ID:INVADEDを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
早瀬浦が箱の中の飛鳥井を開放したことで、”蔵”は巨大なミズハノメと化す。
自死によって名探偵と化し、数多の殺意を賞味する悦楽。ジョン・ウォーカーを、二人の名探偵が追う。その背中を、殺人者たちも追う。
箱の外側で、刑事たちも動き出す。
夢は果たして、醒めるものなのか?
そんな感じの名探偵VS名探偵! 殺人鬼VS殺人鬼!! 夢と現実が織りなす超常最終決戦! なエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
奇っ怪で危険な世界、因縁たっぷり背負ったキャラクター、重なり合う悪夢と現実、殺意混じりの不屈の意志。
今まで積み重ねてきたものが押し寄せてきて、相変わらず脳がクラクラするアニメだ…。
話としてはステッキクソ野郎が勝ち逃げを図ったので、鳴瓢と本堂町くんが中指付きつけるために全力で追跡…って主柱に、殺人鬼アナアキ始末とか、イキウメ最期の純情とか、井戸に飲まれなかった者たちの闘いとか、色んなものが絡まる展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
内容がみっしりかつ重いので、一個一個バラしながら見ていく
箱から開放された飛鳥井は、周囲を己の無意識、荒れ狂う暴力の犠牲になるしかない”世界”に上書きしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
ミズハノメに落とされる前の彼女が、畏れていた世界のオーバーライドは、まさに問答無用だ。脳梁の中の地獄が溢れ出して、世界を飲み込んでいく。
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選ばれた殺人者が名探偵として、コックピットという特別な場所に座り、細い井戸を降りていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
これまで描かれたダイブが反転し、より広い場所へ無差別に拡散していく様子は、奇妙なカタルシスがある。
反転。それが最終局面、一つのキーワードだ。
飛鳥井は箱の中から外に出て、怪物は井戸に落ちる。
この期に及んで殺人者ではなく、つまりは名探偵の資格がない早瀬浦は、己を殺すことで井戸へのチケットを手に入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
体を焼く稲妻に押されタイマンをぶっ殺し、井戸の情報で殺人犯を自死に追い込んでいた鳴瓢とは、正反対の行動。
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『あくまで警察官』だから看守を撃って資格を得ようとはしないし、死ぬことで永遠を手に入れ、免罪された殺人遊戯を高みから玩弄も出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
鳴瓢はその手で殺し、殺させ、穴蔵の底に縛り付けられ続けた。後悔を写真に焼き付け、真っ白な部屋で出口なく、見つめ続けた。
短い時間で端的に描かれる、ジョン・ウォーカーの人格。それが、僕らが見てきた鳴瓢=酒井戸と綺麗に反転している所が、”宿敵”って感じでいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
犠牲者には寄り添わないし、犯した罪を背負いもしない。忘れ、逃げ、玩弄する存在は、世界の創造/想像者として井戸に落ちていく。
ミズハノメというシステムが、早瀬浦謹製のクソ殺人鬼以外にも、ゴミをとっ捕まえていたってのは事実だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
その『善いこと』は、ここまでの物語をみっしり埋めた血の重さをなかったコトにできるのか。
『鳴瓢くん、すまない…』じゃあねぇんだよな…痣だらけの椋ちゃんの死体見ちゃうとさぁ!
人が死に、殺されるということ。そのフィジカルな重たさ、問答無用の取り返しのつかなさをぶっ刺して、『やっぱ早瀬浦クソだわ! クソステッキ野郎だわ!!』と実感させるために(も)、ここまで容赦なくゴア表現を積んできたのかなぁ、などと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
『善いこと』しても、死人は帰ってこないのだ。
そういう重さを、神様はひょいひょい逃げ帰る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
名探偵としてのアイデンティティをとっとと投げ捨て、『カエルちゃんの謎を探る』という基本ルールをシステム側から拒絶され、裏井戸は早瀬浦=ジョン・ウォーカーに戻る。
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『聖闘士星矢の巨蟹宮かよ! 積尸気冥界波!!』って感じの、デスマスクに埋め尽くされた”世界”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
他人の仮面(Persona)をかぶると、その個人(Peson)の地獄を覗き込める、ジョン・ウォーカー垂涎のシステム。
亡霊として神様として、自在に歩き回って欲望を満たす。次はどんな殺人が見れるかな!
