイコへの畏れと憧れを、自分の手で壊していく誠実さは、こういう話には大事だろう。
かくして、松岡さんは現実と井戸端に線を引き、退場する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
本堂町くんの名探偵試験となったタイマンの世界は、描写されることなく一気に突破される。やること沢山あるからな!
そろそろ井戸ダイブの異質性にも慣れてきて、普通に潜っただけじゃ一本調子と取られかねんしね
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自分で作り出した殺人者を観察し、猟奇が拡大していく様を見つめる連続殺人鬼メーカー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
その長い手がどう広がり、誰に及んでいるのか。松岡さんが三年前の思念を拾い集めたのは、鳴瓢のイドに潜り、ヒントを手に入れるためだった。
さー、待ち望んでいた主役の脳髄だ…!
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鳴瓢は独房の中で、聞こえるはずのない雷鳴を確かに聞く。それは彼の頭の中で、あの瞬間以来なり続けている音であり、今三年の時間を超えて展開しようとしている、雷の世界の駆動音だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
彼の頭脳は見えない場所で何が起こるかを、しっかり再構築する。出来てしまう。
井戸の外でも名探偵。その明晰さが、囚人の不自由と擦れて生まれる痛み…それを痛みと感じる鳴瓢の人間性を描くのも、今回のエピソードの仕事である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
彼は雷鳴を聞き続けている。
それが喉から漏れて殺人者を死に導き、不屈の闘志で井戸に挑ませるのだ。殺意と慈愛は、多分同じ場所から湧き出ている。
今回の英字サブタイトルは”THUNDERBOLTED”、青天の霹靂(”Bolt from the blue”)に切り裂かれた世界だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
思いもよらぬアクシデント、空から打ち下ろされる理不尽。
正義を信じる警官が突如襲った悲劇に焼かれ、殺人者にして名探偵に成り果てたとき、生まれた世界だ。
雷光にまつわることわざをもう一つ、このお話は引用している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『雷は同じ場所に落ちない(Lightning never strikes twice in the same place)』
本堂町くん…否、名探偵・聖井戸が読み解く世界のルールは、これに則っている。
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それは不幸中の幸い、悲観に裏打ちされた楽観主義を意味することわざで、現実ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
初の事件で現実ではなく事実、深層意識に固められた願望が”世界”を形作るルールに、即座に適応できるあたり、聖井戸の名探偵適性は高い。松岡さん、アンタやっぱり”眼”が良いよね…。
鳴瓢のイドがそういうルールで形成され、そこに既に死んだ妻と娘が住まわっているのは、雷鳴に焼かれて死んでもなお残る、人間性の残滓だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
世界は哀しいことばっかりじゃない。何か、そこをより善くする方法と力が、僕らにはあるはずだ。
そう信じて、酒井戸は地獄を駆け抜け、人を助ける。
一方聖井戸は冷静に、名探偵として井戸に産み落とされた機能、謎の解明へ邁進していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
推理する機械としての、ミズハノメへの親和性は聖井戸のほうが高いのかも知れない。
理不尽に焼き尽くされた酒井戸≒鳴瓢から”鍵”を受け取り、用意された安全と不自由から飛び出す。
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それを個人で留めず、銃声で周囲に教える優しさ(?)を、聖井戸も持っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
でも助けるよりも、知ることを優先して駆け抜けても行く。そこに酒井戸と聖井戸、鳴瓢と本堂町の差異がある。
それにしても、コートの下の服はどうなってるんですかね本堂町くん…。
聖井戸は三年前に惨殺され、鳴瓢のイドではまだ生きて言葉を紡ぐ妻と娘に向き合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『世界を善くするために、私達もなにか始めなきゃ』
そう強い瞳で言い切る少女を、百貫さんは懐かしく、愛おしく見つめる。
こんな人が連続殺人鬼メーカーなわけねーだろ!
