宇崎ちゃんは遊びたい! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
晴れては遊び、降っては遊ぶ。
ウザい後輩のウザい絡みをはねのけることもなく、ちょっとの文句と結構なありがとうを混ぜつつ、先輩の大学生活は続く。
触れ合う距離間に心身は反応しつつも、もう少しこのままで。そんなモラトリアルの泥濘は、まだまだ続く。
そんな感じの、非常にマッタリしたエピソードである。主要キャラもだいたい顔を見せて、物語の輪郭も見えてきて…ってタイミング特有の、肩の力が抜けたエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
デカいイベントは起こらんけども、その分どういう話なのか腹に収めるには丁度いい。そんなスケールである。
話としてはマージ特に何も置きず、宇崎が押しかけては先輩が生ぬるい対応をして、すこーしだけ距離が縮まるという内容。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
アバンのノック対応に、それぞれの感情が見える感じで好きである。扉が開く瞬間止まる手を書くのは、乳揺れサービスしたいだけ…か?
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お話開始時では玄関までしか上がり込めなかった間合いが、終わったときにはいつでも家に上がるようになっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
ダラーッと大学生の休日を追いかける中、お互い満更でもない…どころか相当深く”入って”ると判る話運びと合わせて、『ほーん、そういう感じね…』という感想が湧き上がってくる。
他人の店ではしゃぎ過ぎなメガネ屋でも、先輩は大人しく玩具になってるし、最後に反発する程度には宇崎に期待もかけている。本当にどうでも良いなら、無気力に玩具にされ続けるだろうしなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
対等なコミュニケーションが取れる関係でいたい…んだろうな。
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モノローグがないと、亜美が見た目通りの面倒見の良い先輩…ではなく、他人のシリアスな距離感をコンテンツ化し濫用している、かなり人間に問題あり人間だとは分かりにくいな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
『自分の周辺にも、内心で俺をコンテンツとして消費してるエイリアンが潜んでるかも…』と思わされ、意外な角度で怖い。
内申どう思っているかが伝わらないからこそ、観察者とコンテンツの権力勾配も成立するし、先輩と後輩のまどろっこしい距離感も生まれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
宇崎ちゃんは人間関係の視力が発展途上なので、特に他人の気持は良くわからない。自分の思いも、明瞭な輪郭ではかけていないんじゃないかなぁ…。
先輩は宇崎ちゃんを性対象として見てる…自分のことがよく見えてるし、それを表に出したら色んなものが変わって壊れる状況も判ってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
電車の中の大往生も、距離感を誤らないための努力…なんだが、なんだかんだ優しく包容力があるので、止めるの無理だぁ!
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宇崎ちゃんは『私がかまってやってるのに、先輩が文句ばっかでヒドイっす!』と言うけれども、ハタから見てると先輩は度量広く遊ばせ、相手のワガママにも付き合い、感謝もちゃんと言葉にしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
”大人”な先輩に、”子供”な宇崎ちゃんが構ってもらっている構図に、本人だけが気づいていない。
それはセックスアピール(が内包する暴力性)も同じで、自分のデカい乳が先輩にとってどんだけ”圧”あるか、宇崎ちゃんは自覚しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
形だけのからかいは触ってみるものの、それが導火線になって二人の関係性が不可逆に変わる危険性には、想像が進まない。”子供”である。
お風呂の時は軽く挑発してみるのに、より距離が近い電車ではあんまふざけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
それは間近に、先輩が自分を守ってくれていると実感できるからかもしれない。そういうナイーブなものを感覚する能力はちゃんとあるんだけども、見えないものも沢山ある。ああ…面倒くさい。
すれ違いに終わったようでいて、連休の遠出は二人の距離を確実に縮めていて、生足の隣には座るわ、家には上げるわ、ちゃんとゲーム用メガネかけて一緒に遊ぶわ、メシは喰うわ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
やんない遊びはセックスだけ! そんな感じ。
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しかしそこで、宇崎ちゃんを唯一の恋人として選んで距離感が変わるのも、セックス…とその先にある妊娠とか、結婚とか、社会的立場の確立とかにガッツリ踏み込むのは、先輩にとって恐怖(あるいはある種の嫌悪)の対象である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
この生ぬるい夢を、もう少し続けたい。そう思う程度には”子供”でもある。
宇崎ちゃんは乳だけ育った健康優良児なので、剥き出しのファルスを突きつけてビビらせるのも、それで先輩の知ってる”宇崎華”が変わってしまうのも、現状怖いのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
そういう変化もひっくるめて、自分の欲望と決意を引き受けるだけの人間的背筋は、まだまだ先輩にも育っていない。
しかしあんだけうぜー上から人間を受け止め、隣り合って日々を過ごしたいと思う気持ち、そう出来るだけの余裕は、ちゃんとある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
『まぁ先輩にくっついていれば、そのうち良い方向に転がるんじゃねぇの…』と思える、マッタリした日常スケッチであった。先輩は沢山”ありがとう”言えて偉いね…。
初めて先輩の私室に上がりこんだ特別な日を、ただの思い出にしないように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
宇崎ちゃんは改札をくぐることなく、”しまらない”エンディングにスルスルと進んでいく。
今日も、明日も、ずっと一緒に。そんなモラトリアムを、ずっと観察し続けるアニメなのか。
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はたまた、胸の奥に確かに湧き上がる衝動と、じっくり向き合い変化する作品なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
どっちにも転がりそうな、良い”しまらなさ”だった。
改札前の宇崎ちゃん、シリアス異能バトルだったら帰宅途中に死んで、先輩が復讐鬼と化して”奴ら”との屍山血河に飛び込む絵面だよな…(良くない想像)
つーわけで、先輩も宇崎ちゃんもお互い大好きだってことが判るお話でした。同時に、二人の意識のズレ方もよく見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年7月31日
このまんま半煮えの関係を観察しても良いし、それが煮込まれていく過程を描いても良いと思うが、さてどう舵を取るか。
作品全体のハンドリングを見つつ、次回も楽しみです。