そこに、酒井戸の救済への不屈も、聖井戸の謎への探求も、穴井戸の終わりへの希求もない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
名探偵は反転した自我であり、だからこそキャラクターの真実を強く反射する。
そういうものに根気強く付き合う(付き合わざるを得ない)業を、早瀬浦は持ってない。彼の業はあくまで、犯人の業だ。
井戸の上からシステムを組み上げて、犯罪を暴き立て、正義を行う”世界”を覗き込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
当事者ではなく窃視者(なにしろ、直接は自分以外殺してないんだから)のアイデンティティを持つ神様は、世界をジャンプし自在に逃げる。クソが…。
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合わせ鏡の中、無限に続く追いかけっこ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
コックピットを通し、正式に井戸に降りた名探偵達はアイデンティティを剥奪されている。
それは内部と外部、過去と現在の摩擦で生じる井戸嵐を避け、世界と名探偵を保護するセーフティだ。
既に死んでいる早瀬浦は、そのロジックを超越している。
それはつまり、思い出す自分がない身軽さ、思い悩む自分がない気楽さである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
正確にはそういうIDはあるんだけども、摩擦を起こさない。
”7”にこだわって聖数殺人を生み出し、飛鳥井を箱に閉じ込めてミズハノメを作る衝動に、葛藤がない。現在や異土からの更新もない。
白紙の状態で井戸に落ちて、思い出して嵐を呼ぶ。それが風穴を開けて、突破口を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
今回も繰り返される、探偵たちのID再獲得。その冒険から、チート気味に早瀬浦が阻害されていることに、僕は結構大きな意味を見出している。
外側から見ているだけの弱虫に、好きにさせてたまるか。
そういう意思は、井戸と井戸端と井戸の外にもみっしり満ちている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
今まで縁で名探偵の事件を分析してた人たちも、外務with百貫さんも。
みんな自分の事件を、命載せて必死に走っている。
フルアーマー百貫出陣ッ! いいシーンなんだが、絵面が面白すぎる…ガンダムUCかよ
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百貫さんは犯人として、井戸の外側に隔離されていたから反撃のチャンスを掴めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
”外”にいることには大きな意味があるけど、それは”中”に出入りするための企図であって、神様顔で殺意を玩弄するためじゃない。
百貫さんは、託された銃に弾丸を込めるのか。己の殺意で、飛鳥井を撃つのか。
『衝動に流されるだけが、人間の在り方じゃない』と、かつて鳴瓢に語っていた彼が、立場を反転させ、生き死にの決断をする立場になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
皮肉といえば皮肉、運命といえば運命な構図が、次回どう決着するか。ドグマに落ちない魂の拠り所は、百貫さん、アンタにもあるはずだ…。
これは外側から内側へ入り込もうとする動きだが、名探偵達は内側から外側へ突破せんと、長い冒険を走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
強制的に伝えられる真実、生まれる穴(外側と内側をつなぐもの)、宿敵と救援者。
聖井戸くん、インナースゴいっすね…。
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第7話から長い時間をかけた、嵐を呼ぶ自己定義。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
『私は誰なのか』という問いかけも、早瀬浦はチートで短縮し、自分が逃げるための時間稼ぎに使う。
『まどろっこしい様式美なんぞクソくらえだ!』とばかりに、ミステリとスプラッタの美味しいところだけつまみ食いな気質が、行動に現れ面白い。
警官と犯人、殺人者と名探偵、穴を空ける者と開けられるもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
本堂町くんとアナアキのロマンスは、色んな境界線が混じり合いながら進んでいく。
偉そうに倫理を説教する立場に自分がいないことを、本堂町くんは当然理解してる。人殺しだってことは、松岡さんに思い知らされたからね…。
アナアキの憐れな犠牲者…ってわけでもない。彼が自分に施した”治療”は、それが無い状態を想像できないほど、本堂町くんに馴染んだのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
恋を育むには異常な環境で、愛を歌うには血生臭さ過ぎて、でも確かに、何かが繋がっている。
そういうヘンテコな、このアニメらしいロマンス。
砂嵐の中で、自分の死体と妻子の幻に微笑むことで、鳴瓢が己の在り方を思い出したように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
聖井戸もまた、荒れ狂う嵐の隣に富久田保津がいてくれることで、自分を見つけれたのだろうか?
