BNA ビー・エヌ・エーを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
銀狼の真実を知ってなお、友は偶像を続ける。その奥にある虚栄と真心に、みちるは瞳を凝らす。
目の前にあるもの、その先にあるもの。反発し、求め合いながら視野を広げていく少女と、取り巻く大人。
青春のダンスが行き着く先は、美しい夢か、醜悪な野心か…。
そんな感じのアニマシティ・ノクターン、BNA第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
みちるとなずなの、すれ違いつつ強くぶつかる、未熟さと誠実。ジュブナイルでもあるこのお話の核を、真相…の一部を公開しながらしっとり描写していく回となった。
淡い色彩で切り取られた、美しい夜を活かした詩情が、青春を巧く切り取る
士郎が預けてくれた真実を、みちるはなずなに届けていく。しかしそれは実情を見ない身勝手、正しさの押しつけとして拒絶されてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
みちるとなずな、親友同士が見てる世界、身を置く立場の違い。
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これをパステルがかった柔らかな色彩で、鮮烈に描く筆が元気だ。ファンタジックなんだがスタイリッシュでもある色彩感覚は、この作品にたくさんある強みの一つだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
お互いの髪の色を伸延した、青とピンクは混ざり合うことはない。少なくとも、ここでは未だ。
拒絶と思い込みがバチバチぶつかり合う思春期劇場は、同時にどうやっても相手を嫌いになれきれない、幼く純粋な思慕にも繋がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
好きだからこそ、分かって欲しい。その思いは同じなのに、だからこそ自分を強く押し付けてしまう。
己をハンドリングできるほど、彼女たちは大人ではない。
だがだからこそ、いがみ合っても疼く気持ちを無視もできない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
拒絶の奥にある真意を、毛布にくるまり背中を向けた態度の奥に見つけてしまうから。『ムカつく!』と背中を向けても、言っていることに耳を傾けてしまうから。
みちるの迷走と譲歩を追うお話は、一方通行では終わらない。
この出だしと同じ”寝室(適切に保護されるべき私的/性的領域)”で、なずなが”キモい”ボリスを拒絶する決断は、無理解に満ちているように見える二人の交流が、実はお互い影響し合い、変化しあっていることを証明している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
みちるの窓からのアプローチは、確実になずなを変えていくのだ。
そういう変化を描くためには、なかなか分かりあえず、自分の頑なさも譲れない未熟さ、ままならなさを大事に積み上げていく必要がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
チャーミングな未熟さを主人公に与え、一歩ずつ変化させてきたこのアニメらしい、焦らない運びで進む回といえる。
ダチと分かりあえず、ボーッと未来と自分に悩む少女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
不器用な神様は、優しい言葉で判ってあげることは出来ない。だが、たぬき饅頭を差し出してやることは出来まーす!!
