映像研に手を出すな! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
浅草監督の脳内でこんがらがったストーリーラインは、出口を見つけられないまま迷走する。
教頭主導の財政封鎖、遅延する作業工程。問題山積ながら、行き詰まるくらいなぁ遊べぇ!!
そこから見つけた突破口。
全ての答えは、河童が教えてくれる! …か?
そんな感じの、コメットA編第三回。益体もないアイデアばっかり湧き出る浅草脳が、遂に接続ポイントを見つけるお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
学校との経済戦も、外部メディアを動かして無事突破…と思いきや、とんでもない所で地雷が炸裂し、最終話一体どうなっちゃうの~! って所でヒキ。
あ、浅金ZEROもあるよ!
現実と空想、過去と現在。色んなもん脳みそでごたまぜにして、コミュニケーションと共生というテーマを見つけ、ぶっ問い柱をおっ立てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
浅草監督がストーリーラインを組み立てる工程は、浅草みどりという少女が見識を広げ、世界をクリアに見据える過程でもある。
『作品を仕上げる中で、自分を見つける。見つけた自分が、作品を輝かせる』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
そういうフィードバックを繰り返して、青春アニメ制作物語を加速させてきた物語にふさわしい、大きな軸だと思う。
まぁそれも、全然あってねぇBGMで倒壊の樹木なんですけどね!
さてお話は、闘争から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
浅草氏は夜空に闘いの意味を問うが、答えは当然返らない。
映像研の銭ゲバ担当は、ヤバい相手との取引を潰される。シルエットだけで『あ、強い女だ』と判るさかき・ソワンデ…強い女だ。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/dntyyhtfUr
後に浅草氏が見つける『敵って、ちゃんと顔の見えない相手なんじゃないか。敵に見えるものをしっかり見ると、仲間になるんじゃないか』というエウレカ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
それに、強敵たるソワンデが結構自分たちのこと気にかけてくれて、色々忠告してくれてる状況は影響してる気がする。
バチバチ火花を散らしつつも、自分の足で踏み込み己の目で確かめた”世界”を、ソワンデは気に入っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
秩序の代理人と、自由人の代弁者。立場は違えど、通じ合うものはある。それはそれとして、ぶっ壊したガラスとドアは弁償しろ!
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/8M0Ye9tYBK
『学生は無償で、無邪気にモノを作る存在』という思考停止の鎖を、どうにかぶっ千切るために。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
金森氏はハチャメチャに働いて、突破口を掴みに行く。
有名読モでメディアの目を引いて、話題にしてもらう努力…この段階で、サラッと描写されてんのよね。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/gK5tzuqI9T
交渉と管理担当の金森氏が、外部に対して開けているのはある意味当然と言える。才能溢れる職人じゃないんだから、外を見ないとゼニは掴めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
内にこもる気質の”監督”も、色々なものを見ようと頑張っている。その視線が、グルっと回って自分の頭ン中にあるアイデアを、形にしたりもするのだ。
コスモスを植える教頭は、自分たちには見せない穏やかな表情をしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
調和と共生。お互いの顔を見ずに闘うよりも、そっちのほうが浅草氏は好きなのだ。とりあえず、そういう自分に気づいて、ふと見渡した世界に葉蘭。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/L9bL7A0Jur
それは金森氏と出会った思い出に繋がり、『友達でなく仲間』である自分たちに向いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
イマジネーションは連鎖し、経験が創造を生み出す。そして創造は、自分だけの体験によって繋がり、形をなす。
ウンウン長く唸ったUFO大戦ストーリー製作は、思考の断片がどうクラスタを作るかを、じっくり追う
まぁその前に、鬼の制作進行にたぬきが捕まったり、ボンクラ教師が良い示唆出したりするのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
『現実しか見ねー! ゼニしか信じねー!!』みたいな顔してケツをひっぱたくのに、しっかり遊ばせて自分も足濡らす辺り、理解ある銭金担当である。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/ICoEPiQ1tw
金森氏とクリエーター二人の乖離は、これまでも幾度も描かれたところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
彼女はガキっぽい溶岩遊びを共有はしないし、浅草氏と水崎氏のような共鳴も起きない。
しかし自分と違うからと言って、突き放したり下に見たりもしない。違うなりに通じあえる部分を見つけて、利益を自分に引き寄せる。
下手したら死ぬ大冒険に、ギャーギャー文句言いつつ付き合って、河童迷宮に一緒に迷い込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
理にかなわねぇ”遊び”を共有するのは、それがクリエーターの栄養だと敬意を払う…だけでなく、金森氏も存外楽しいからだろう。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/rSvpcTY0zh
身近な街に隠れていた、不思議な情景。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
水の奥に沈んだ街と、”敵”の中にある共生。
鳴り響く音、メッセージ、コミュニケーションとダンス。
色んなものが頭で一気に繋がって、浅草みどりは水に落ちる。そして金森氏は、一切のためらいなく水の中に飛び込み、友達を助ける。
その”速さ”に、どれだけ金森さやかの中で浅草みどりがデカいかよく見えた気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
現実と空想の区別がねぇクリエーターは、スゲェ物を作る。だが足元があまりに危なっかしくて、すぐ穴に落ちる。
そこをすくい上げるのが、実務屋の仕事だ。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/8LOWVm7Lac
そういう理屈も後ろにあろうが、この”速さ”は頭で考えてたんじゃ追いつけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
血が、細胞が、友達を助けたかったのだと思う。
こういう熱血を見せられちまうから、金森さやかから目が離せねぇんだよなぁ…。
本当にホットな女だよ金森さやか。好きだなぁ…。
現実から足を滑らしてまで膨らませた空想が、ストーリーに背骨を入れんとする直前。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
金森氏は音信不通となり、不安が映像研に広がる。
これ風邪で寝込んでるわけだけど、確実に浅草氏助けるために水潜ったからだよな…”愛”じゃん。
まぁ落ちたのが誰でも、金森さやかは助けたと思うが!
