アルゴナビス from BanG Dream!を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
ディスフェスで最高のステージを披露し、喝采に血を沸き立たせるアルゴナビス。
そんな彼らの絶頂は、昏倒する万浬の重さで砕けた。目覚めぬ友のために、届く歌はあるのか。
かくして輝けるもの、天より墜ちる。
そんなふうに終わる歌じゃねぇだろ! アプリでのアルゴナビス東京ギンギラ編に続くんだよぉ~!! っていう、アニメZERO章最終回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
正直サクセスストーリーとしては先週ピークだったわけで、さて何すんのかなと思ってたら、万浬がぶっ倒れました。
そっかー…確かに”それ”あったなー!
デカいステージから、圧倒的なパワーで叩きつけられる”みんな”のための歌。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
それで胸のエンジンを始動させた蓮が、同じ場所にたどり着いて過去に追いつき、追い抜いた先で歌う”あなた”のための歌。
アルゴナビスの旅路がよくまとまり、先に続く最終回だったと思います。
割れんばかりの大歓声が唸る、ディスフェス会場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
色々波風あったけども、ここに立ってよかった。そう思えるだけの美しさが、ゴールラインにはある。
今まで客席のガヤをあんま入れないライブ演出だったので、今回バキバキに騒がしいのは達成感あってよし。
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『関係ねーし…』みたいな顔作ってるのに耳だけダンボになって蓮の歌聞いてる那由多くんも、後方腕組みプロデューサー面な摩周さんも面白くてしょうがないけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
この何かをやり遂げた充足感が、最終話の出だしでしかない時点で一抹の不安はあったんだよね…。
悲劇を強調するには、幸福を色濃く描く
闇を突き刺したいなら、光を見せるべし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
ここら辺の落差は、このアニメの特徴であり強みでもあった。沈んでからの浮上、それを可能にする細かいケアの描写も上手いんだけどさ。
というわけで、万浬がぶっ倒れますッ!!
マジか~…。
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第5話ラストで強めに引いて、問題なく6話に間に合った時は『は? 話題性だけの爆弾かよ…』と正直思ったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
バイクが紙切れのように千切れ、人がぶっ倒れるということは尋常じゃないということを、この最終盤で確認する誠実さは好きである。でも、やっぱつれぇわ…。
今回のお話は万浬救済のためのハードな巡礼であり、今までのエピソードを総ざらいするまとめでもあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
第4話ではギスギスしてた航海と賢汰の距離は、素直に相思う関係に変わった。だから、兄は弟の仲間のため病院に向かう。
そんな賢汰に面倒見られてる那由多は、他人に興味のない俺様だった。
しかし蓮という否定し得ない才能が胸に突き刺さり、そこから開いた他人を見る窓を認めたことで、蓮と自分以外にも視野を広げつつある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
第7話の那由多くんなら、賢汰が受けた電話に興味は向けないと思うのね。でも、今回はちゃんと聞いている。後で判るけど、自分の足で病院にも行く。
散々振り回され、でも初めてのライブ唯一の客となり、自分達を見初めて夢のステージにも上げてくれた摩周さんに、ちゃんと頭を下げるのも、一つの総括なんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
万浬のことは気になる。わだかまりもある。
それでも、目の前の人が自分達に何かをくれたのは間違いない。だから、言うべきなのは…
歌への思いを燻ぶらせて、一人閉じこもっていた七星蓮は、この物語を通じて、ここで頭を下げられる人間になったわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
万浬昏倒っていうショッキングなイベントを追いかけつつ、そういうロングスパンの視力が強いのは、最終話の総括としてとてもいいことだと思う。
行きはよいよい帰りは怖い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
そんな童歌があんまりにもしっくり来る、暗黒の帰路。一つに思いが重なりきらないアルゴナビスが、ガラスの反射、バンのドアで遮られる距離感に、上手く刻まれている。
一話前と比べるとホント暗いな…https://t.co/Luuer5s1fX
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先が見えない、命の保証がない暗礁。アルゴナビスが漕ぎ出していく人生という航路には、輝きだけが待つわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
そのハードな試練を前に、何を選び何を為すのか。どういう姿勢で、クルーは一つになるのか。
そこを問いただすのが、今回最後のエピソードと言える。
んで、アルゴナビスは”バンド”なので。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
歌を作るのだ。歌を歌うのだ。
『脳血栓症にお歌とか無意味でしょ…』とか、サメた意見はいらない。何故ならば…このアニメは音楽のアニメだからだ! 歌えば奇跡は起こるッ!