士郎さんらしいデレで、思わず笑っちゃった。かわいい。
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士郎さんから貰ったお饅頭を食べることで、みちるは目の前にある写真立てに気づく。それは上を見上げていては気付けない、ずっとそこにあったものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
アニマシティに流れ着き、なんとか屋根を手に入れて。
まだ獣人もこの街も嫌いだった段階から、みちるはずっと続く友情を、自分の身近に置いてきた。
士郎さんの不器用な優しさが、忘れかけていた甘っちょろい郷愁を思い出させ、ようやく目に入った想い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
なんだかんだ、なずなは親友なんだ。
見つけ直した思いに向き合うために、みちるは自分の足で、自分の物語を走っていく。
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豹の早い足、猩々の力強い腕、鷹の鋭い目と翼。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
みちるは”化ける”能力を己の資質として制御し、自分が投げ捨ててしまった過去がどこに行ったのか、確認する知恵とすることが出来ている。
変容する獣人としての異能が、少女としての人格的成長とシンクロして身についているのは、面白い表現だ。
飲水すら自由にならない、獣人スラムの現状。みちる(と僕ら)は、また一つアニマシティの現実に触れ、学んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
色々胡散臭いところもあるが、教団は”水”という最も基本的なライフラインを、恵まれないもの達に供給している。それが汚水を飲水に変える奇跡なのか、表面だけ誤魔化した嘘なのか。
この段階では判断しきれない所がミソである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
なずなが演じる、偽りの神。それは倫理なきスラムに行動指針を与え、目の前の利益だけを追い求める弱肉強食に、他者尊重のモラルを与えていく。
神が果たすべき、現実を超越した理想の具現。
たしかにアイドル・デェスルーヴは、それを果たしている。
獣人が”人”として街を構成していくためには、絶対必要な綺麗事。親友はたしかに、それを果たしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
みちるは教団の倫理的実効…それをもたらすなずなと、彼女が大事な自分をドブの中から拾い上げて、身近に置き直す
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ジャッキーのおバカな…だからこそ実直なスラム的改心に触れた時、みちるの瞳が大きく見開かれているのは、嘘のない演出だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
彼女は思い込みに瞳を塞ぎ、思い切り突っ走る。
後にアランが揶揄するように、それは事実だ。浅薄で幼い、ただのガキだ。
だが、目を見開いて改めることも、沢山できる。
”化ける”という彼女の資質は身体的なもので留まらず、アニマシティの現実を見るたび、心のあり方を変えてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
そこで足踏みせず、実際の行動をちょっとずつでも変えている所に、みちるの倫理的卓越性がある。
持ち前の愚かさも含めて、知行は一致しているのだ。その着実な歩みが、作品に重さを与える
そんな子供の生き様に影響され、同じく変わりつつある大人は、犯行現場に蛇の匂いを嗅ぐ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
何故、何のために。
複雑なからくりを解体し、動機を推理する探偵の仕事は、ハードボイルドな人狼によく似合う。
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しかし冷静な理知がたどり着けない場所へ、一気に突き進んでしまう情熱もまた、なずなの力である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
記憶に深く刻まれた、別れの痛み。それに突き動かされるように様々に”化け”て、なずなはメディセンへと、一人で侵入し、闘争していく
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第3話ではただ迷い込み、士郎に助けられていたのと同じ場所へ、みちるは独り、”化ける”能力を活かしながら突き進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
それは最も原始的で獣人的な武器…”牙”を敵に突き立てる暴力的闘争を、彼女が選び取ることへと繋がっていく。これ、結構デカい決断よね…。
今まで基本的に暴力は士郎≒大人≒男の領分で、みちるはそこから遠ざけられ保護されてきたわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
大事なひとが害されている(と思いこむ)状況を前に、彼女もまた、暴力で我意を通そうとする。
そういう決断ができるところまでは、彼女の身の丈は大きくなったのだ。
しかしコレまでも示されたように、彼女は暴力が下手くそである。キャラクターの性分として、誰かを殴って想いを通すことに向いていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
害獣のように追い込まれ、屈服の姿勢を取らされる。みちるの行使する暴力は、状況を変えない
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そこから彼女を開放し、物分りよく、正しく対話…人間の特性を行使しているように見えるアラン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
怒りと疑念を抱えて対峙しているみちるだけでなく、仲間のはずのなずなにも、扉が境界線を描いているのは面白いところ。
やっぱり、コイツは信用ならない。画面は慎重に、そう語ってくる。
なずなとみちるが巻き込まれた、獣人性の薬害。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
アランはそれを”治す”べく、誠実に手を尽くすと約束する。獣人が抱え込む非理性という病も、偽神を使って”治す”、と。
だが人のあり方は、治療するべき病なのだろうか?