そんな二人の関係が、一体何処から湧き上がったのか。浅草氏は見舞いの道すがら、過去を語る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
一人ぼっちの番長とタヌキ。利害の一致した共生関係。
金森氏はそううそぶくけども、二人の出会いは確かに、浅草氏の世界を広げてくれた。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/ZGcurclIJM
葉っぱを集めると、お金が生まれる世界の不思議。初めて乗った電車の風景。荷物を持って、友達っぽいことをする喜び。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
金色の景色の中、”友情”としか名付け得ないものが、凄い速度で疾走する。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/8ODpzB3yLc
僕は浅草氏の子供っぽい、ベビーちゃんみたいな表情がおやつのカステラより好きなので、今週はたっぷり供給されて最高だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
この頑是ない表情に、クールな現実主義者も”何か”を感じた。だから柵の向こうの風景に、一緒に飛び込むことにしたのだろう。”愛”じゃん。(二度目)
浅草氏は『将来の夢は仙人にしよう…』とかボンクラ吐き出してるけど、『友達は欲しい…』って吐露もしてて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
あの雪の日以来、想いをゼニに変えるハードな生き様を己に任じた金森氏も、それは何処かで同じだったんじゃねぇかなと思う、二人のグラウンド・ゼロだった。火力たけーな…。
友達ではなく仲間。それは実力とセンスで繋がり、形のない夢ではなく手に取れる成果を生み出す映像研のイズムなんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
でも、やっぱり彼女たちの青春はとても熱くて爽やかで、
文句のつけようもなく友達だと思うのだ。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/BDG3HPAXXd
強い女が、ピンチで欲しがる牛乳。迷わず”正解”を持ってくる浅草氏がマジで強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
外部への働きかけが功を奏し、コメットAへの道も開かれた。UFOと商店街が闘う理由も、”敵”の顔を見る融和の物語という”芯”を掴んだ。
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/3tf8nDjFqY
クリティカルな一発を差し出す時の、浅草氏のドヤ顔が非常に良い。おやつのABCビスケットより好きだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
怪物に思えたものも、子を慈しみ日々を生きる。それを見て、伝えることで世界を変えていく。
それは浅草氏が、アニメを皆で作る中学んだことの総決算なんだと思う。
アニメ制作は浅草氏の全てであり、全てではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
ザリガニ食ったり、水に溺れたり、自転車ぶっ飛ばしたり。
色んな寄り道の中色んなものを見て、色んな事をした。
”監督”として苦手な対話に飛び込んで、うさぎを吸いつつ”敵”の顔を見た。
そんな体験の全部が、アニメ作りに繋がっていく。
そういう風に、総体としての自分を形にして世に問えるから、浅草氏はアニメ作りを選んだんだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
そんな渾身の一撃が、これまでも彼女の…彼女たちの道を切り開いてきた。
だからコメットAでぶっ放す一撃も、より広くより強い場所へと、映像券を押し出していくだろう。
しかしそんな飛翔の前には、問題山積ピンチ連発である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
音響も作画も良い感じに仕上がり、アイデアを映像に落とし込む工夫も万全。
スケジュールバッチリで完パケ! …って思ったら、BGMがマジで合わねぇ! 作品が死んだッ!!!
©2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会 pic.twitter.com/qxBvkCccut
地域と外部メディアを巻き込んだビジネスのスケールも、それに答えうる”対話と共生”というテーマもいい感じなだけに、全然噛み合わないBGMは致命傷である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
どうなる、どうする映像研ッ!! というところで、次回最終回に続く。
いやー、いい感じに引くなぁ…マジ面白い。
コメットA編最大の問題として描かれた、作品を支えるストーリーの柱。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
これに浅草氏の実体験と発見、沢山の”遊び”が生み出したスパークが答えを出す展開は非常に良かった。
面白い話が生まれたのと同じくらい、少女が世界と自分の在り方に小さな、そして大きな答えを出せたのが善い。
見方を変えると、世界は面白い。世の中、いろんなやつがいて仲間になれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
今回たどり着いたものの根っこには”金森さやか”がいて、それを思い出すことで作品の背筋が伸びるの、非常に良かったですね。
やっぱあの”速さ”ですよ…己を一切顧みない、心からの献身と衝動…。
ただ仕事を果たす以上の、人間的な発見。それをアニメに塗り込めりゃ、そら面白いものになる!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月17日
と確信させておいて、最後のBGM地雷がドッカ~ンでさてはてどうなる! って盛り上がりも、非常にグッド。
1クール熱く駆け抜けた、アニメに賭ける青春。
最後にどんな絵が見れるか、すんごく楽しみです