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そう思いたいところだし、そう思わせるための描写でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
今回鳴瓢のイドに潜ったのは、折返しのタイミングでデカい秘密を公開し、過去から繋がる現在と未来の見取り図を鮮明にするため。
そして、名探偵の無実を事前に証明しておくためだと思う。
今後物語は、『ジョン・ウォーカーは誰か』という問いを追うことになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
彼が監視し誘導する殺しは、被害者を通じて拡大し、感染していく。人殺しは(悍ましく、そして当たり前なことに)”増える”のだ。
頭の中にジョン・ウォーカーを飼ってるやつは、軒並み信用できない。
そういうルールが、ここまでの六話で形成されている。そしてイドに潜られた鳴瓢の頭の中には、ジョン・ウォーカーは観測されなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
これで、酒井戸が『信頼できない語り部』である可能性は減った。ゼロではないが、足場にはなる。全員疑ってミステリ見るの、非常に疲れるからね…。
酒井戸が持つ人命優先主義を、聖井戸は持たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
奪われ、奪ったからこそ命の重さ、その幻肢痛にしがみついている感じもある。
記憶を奪われ投影される名探偵が、人の資質を反射するもう一つのイドであるのなら。
聖井戸の真実優先主義は、本堂町くんのどこから生まれてくるのか。
特に第4話で深く掘り下げた、鳴瓢にまだ残る人間性の苦味。それは、聖井戸の最優先事項ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
松岡さんが冷たく切り分けたように、本堂町くんには名探偵適正”しか”ないのか。危うさを秘めた知性が、命より謎を追う中で、何が切り捨てられるのか。
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さて時間を少し巻き戻し、現実の牢獄では殺人犯たちが対話をしていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
自分の愛を生み出し、歪め、殺した犯人。ある意味加害者と被害者である、アナアキとハカホリ(半分)の対峙。
底のない穴が、じっと女を見据える。
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井戸には底があり、穴にはない。無限に開いた虚無を吹き抜ける風は、推理を加速させ殺意を煽る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
ハカホリが手渡す断片的な状況から、名探偵・聖井戸誕生まで一気に筋道を立てるあたり、アナアキの知性も高い。
今回は殺人者(候補も含め)のリアルな賢さを、結構強調する回だ。
鳴瓢も状況の変化から、井戸の上の状況を推察し、自分の記憶が読まれる危うさ、そこに手を伸ばせない苛立ちに血を流す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
彼の額に穴は開かない。彼はタイマンのドタマに、トンネルを通す側だった。
それでも、赤い血が流れていく。
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壁に貼り付けた過去の残滓、愛の名残。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
それはミズハノメの中、三年の時間を超えて再生され、稲妻に怯え続けている。
名探偵は、自分の井戸の中には潜れない。自分がどんな気持ちで行きているのか、鏡を使わずに知ることは出来ない。
鳴瓢の赤い血は、そういう仮想の苦しさも籠もっている…気がする。
どんな形であれ人を殺した…殺し続けた罪咎は、鳴瓢を地下に縛り付ける。罪に対する罰、自由に対する不自由。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
名探偵として超常的な事件解決能力を持っていても、それは”蔵”という組織に縛られ、ミズハノメというハードに制約され、囚人の立場に邪魔をされる、不完全な超越でしかない。
鳴瓢の”世界”を探る今回、今まで強調されてきた”世界”の奇妙な自由さではなく、現実の不自由さ、危うさ、不透明感を強調してきたのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
ミズハノメが照らす、血なまぐさいスペクタクル。それは面白いが、それだけが世界の全てではない。牢獄と鮮血も、そこに並び立っているのだ。
一方今回初めて、ミズハノメの生み出す広大な世界に飛び込んだ聖井戸は、”九秒ルール”を見事に見抜いて、謎の本丸にたどり着く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
三年前には存在していなかったはずの、井戸の中の井戸。名探偵は謎に誘われるまま、コックピットへと身を躍らせる。
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数字の刻まれたデンジャーゾーンを駆け抜け、ゴールを目指す。”世界”に漂うゲーム感覚が、聖井戸を主役にするとより濃厚に見える気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『生存者もまた、連続殺人鬼になる』というこれまでのルールからすると、タイマンの生存者である飛鳥井もまた、ジョン・ウォーカーの影が伸びてるのか…?
彼がどういう人物で、その手で彼を救い出した百貫さんがどんな気持ちを抱いているかは、今後の展開として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
井戸の中の井戸、底のない穴に飛び込む未曾有の事態に対応しようとした所で、とんでもない横殴りがぶち込まれる。
百貫室長、殺人教唆で逮捕。
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『ウッソだろお前…』とリアルに声も出たが、非常に良い転換点である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
井戸端で情報を分析するしかない無力さと、そこからはみ出す善意。この不確かで血なまぐさい作品世界で、大体の人が彼のことを好きだとと思う。
百貫さんだけは信じられる。信じたい。いい人だし。
そんな体重移動をしっかり見抜いて、最適のタイミングで足払いをかける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
物的証拠はヤマのように積み上げられるが、それがフェイクであるという確信だけが、視聴者には残される。
だが、誰が、何のために、どうやって?