いやホント、そういう無理筋の気合大事よ
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急に真夜中に『ウチくる…?』とか言い出したので、オジサンは青年バンドマンの倫理の乱れにドキドキだったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
まぁ健全なる音楽バカ集団なので、『祈りを歌に込めるぜぇ~!』って話でまとまり、青空に比翼の鳥も飛ぶ。
それぞれのモヤモヤを抱えつつも、航路は開いたのだ。
リーダーなのになかなか心のモヤモヤを始末しきれない結人も、第2話では振り切れなかったバットをフルスイングできるようになった凛生も。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
それぞれ”らしい”モヤモヤを抱えつつ、一歩進んだ姿勢を見せる。『ああ、あの港、あのバッセン』と場面に感慨があるのは、ドラマをちゃんと積めた証拠だと思う。
そしてこの作品最大の『いつもの』といえば、ホームたるサブマリーナなわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
ここで蓮と航海が、いつものコーヒーではなく万浬が飲んでいた”水”を口にしてるのが、個人的には刺さった。
彼等が口にするもので連帯を見せる演出、多分狙ってやってると思う。
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詩を作り、曲を載せ、道を定める。それぞれの持ち場で出来ることを、未来に繋げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
ここで蓮が、”いつもどおり”お話の舵をしっかり取って、魂を呼び戻すライブ中継(第9話のリフレイン)に突き進んでいくのが嬉しかった。やっぱりこの話の中心は、殺し屋の目をしたボーカリストなんだよなぁ…。
歌を愛し、バンドを愛する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
いつでも物語を前に進めてきた主人公の熱意が、色んな人に波及していく。航海はもう素直に、『ありがとう、兄貴』と言えるわけだなぁ…。
俺は今回、”アルゴナビスの”八甲田健三が見れたの、本当に嬉しかった。
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運命をまっすぐ切り開いていく青年たちではなく、彼等を見守り、時に壁となり時に支えとなる大人の方に共感の軸があるのは、僕も年を取ったなぁ、という感じですけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
そういう存在の掛け替えなさと理不尽を、アニメオリジナルキャラに乗せてちゃんと描いたのは、やっぱ良いことだったと思います。
これから希望も不安も沢山ある、新しい海に漕ぎ出すためには。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
やっぱり、君じゃなきゃダメだから。
”祈り(prey)”を込めて、暗闇から湧き上がる歌よ、届け。
マスタードラム担当だけど、照明誰がやっとるのー!?(無粋なツッコミ)
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やっぱねぇ…この祈りの場に、那由多くん the やんちゃボーイがいるってのが、僕にはグッと来ました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
絶対こんな無駄な場所に足運ぶ子じゃないんだけども、実際そこにいる。誰かが誰かを想う気持ちに、ちょっと接近してる。
蓮との出会いはけして一方通行ではなく、双方向にライバルを変えている。
航海は『孤独な天才が一人で作り上げるGYROAXIAより、クルー全員で作るアルゴナビスのほうが強い!』って、言ってたけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
出会い、巻き込まれた他人を無視せず、隣りにいることを選べるようになった那由多くんも、そういう強さを今後手に入れていくかもしれない。
この1カットがあることで、そういう想像力が未来(そしてアプリ)へ広がっていく、とても良い絵だと思いました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
絶対暴君の人格が変化していくことは、それで安定していたバンドにゆらぎを生むだろうし、それを乗り越えるドラマもまた熱いものになるだろうしね。
ライバルバンドの”先”も気になる所だ
目覚めて最初に口にするのが憎まれ口なところも、愛おしき万浬”らしさ”であり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
アプリに続いていくにしても、一つの物語としてちゃんとまとめ、感慨を作らなきゃいけない最終回。
キャラクターがどんな奴で、どんな変化をしたか幅広く刻んでくれたのは、やっぱ良かった。
祈りは届き、奇跡は起こる。これは”音楽”のアニメだからなッ!!(二度目)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
掛け替えのないクルーを取り戻したアルゴナビスが、目指す宙。
そこには新たな波濤が待ち構え、青春を試すだろう。
だけど、僕らなら大丈夫。
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そんな感じで、アルゴナビスの旅路は続く。だが、ここで一つの幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
いやー…面白かったですッ!