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獣人であることが経済的不利益、倫理的不平等に直結してしまうこの世界においては、この判断は非常に難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
浅ましく、暴力的で、貧乏で、余裕がない。
獣人であることのマイナスと同じくらい、その只中でもがき”人”であろうとしている存在の輝きも、このお話は描き続けてきた。
企業という巨大な存在に絡め取られ、強制的に獣人に”化けて”しまったなずなとみちる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
平穏から追い出され、個人的歴史から切り離された不幸とはまた別に/その代わりに/それと連動して、二人とも得たものがある。
誰かの救いになる喜び。世界と他人を見る知恵。自分が何者か知る実感。
それはかけがえのない宝で、同時に『獣人になる』というアクシデントがなければ、多分出会えなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
そういう全部を引っくるめて、獣人であり続けるのか。はたまた、人間に戻るのか。
アランが差し出す真実は、そういう選択肢を少女たちに与える。
だが、それはただの善行ではない…だろう。
ストレスを心的エントロピーと言い換える詭弁には、ある種の真実があると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
獣人が溜め込んだ鬱屈は、混沌を加速させ全てをメチャクチャにしてしまう危険性がある。それを適切に制御しなければ、世の中悪くなる一方だろう。
だが神の仕事はガス抜きだけではないし、神だけが人の救いでもない。
アランは制御可能な神様として、アイドルを夢見るなずなを飼った。なずなは自分の意志で偶像を…アランの野望の道具をやっているけども、(僕ら視聴者と同じく)真実のすべてを知っているわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
アランは『何故獣因子を凝縮した薬を作ったか』という、根本的な疑問に答えていない。
『獣人病を治せる』という情報の一部を開示することで、『何故、何を求めて私達は獣人にされたのか』というコアな疑問を、巧く反らしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
真実の一部を開陳することで、より醜悪な野望を隠す。アランは頭が良く、だからこそ倫理を蔑ろにしている…ある意味、非常に人間的(非・獣人的)存在だ。
そこはクライマックスで掘り下げる疑問だろうから、子供たちは未だいがみ合う。仲良くおしよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
アランは素直になる強さがまだ持てない二人の間に入り、仲介者を気取る。その張り付いた笑顔やめろ!!
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ボリスが散々キモいキモい言われてるし実際キモいが、理解者気取りで陰謀を重ね、遠巻きに獣人の生き様を玩弄しているアランこそが、一番キモいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
みちるが当事者として、獣人が苛まれる差別や暴力、それだけでは終わらない生の輝きを引受けてるのに対し、アランは全てが他人事だ。
安全圏を守り、賢く情報と状況を操作する。色んな人が振り回されている困難から、距離を取って利益を吸い上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月3日
そういうクレバーな卑劣さを、アランはうまくキャラクター化していると思う。
ジリジリ反感を積んで、ラスボスとしてぶっ飛ばされるカタルシスへの準備もしてるか。早く殴られねぇかな…
それは先の話として、少女たちは無言で夜の底を、隣り合いながら泳いでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
気まずい沈黙が支配する闇に差し込む、ピンクの淡い光。それに照らされながら、ただ自分だけが孤独に、この車内に座っていない事実に気づく。
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この作品独特の色彩感覚に彩られた、寡黙で雄弁な夜。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
影と光が、裏腹な二人の反発と友情を照らす様子も素晴らしいが、窓ガラスの反射を通じて自分を見つけ、相手を見つけ、その視界を世界に広げていく内面の描写が、とにかく良い。
思い出さないうちは、何も見えない暗闇。
でも隣りにいる相手のこと…彼女が大事な自分を見つけた時、自分だけが写っていたはずの世界がスッと広がって、他者を反射/内省する視界が広がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
それは思い出と世界に繋がっている。二人は友達で、この広い場所に今もいる
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それを思い出せたことが、雨の中孤独に立ちすくむみちるにとって…そして信者にかしずかれ自分を見失っているように見えるなずなにとって、どれだけ大事だったか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
青春を力強く歩くために必要な、発見と拡大を物語の軸として大事にしてきたこのアニメらしい、パワフルな表現だった。
士郎さんが差し出せる優しさは、すれ違いに傷付きつつもタフに、自分にとって大事なものを見つけられた子供にすり寄ることではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
彼女が己を整えれるようタオルを用意し、そっと話し相手になることだ。アンタほんまの”人間”やで…
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士郎さんのたぬき饅頭が思い出させてくれた、自分の目の前にある、大事な思い出。自分の胸の中にある、現在進行系の信頼と友情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
みちるはそれを誇りたいから、銀狼の首飾りを回収に行った。教団に所属しているアイデンティティが欲しいからではなく、なずなが好きな自分に、嘘を付きたくないから。
それを素直に、伝えることなんて出来ない。親友だからこそ、本当のことが言えない瞬間がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
それでも、ただ虚栄を満たすためではなく、誰かの支えになるために”偶像(アイドル)”を本気で演じる友達を、凄いと思えた。
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そんな自分を偽らないことが、みちるの未来を切り開いていくのか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
それは獣人を辞めて、この街に背中を向ける事なのか?