ここに解くべき謎がある。さー、訳わかんなくなってきたぞ!!
そういう現実のゴタゴタを横に置いて、聖井戸は真実を追い求め、スルスルと井戸を下りていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
存在するはずのないコックピットは、”世界”の主たる鳴瓢がパイロットだから生まれるのか。
ミズハノメは時間を超越し、リアルタイムで無意識の世界を書き換える能力を有しているのか。
ここら辺の謎は、まだまだ不鮮明な色彩をしている。真実に潜りたくなる魅力的な餌を、バラマけるだけバラマく大盤振る舞い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
出だしを二話連続にしたことといい、謎の供給と解決のバランス、話の構成がやっぱ上手いな…物語に引きずるこむベーシックな背筋が、非常に太い。
酒井戸は百貫の不在から、彼の異変を推理する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『どんな結果でも、あの人自身が会いに来てくれるはずだ』という信頼が、かつての関係性、それが稲妻で壊れてしまった哀しみを強調もする。
現実でも名探偵な男は、自分で開けた傷から、紅い赤い血を流す。それは穴ではない
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井戸を意味する”well”は感情の源泉、あるいは不可算名詞なら『善いこと』にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
理不尽な稲妻で人生を曲げられ、今なお雷鳴を聞き続けている鳴瓢の赤い血は、一体何処から噴出(これも動詞だとwell”)しているのか。
百貫さんのイドには、俺が潜る。
そう吠えた声は、何処に届くのか。
謎と期待は深まりつつ、追補として語られる数字の意味合い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『そこに書かれているもの』ではなく『聖井戸が認識したもの』で数字を構築するあたり、ミズハノメが生み出す世界の認識優先主義を、井戸端メンバーもよく理解している感じがある。
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パイ、円周、無限に続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
稲妻はあの瞬間から鳴り止まないまま、秘密の暗号を”世界”に刻みつけ、解かれる瞬間を待っていた。
鳴瓢が酒井戸として、幾度も死者の声を聞いたように。
焼け焦げた死体になった彼もまた、名探偵に謎を解いてほしいと、無言の言葉を残している。
それを読み取った本堂町くんが、鳴瓢にどういう感情を抱くかは非常に楽しみであるが…そのためには返ってこないといけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
帰還するべき現実は、嘘と暴力で構築された複雑な形をしている。
井戸端メンバーの冴えた頭脳が垣間見える、円周率暗号の読解。みんな、現実でも名探偵である。
『名探偵は殺人者』という作品のルールに従うのなら、つまり冴えてたあの三人、誰がジョン・ウォーカーでもおかしくない、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
鳴瓢を苛み続ける苦しさを読み解く、情のあるシーン。そこに不気味に、今後の伏線と不穏さを差し込んでくるのは非常に上手い。
というわけで鳴瓢のイドを舞台に、殺しと真実の冷たさ、鳴り響く雷鳴と溢れる血潮を描くエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
鳴瓢自身は見えない、踏み込めない場所で公開されるヒューマニティに重ねて、現実の不自由と苦痛を重ねていく筆は重層的で、とても面白かった。
アナアキも悪くてエロかったしなー…。
今回の英語サブタイトルは、『世界をもっと善くするために、私達も始めなきゃ』である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
椋は無垢とも通じるのか、理不尽に殺されてなお、椋ちゃんはとても綺麗に、前向きに世界を見据えている。
でも、それは凄惨に断ち切られてしまった。タイマンの事件は、終わった話だ
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しかし雷鳴はなり続けるし、それは自然のルールではなく何らかの意図(あるいは救い)を込めて降り注いでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『雷は同じ場所に落ちない』
それは希望的観測を込めて理不尽を睨む、赤い血を流す人間の処世術だ。
そうあれかしと、焼かれてなお鳴瓢は望んだ。
どれだけ悲惨であっても、世界は少しずつ良くなることが出来るし、それに私達は関与できると。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そう願った男が、イドに潜って手に入れた真実で、悪人の首をくくってもいる。
湧き上がる赤い血。『出来ると思ったからやった』という、圧倒的な衝動。
それが、どんな未来を掴むのか。
一切油断できないサスペンスとミステリが、非常に良い速度と精度で暴れまわっていて、とても面白いです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
置きてる事件と同じくらい、その渦中にいる”人間”が面白いのは良いよなぁ…乾燥してて記号的なんだが、その奥に血潮と体温がある。
つくづく舞城だなぁ、と思う。次回も楽しみ。