それはモンタージュでスキップされ、語られることはないロマンスだ。
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でも多分、『井戸の中の井戸』で鳴瓢が歩み、溺れ、戻ってきた夢のように、甘くて残酷なものを踏みしめて、本堂町くんはドグマの嵐を抜けて、アナアキと一緒に自分を見つけたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
その無言と省略に、色々勝手な想像を膨らませられる所が、なかなか豊かだな、と思う。俺はカプ厨じゃない!!
鳴瓢が砂嵐の向こう、幻影でしかない愛おしさに何を見出したかは、既に描かれたものだ。だから言わなくても判るし、言わないことでその意味は強調される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
僕を置いて、何処かへ行ってしまった人たちのためにも。
名探偵は世界に穴を開け、内側と外側を繋げていく。
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かくして数多のデスマスク(ライフマスクなのか?)が眠る”ふりだし”へ、二人は帰還する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
寄り添う理由もないのに、共に進む意志と運命。微かなロマンスの甘さ。
そういうものは、殺意に殺意が跳ね返る冷たいルールで、スパンと撃ち抜かれる
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まぁ、そりゃそうだな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
人殺しが無条件に幸せになれるようなヌルい世界なら、こんなに血みどろのインクで描いちゃいない。
本堂町小春は数田遥を殺したし、救済だと信じていても、アナアキの所業は連続殺人でもある。
血のツケは、血で祓うしかないのだ。こりゃ鳴瓢の決着も覚悟せんとな…
アナアキがぶち開けた本堂町くんの穴は、パーツに分割されたものを認識できない、特殊な世界を与えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
崩れた顔貌も、壊れた世界認識も、それが生み出したアナアキ殺人も、彼女にとってはJIGSAWEDではなく、統合された美しいものだった。
それを手繰って犯人にたどり着いて、殺した結果殺される。
反転しつつ、反復される殺意と業。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
その只中で、Pretentiousと称された”7”でなく、”3”に満たされながらアナアキは死ぬ。早瀬浦を支配する聖数を、『ただの数字なのに、物語が付きすぎてる』と称するのはさすがの慧眼。
三人の名探偵、三つの願い。
被害者と殺人者と取り残されるもの。
”蔵”を飲み込んだ悪夢の中で、殺されたものは一体どうなるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
それが最後のミステリで、アナアキの死もまたどうなるか、さっぱり読みきれない。
鳴瓢が美しい夢から自分で醒めたように、戻らない過去は戻らない気もするが、まぁ結構なんでもありだからなこの状況ッ!
井波は本堂町くんのペルソナを通じて、求めていた”世界”に落ちていく。かつて現実で、伸ばした手が無念に届かなかった構図の反転を、自分で演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
完成しないロマンス。人でなしの恋。
それに終止符を打つのが、ジョン・ウォーカー最初の他者殺害…か?