アプリの販促でもある革命前夜に相応しく、主役バンドもライバルバンドも、作品が見据える方向性もしっかり示して、心地よい”続く”で終わる。いい最終回でした。
コンテンツ的にはアプリが”本命”なのかもしれないけど、このアニメにはこのアニメ独自の”らしさ”があり、函館をホームにバンドと青春に悩む青年たちの真摯さがあり、ローカルだから、アマチュアだからこその”匂い”がありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
この味わいが、どれだけアプリに継承されるのかは、まだ分からないけど
僕はこの作品の妙に優しくて、時々論理を置いてけぼりに情熱が迸って、男と男の思いがバチバチぶつかって青春を熱くする語り口が、凄く好きです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
マージで『え、なんで?』と『でも理解る…』が同時に襲いまくるアニメで、凄く肌に合った。無茶苦茶なパワーで圧倒されたい願望が、僕にはあるのだ。
前半六話でアルゴナビスを、続く二話でGYROAXIAを掘り下げて、終盤はディスフェスに向けて駆け抜けていく構成。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
大人数を上手く切り取りつつ、メジャーの舞台に向かう熱量を二つのバンド、二人のボーカリストで立体化し、奥行ある形で見せてくれました。
やっぱ蓮と那由多、正反対なW主人公が共鳴し、お互いを高めあっていく熱量が良かったなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
蓮のポヤっとした印象からの生粋の音楽爆弾っぷりも良かったし、最初は『何だこいつ!?』と思わされた那由多くんが、魂に半ズボン履いてると理解り好きになる過程も楽しめた。尖った外見のショタだからよ…
他のクルーもそれぞれの強さと弱さ、純情と強がりを色んな場面で見せて、それが呼応して物語が加速して、非常に良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
アルゴナビスの全員主義だけだとちょっと綺麗になりすぎるから、GYROAXIAのラフなバラバラ感を対置したことで、全体が上手く締まったと思う。
サンジゲンの3D作画力をフル活用して、楽曲演奏シーンが沢山あったのも、贅沢感があってよかったと思います。これはリアルバンドプロジェクトを先行させて生まれた、楽曲の分厚さ故だわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
『やっぱ中村航の”詩”は良いなぁ…』と、再確認できたのもありがたかった。照れずに真っ直ぐ、マジ強い。
アルゴナビスとGYROAXIAは、東京という新航路、アプリという大海に漕ぎ出していきます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
それを盛り上げるための十全な準備…という枠を超えて、二つのバンド、十人の青少年が青春を走っていく物語として独特の魅力がある、いいアニメだったと思います。
やっぱ良いアニメ作るのが、最高の販促だな。
あ、アニオリキャラの摩周さんとマスターが好きになれるキャラだったのも、最高に良かったです。優しいおじさんが好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月5日
この後のアルゴナビスプロジェクトがどうなるか、とても楽しみになる良いアニメでした。
しっかりと楽しませていただきました。
ありがとう、お疲れ様!