イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 20/07/24 スチームパンカーズ『エスピオナージに安息を』

昨日はシェンツ先生のGMで、スチームパンカーズを遊びました。霧のロンドンを舞台に展開する、スパイたちの生き様物語だよ。

田中くん:”トリスタン”イーニッド・ハックリース:18歳女性:ノーヴル/スパイテック:貴族 両親を蒸気事件で失った後、最も卑賤で最も高貴な職業についた少女スパイ。貴族として家名を背負いつつ、人間性の揺籃たる国家を守るべく、謀略に挑み続ける。
新米くん:アビゲイル・エアハート:26歳女性:トゥルース/ギガントアームズ;探偵 煮え切らない思いを抱えたまま、探偵をやっている元兵士。虐殺の汚名を着せられた上官の想いを引き継ぎ、悩める迷い人として街を続ける。
よねちょくん:柳生宗硯:18歳男性:チャレンジ/クロノウェポン;蒸気工 極東からロンドンに流れ着いたサムライボーイ。蒸気技術を私欲のために使う柳生スチーム斎の陰謀に立ち向かうべく、異国で剣と魂を磨き続ける。
コバヤシ:ジャン・ジュネ:24歳男性;エセティック/エッジモービル:悪党 社会の最底辺で蠢く、男娼にして詩人。フランス外人部隊時代にちょろまかした愛機”薔薇の奇跡”を駆り、あくまで身勝手に己を貫く。後にフランスを代表する無頼文学者となるが、今はパンクス。

そんな感じのパンクスが、パレードを狙った暗殺計画、そこに潜むスパイたちの悲哀に切り込んでいくお話となりました。いやー、面白かった。
僕以外のPLはスチームパンカーズ初体験だったのですが、流石に名うてのTRPGモノ、システムの勘所、ロールプレイの足場を巧みに掴んで、新たな冒険の舞台を楽しんでおりました。感性と価値観が近いからずっと一緒にゲームしておるわけだけど、琴線に触れるポイントも似通っていて(そして違っていて)面白いねぇ……。
僕は『せっかく伝奇だしな!』ってんで、実在人物をTRPGでやる無法に挑戦。ジュネの人生マジで面白いんで、キャラ立つと思っておったわけだけど……想像以上にスチパン世界にシックリ来たな!
僕はロールプレイで長尺の寝言を垂れ流すタイプのプレイヤーなんですが、”詩人”をやるとそこら辺、スラスラ無理なく共有できるなー、という学びもあったり。大仰でクッサい事を言っても、むしろそれ抜きじゃジュネっぽくないので、ゴリゴリカッコつけれて楽しかったです。蒸気バイクの演出も、上手くやれたと思う。

シナリオの方は国家を守るための組織と、組織に組み込まれた個人の悲哀が悲しく軋む物語でした。シェンツ先生の『この世界とこのシステムで、これをやりたいんじゃ!!』というパワーがシナリオにこもっていて、大変面白かったです。
シンプルな冒険活劇からエモい感情のドラマまで、色んなシナリオパターンを内包できるのは世界観とシステムの強みだなー、と思いますね。1パターンしか出来ない特化したシステムもいいけど、強くて奥深いステージに色んなものを乗っけられるシステムも、また良い。
スチームパンカーズは『ゲームという体験を今、どういう風に作るか』に凄く注力していて、とても面白いシステムです。早くて軽くてやりがいがあって、色んな事ができる。そういうシステムがシッカリ商業流通しているのは、やっぱ良いことだなぁ、と感じます。ありがたい。今後ももりもり遊びたいっすな。

そんなわけで、非常に楽しいゲームでした。良いセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。