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恋人が死にゆくさま、後ろから貫かれ崩れ落ちる様子を、バラバラに分断された”彼”はただ見ていることしか出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
エロスとタナトスが複雑に入り混じった、最悪に最高の絵面でココ、非常に良かった。
超変則的で悪趣味な寝取りの絵面だよなぁ…ジョン・ウォーカー許すまじ!(勝手な怒り)
勝手に去っていった殺人者に、取り残された本堂町くん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
彼女の助言で己を取り戻した鳴瓢が、最後のパートナーだ。
殺意に引きずられるまま後を追うより、理不尽な謎、身勝手な不正義を追いかける。
檻の外、警官として走り回る現役と、稲妻に囚われた罪人。最後の旅路だ。
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取り返しようもなく失われたものに、魂を引きずられつつ”どこか”へ辿り着こうともがいた男。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
頭に開いた穴から、自分の中の真実を引っ張り出され、導かれるように井戸を走った女。
その運命を捻じ曲げた神を、地獄に引っ張り込むために。
あるいは、生の輝きで闇を突破するために。
拡大した悪夢最後の事件が、遂にやってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
飛鳥井さんは本当に悪くないんで…なんかこー、救いのある決着をぐいっと引き寄せてください、頼んますよフルアーマー室長!(流れ始める”UNICORN”)
タイマンの事件で滅茶苦茶になった元刑事が、”外”から事件解決に挑む。
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百貫さんや松岡さん達、”現実”に足場を置く刑事たちにとっても、次回は過去を精算する決着の時なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
同時に井戸端で見てるだけだった百貫さんが、『着るコックピット』で武装し、事件の中心…飛鳥井木記の世界に飛び込む、ということでもある。
そこに、名探偵としての名前はなくとも。
飛鳥井の内面はヌトヌトと制御を失い、”蔵”全体へと拡大した。内側が外側を越境する、INSIDE-OUTEDな状況だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
その境界線を定められるのは、外側から観察し玩弄するものではなく、内側に飛び込んで外を望み、外から手を差し出し引っ張り出す当事者だ。
僕らもこのアニメを見て、少しでもそこに立てたか
それを作品に、己に問われる最終話になると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
外部にあるものが内側に染み込んで、それが外側を変えていく。その働きを”感動”というのなら、このクライマックスまで僕を引っ張ってくれたこのお話、やっぱりド凄ぇ作品なんだと思う。
次回、最終回。マジで楽しみ。
英字サブタイトルは『私の秘密を教えてあげる』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
血みどろで狂い倒してるけども、やっぱ本堂町くんとアナアキのロマンスはこの作品を支える、大事な甘みだよなぁ…。
その甘やかさに流されず、在るべき決着にしっかりたどり着けたこと含めて。
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追記 死せる犠牲者もまた、あなたの旅路の、その果てにある己の再発見を祈っている。立ち止まり、耳を傾けられるのなら、得るものもまた多いのだろう。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
裏井戸としてのIDを、超簡単問題でとっとと奪って井戸嵐に落としたかったカエルちゃん=飛鳥井。
ミズハノメが”難易度調整”出来ることが今回判ったけども、酒井戸への問題はいつでもハードだった。
それは飛鳥井が投げた、自分という難問を解いてほしいという祈りだったのだと思う
井戸の上の現実だと、鳴瓢はタイマン銃殺即収監で、飛鳥井には会っていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
それでも、鳴瓢の影たる酒井戸に”世界”の秘密を、繰り返し殺される自分を解いて欲しい願いがあって、簡単に『自分が誰であるか』を教えはしなかった。
それは激しい井戸嵐から、名探偵を守る処置でもある。
酒井戸は鳴瓢である自分を思い出すことで、世界を縦断する自由を手に入れる。それと同時に、犠牲者に寄り添える名探偵でもある自分を知ることで、乾ききった復讐者にも微かな救いがあって欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
それが僕個人の願いではなく、作中カエルちゃんが殺されながら見た夢でもあるかなと、今思っている。
追記 他者を踏みにじることで実感される、猛悪なパワー。その衝動に歯止めをかけることが唯一の答えなんだが、主役たる鳴瓢が衝動に大負けに負けたところから物語は始まってんのよね。パワーの誘惑は、綺麗な題目で片付くほど軽くはないのだ。
ID追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月16日
鳴瓢は殺人鬼が”弱虫”である事実を暴いて、彼らを自死させた。
ジョン・ウォーカーは妄想でしかない殺人が実現可能で、彼らが他人を玩弄できる”強い”存在だと背中を押した。
ココも正反対の対比なのだな。他者を殺す方向と、自分を殺す方向と。