狼神は静かに、少女に問う。
士郎さんも多分、みちるのことが好きな自分を偽りたくないから、ここで凄く真っ直ぐな問いかけを投げたのだろう。二人の距離感も変わったもんだ。
ここでみちるが、アニマシティで学び変わった自分を肯定しつつも、『おうちに帰りたい』とひどく頑是ない言葉で願いを口にするのが、なんとも切なかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
どれだけ力強く、賢く、正しく見えても。
みちるは届かない誕生日祝いに、切なく指を止めるような、まだ子供だ。https://t.co/GLx87ntqOF
なずなが好き。なずなが嫌い。アニマシティにいたい。おうちに帰りたい。獣人でいたい。人間に戻りたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
相反する色んな思いが、それが投影される全ての自分が本当であること…自分をキャンバスに描かれる人生の複雑さに、みちるは当惑しつつも、嘘のないように自分なり、体当たりで進んでいる。
その歩みが本当だからこそ、人の心も動く。士郎さんも自分の考えを押し付けることなく、静かにみちるの真実を受け止めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
そしてなずなも、少しずつ変化していく。
覚悟してる、判ってる。
そう吠えて作った壁が、崩れていく。
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”キモい”という、若くて強くて思慮に欠ける言葉をみちるに使わせていたのは、それをなずなが引受けて、自分の生き方を変える瞬間を、印象的に書きたかったからなのだなぁ、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
いやまぁ確かに、獣人になった少女の承認欲求、庇護希求にすり寄る大人はキモいよマジ…。寝室入るなッ!!
知恵ある鼠は、神様がつぶやく『人間はみんな悪い』というテーゼに、一番身近な反例をぶつける。この二人の関係も好きだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
その裏側で、権力者達は陰謀を捏ねくり回す。機械の棺で量産されているのは、なずなが協力している『獣人病を治す薬』…ではないよなぁ…。
という塩梅の、少女たち魂の交流でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
ケレンも笑いも控えめに、どっしり腰を落としてみちるとなずなが失ったもの、手に入れたものを追いかけるカメラが、非常にこの作品らしくて良かったです。
彼女たちが何を望んで、何をしてきたか。
クライマックスを前に、確認しておくべきものが描かれました
それを描くことで、彼女たちを取り巻く人々が、何を考え、何を求めているかも見えてきます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
なんにも言わず、でもタオルは用意してみちるを待ってる士郎さんの”人間”が、じわりと染みて涙出た。マジアンタ…。
それと対比する形で、アランの”遠さ”も目立ったな。良いキモさだアイツ。
少女たちの運命を変えた、獣の精髄。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月4日
それを作り出してアランが何を求めるかが、今後の焦点になりそうです。
獣に馴染まぬ人間は、その知恵で街を、みちる達をどう変えていくのか。”化ける”力を持った主役は、大きなうねりにどう対抗していくのか。
次回も楽しみです。